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- / ISBN・EAN: 4988013845244
感想・レビュー・書評
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結末を知っていても、暗殺計画を実行するシーンでは緊張で呼吸が止まりそうだった。
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ワルキューレ作戦をテコに実施されたヒトラー暗殺計画を、史実に基づき映画化。作戦実行者の伯爵シュタウフェンベルク大佐をトム・クルーズが大熱演した。
いろいろな人々の思惑をのせ、作戦遂行までの緊迫感と、ワルキューレ発動中の高揚感、そして悲惨な最期を一大ドラマとして描かれており面白かったと思う。
結末は史実によりわかってはいるものの、やはり引き込まれるところは上手い。
ある解説によれば、ドイツ兵学理論である各個の判断による運動が、よりによって軍のクーデターで不発に終わったところが逆説的だということであるが、映画の深読みとしてなんとも鋭い!(笑)
ちなみにBGMと思いきや、「騎行」はお約束程度にしか出てきませんでした。(笑) -
内容紹介 (Amazonより)
ワルキューレ それは、北欧神話に登場し「戦死者を選ぶ者」の意味を持つ女神たち。
ドイツの作曲家、リヒャルト・ワーグナーの代表曲『ワルキューレ』は、この神話をモチーフに作られた楽劇だ。ワーグナーをこよなく愛したナチス・ドイツの総統アドルフ・ヒトラーは、国内のクーデターに備えた危機管理オペレーションを<ワルキューレ作戦>と名付けていた。
連合軍との死闘によって、ドイツの敗色が濃くなった第二次世界大戦末期。ドイツ人将校クラウス・フォン・シュタウフェンベルクは、絶対の忠誠を誓うべきヒトラーの思想や政策に強い疑念を抱き、ドイツの未来を憂うが故に反逆者となることを決意する。シュタウフェンベルクの計画は、ヒトラーを抹殺するだけでなく、その混乱に乗じて一気にナチス政権の転覆までも成し遂げること。ヒトラーの危機管理オペレーション<ワルキューレ作戦>を巧みに利用し、冷酷非情な独裁者をこの世から葬り去るという大胆極まりないものだった・・・
自ら暗殺の実行者となったシュタウフェンベルクは、運命の1944年7月20日を迎える。総統大本営<狼の巣>爆破計画。爆弾の作動から脱出まで、与えられた時間はわずか10分。一線を越えたミッション、女神<ワルキューレ>は果たして誰に微笑むのか・・・?
実際にあったヒトラー暗殺計画を題材にしているんですね。この話は知らなかったです。
やはりどこの国にも少数派はいるんだな...
ドイツといえばヒトラーが真っ先に出てくる。
この主人公の行動力と決断力は凄いなぁと思いながら観ました。
銃殺されるシーンは、何度観ても人としてどうしてこんな事が出来るのか理解出来ないな... -
ヒトラーの独裁政権に対しては歴史などでも知っていましたが、
暗殺計画についてはいくつかあったと聞いていますが、
この映画を観るまでは全然知りませんでした。
なのでまっさらな状態からこの作品を観れたのは良かったと思っています。
ヒトラーの非道的な思想や人道的ではない政権に
あのような状況下の中でも同じドイツ人で軍人でも不信に思っていた
人達がいたということだけでも少し救いがありました。
ヒトラー暗殺計画がいくつもあったのも驚きましたが、
どんな暗殺でもヒトラーが暗殺されずにいたのは
周りのガードも強いせいもあると思いますが、
ある意味悪運も強い持ち主だったのかもしれないかと思いました。
こうゆう状況になると人はパニックになって方向性を失いそうになりますが、その中でも組織の中で誰を味方につけて、どう人を騙して組織をしていくのが大変だっただろうかと伺い知ることができました。
ラストのシーンはとても衝撃的でした。
部下の将校との見つめ合うシーンは言葉では伝えられない、
魂と魂で語りかけているよう・・・
サスペンスとはまた違ったスリルさで、
1つ1つの行動がスリリングでひと時も糸が途切れない展開でした。
実際にあったものをこのように細かく再現されているだけで、
観る価値はあるかと思います。
歴史を知る上でも分かりやすい作品であるかとも思いました。 -
ずっと息苦しい心持ちで観ていたのは、
これが成功しないとわかっているからなのか、
ヒトラーという個人が抱える巨大な万能感に共鳴していた、
当時のドイツの闇に向かい、
挑んだその勇敢さもまた、
同等の気狂いを秘めているように感じたからなのか。 -
トム・クルーズ主演なので観ました。実話にもとづくヒトラー暗殺計画のお話で、このケースは失敗に終わるものの暗殺計画自体は数十回にも及んだということでした。ヒトラーの考えと一線を画す高官がいたことが救いでありましたが、革命を起こすとき、いま現在強い者の側に必ず立つ判断をする人間が大勢いたため、転覆をはかることが難しかったことも見て取れました。レコードからワーグナーのワルキューレの騎行がかかるシーンがありました。
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昔ドキュメンタリー番組みたいなのでこの「ワルキューレ」のエピソードを見てそれがずっと心に残ってたので、この映画化はとても嬉しかったです。
ワルキューレ作戦の裏事情や予期せぬトラブルが細かく描かれていたので、その点は満足できました。作戦が成功するか、失敗するかのハラハラドキドキ感もあって楽しく見れました。登場人物達の言葉もすごく深くて感動します。
個人的には脇役の老役者達の演技がすごく素敵でした。存在感もあり、本物の政治家や将軍に見えた。だからその分、主役のトム・クルーズの存在感が薄くなってしまったのが残念。見終わった後に「別にトム・クルーズが主演じゃなくてもイイ映画になったんじゃないの?」と思ってしまいました。
主演がもっと役に入り込める人だったらきっと☆5つだと思います。