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- / ISBN・EAN: 4988126206956
感想・レビュー・書評
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有名作ですね。そして名作でもありますね。面白かった。
よくある底辺ダメダメ人間たちの物語なので、そういった暗さ・重さがありつつも、敢えてその辺りを登場人物たちのダメさでコメディ風味にしているところが、いわゆる「スタイリッシュ」判定に繋がっているのかも。
でも、一番は「あの時代」の空気感への共感がそれこそ空気感染のように一気に広まったのが「スタイリッシュ」判定の要因な気がします。あまり予算を掛けていないように見える中で、やはりシーンのアングルや撮り方がとても印象的なのでこの辺りは人気が出る要素だと思いますが、「今の時代」の人たちにはあの時ほど刺さらないだろうなとなんとなく感じたり。
でも、終盤の物語の中で流れるunderworldの『Born Slippy-Nuxx』には痺れましたね!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
スコットランドでドラッグまみれで生きる若者たちの物語。
「本当の自分」はこんなもんではなく、いまは「世のを忍ぶ仮の姿」であるとデーモン小暮閣下ばりの理屈を振りかざし、時間を過ごす若者は多い。
ただ、実際には、経済、社会、何より自分自身など、様々な問題によって、「本当の自分」にたどり着くことは困難で、それを閉塞感と呼んだり、モラトリアムと呼んだりする。
そんな曖昧で、他責的で自責的な時間と空間を、ダニー・ボイル特有の生々しく、色彩の強い、時に汚い映像で描く。若かりし頃のユアン・マクレガーの、ドラッグ中毒感溢れるガリガリの身体が魅力的。 -
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2を先に観たんですが、問題なく見られるね。テーマとしては続編と近いところがあって、それはノスタルジックで、新しい時代が来ていることを若い女の子が教えてくれるということ。ただ、それぞれのラストは如実に違っていて、続編は各人の次のステージがある程度提示されたのに対し、本作はほとんどわからないまま終わったというところ。果たして当時、マクレガーが本当に足を洗うと信じた人がどれだけいたか。延々と転がり続ける連中の、ある瞬間を取り出したような、とても自然な印象を持ちました。
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ユアン・マクレガーの出世作。
音楽と雰囲気がお洒落でかっこいい。
でもそれだけだった。合う/合わないの振り幅がかなり大きい映画かと。 -
字幕: 石田泰子
今観ても古さを感じさせない、小気味いいテンポのストーリー展開。それは監督の功績か、脚本か、はたまた原作か。(機会があったら原作も読んでみようと思う。)
ボイル監督のシグネチャ的な演出がちらほら。(シャロウ・グレイブも観るべきかな。)