トレインスポッティング [DVD]

監督 : ダニー・ボイル 
出演 : ユアン・マクレガー  ロバート・カーライル  ユエン・ブレムナー  ケリー・マクドナルド 
  • 角川映画
3.77
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本棚登録 : 1559
感想 : 188
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988126206956

感想・レビュー・書評

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  • ヘロイン中毒の若者たちの話。

    軽快なテンポで彼らの悲惨な姿を描いています。
    ドラッグの依存性や禁断症状、その作用(気持ちよさ)など特殊な映像で可笑しく、とてもわかりやすくみせてくれます。
    ドラッグを除けば、ごく普通の青春物語。そこにドラッグが加わることで、青臭さから織り成される悲惨さに磨きがかかります。その有り様には、目を覆いたくなるというよりも釘付けになってしまいました。

    第三者を決め込んでいたスクリーンの向こう側に投げ掛ける言葉、レントンの笑顔、最高のラストです。

  • 青春とドラッグというと退廃的なイメージがつきまとう題材だが、
    この映画はテンポ良く陽気な作風であり、
    主人公自身のモノローグもまるで他人事みたいな語り口調で自身の破滅への道が語られる。
    むろんこの物語は麻薬をテーマにした環境からの脱却を描いているのだから、主人公は実際にはギリギリのラインで踏みとどまることになっている。本当の破滅や絶望を知ることはない。
    彼は持ち前の要領の良さで、麻薬に染まりつつも自分を取り戻し、
    ダメな人間関係は切り捨て、普通の世界へ戻っていく。
    見ていて不思議と元気が出てくるのは、主人公の人間性と作品自体のテンションによるものであり、取り扱っている題材や物語そのものに目を向けると、決して明るくなければ美しくもない。
    良く言えば彼のように深く考えず、卑屈さなどとは無縁の精神さえ備えていれば、どのような最悪な状況からも脱出できるといった希望を見出すことのできる映画だ。

    しかし、現実的に考えると、失恋の後にドラッグにハマって死亡した彼の友人のエピソードの方が遥かにリアルであり、人間味があり、絶望的である。

  • テンポがいい。現状を変えたければもがかなければ。清々しい。

  • いきなりヘロイン打ってるし、ダメな映画なわけで。
    ぶっ飛んでるし、別にこんなんで破滅の先を見せられずともちゃんとしてるからアレなんだけど。
    大人なれないダメな大人のお話。
    映画公開時1996年に観て今になって観てもスタイリッシュです。

  • 麻薬撲滅のための映画かと思ってた…

  • スラムドッグ・ミリオネアと同じダニー・ボイル監督映画だけど、こちらの方が印象が強かった。
    舞台はスコットランド、出てくるのは麻薬中毒者ばかり。
    めちゃくちゃに悲惨な現実、だけどなんだか明るくて楽しい!それでいてかっこいい!ラストは爽快!
    禁断症状が出るところとか、恐かったり汚かったり、見るに耐えないシーンもかなりあるんだけど、それでもまた見たくなるくらいに名シーンが多数あります。オープニング、スパッドの面接シーン、ラストのレントンの笑顔などなど。
    主人公レントン役のユアン・マクレガーがものすごくかっこいい。坊主頭とタイトな服にスニーカー。憧れる人は多いはず。
    イギー・ポップが聴きたくなりました。

  • 大層、品の悪い『スタンドバイミー』と云ったところかな。
    ある意味、友情、努力、か。

    スコットランドのヘロイン中毒のジャンキー青年の青春物語。

    しっかしまあ、汚い。笑

    音はかっこ良いんだが。

  • ものすごく皮肉のきいた映画。めちゃくちゃイギリスらしい。職もない未来もない希望もない若者たちが、退屈しのぎにヘロインをぶち込みまくる。ユアン・マクレガーの出世作ですね。トミーの役者さんがグレイズ・アナトミーのオーウェンだというのも驚き。

  • オープニングから終始ずっと流れてた音楽が頭から離れない。
    トイレの中に入っていくところとか、注射をうつ部分とか、嫌悪感やグロテスクな感じを抱く部分はうまくパロディーにまとめていて、思っていたより見やすかった。でも、手に持っていたクッキーは進まなかった。
    レントンの恋した女の子が可愛い。少し水原希子に似てる感じ。
    修道院で、最後の麻薬を投与して幻覚のなかに落ちていくところのカメラワークが好き。
    赤い絨毯に視界が狭まっていくところ。
    その後部屋でレントンが幻覚に悩まされるシーン。ホーンテッドマンションとかそういう類のアトラクションに乗ってる気分。
    物語は軽快でテンポ良く進んでいくが、それゆえ疾風のごとく走りさっていってしまい、結末もう少し欲しかった。

  • 制作年:1996年
    監 督:ダニー・ボイル
    主 演:ユアン・マクレガー、ユエン・ブレムナー、ジョニー・リー・ミラー、ロバート・カーライル
    時 間:93分
    音 声:英:ドルビーデジタル5.1ch、日:ドルビーステレオ


    マーク・レントンは平凡な生き方よりも、
    「誠実で真実あふれる麻薬の習慣」
    を選んだ麻薬常習者の青年。彼は何度目かの麻薬断ちを決めた。
    仲間のシック・ボーイも麻薬を止めるが、それはレントンに嫌がらせをするためだ。
    麻薬よりも健全な性欲を満たすべく、レントンたちはディスコに行く。
    そこで彼はダイアンという美女に魅かれて彼女の家でセックスする。
    翌朝、彼はダイアンが実は高校生だと知る。
    レントンたちは再び麻薬を始めた。
    それまで麻薬はやらなかったトミーも、恋人に振られた腹いせに麻薬を打ってくれという。
    皆が麻薬に耽っている間に、仲間のアリソンの赤ん坊が死んでいた。
    実はその赤ん坊の父親だったシック・ボーイは泣く。
    皆は慰めにさらに麻薬を打つ。
    レントンとスパッドが万引きで捕まり、スパッドは刑務所に。
    執行猶予になったレントンは本気で麻薬をやめようとして、禁断症状で地獄の苦しみを味わう。
    トミーは注射針からエイズに感染していた。
    麻薬を止めたレントンはロンドンに出て不動産屋に就職。
    だがそこに故郷の仲間たちが押しかける。
    まずは強盗で逃走中のベグビー、それにポン引きになったシック・ボーイ。やがて彼は二人のせいでクビになり、3人そろって故郷に帰ると、トミーの葬式が行われていた。
    葬式のあとシック・ボーイが多量の麻薬取引の話を持ち出す。レントンは嫌々ながら仲間に説得され貯金を提供する。
    ベグビー、シック・ボーイ、スパッドの3人は2キロのヘロインを抱えてロンドンへ行き、1万6千ポンドで売る。
    その晩、レントンは儲けの入った鞄を持ち逃げする。
    翌朝、ベグビーが激怒して暴れ出し、警察に逮捕される。
    レントンはスパッドにだけは4000ドルの分け前が渡るように手配していた。
    彼はこれから、普通の生活をしてゆくつもりだ。.

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