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- / ISBN・EAN: 4988104063168
感想・レビュー・書評
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良い面と悪い面を敢えて言う。
構成がすごい。どんどん引き込まれる。バックグラウンドで淡々と流れるピアノの音が世界観を作ってる。っていう映画作りの面と。
ストーリーがすごい。それぞれの心理面にグイグイと引き込んでいくから。またそれが、思春期の危なっかしい心理状態に迫っているから、とてもリアリティがあり、不気味である。っていう原作の面白さもある。
ただし、どうしても納得できないのは「極限のエンターテイメント」というコピー。「極限」っていうのは確かにその通りだ。こんな命すれすれの話はそうそうない。
問題は「エンターテイメント=人を楽しませる娯楽」とするならば。命を扱う、この映画に対して(仮にそうだとしても)エンターテイメントと名付けるとは何事か。
思春期の頃を超えて、ちゃんと良識が有る人に見てもらいたい。
映画として訴えたい“危険性”は分かるけど、制作側が言っていたし「受け取り方は人次第です」という投げやりのリリースでは、危なっかしすぎると思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
橋本愛がかわいい。
松たか子が美しい。
原作が語りのみで構成されるため、映画はどう映像化するかというので難しいところだと思う。
映像が独特で影やカメラワークが美しく映える。
しかしその一方で、演技が過剰に感じることも多かった。
エンタメ作品としてはよくできている。ちょっとくどい感じで、人間の狂気を味わいたい人には極上のエンタメに仕上がっていると思う。
ともかくも見どころは最初の松たか子の告発部分。
淡々と、けれども毅然と話を聞いていないクラスで告白が行われる。
この時点でクラスと生徒と心が通っていないのわかる。
原作だと一部の生徒は森口が好きだったんだけど、クラスと森口の関係性はほとんど感じられない。
みんなノリで生きてて、見ていて不愉快になる。
かなり意図的に悪意のある高校生を描いている。
映画だとクラスの雰囲気が荒れ果てて、こんなの現場だったら学級崩壊レベルやで…と突っ込みたくなる、実に日本のテレビドラマのステレオタイプな学級の姿が映し出される。
もうちょっと落ち着いたクラスで、表面的にはいい子ってクラスってイメージだったので、映画を見たときに印象が変わった部分。
解釈違いなのか、それとも読み損ねていたのかよくわからないが…。
小説版はちょっとそれぞれの視点に立つことで、見ている世界の認識のズレが重なり合うところが面白く、映画だと原作よりも森口の気持ちが分かりやすく、残酷な復讐劇を完遂する森口の視点が常にあるように思った。
犯人の片方のラスボス感がすごく、彼に復讐を完遂するところは原作とは違う見どころがあった。
しかし全体にドロドロ感や世紀末感を演出するための演技が過剰で、記憶より楽しめなかった。
ところどころのキャッチャーな演出は、なかなかオシャレで、映像的な面白さがあったと思う。 -
いつぞや観た。
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「2009本屋大賞 大賞!」
九州産業大学図書館 蔵書検索(OPAC)へ↓
https://leaf.kyusan-u.ac.jp/opac/volume/766784 -
イヤミスを余すことなくイヤな感じに仕上げている。もちろん好意的な意味で。それだけにまた観たいと思えない。松たか子さんの圧が凄い。
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面倒なクソガキを懲らしめる話。それぞれの「告白」から成り立っているが、後半はちょっと間延び感がある。
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2回目の鑑賞。
自分の生徒はサイコパスな少年犯罪者
娘を殺された松たか子は
じわじわと生徒を追い詰め復讐を実行する
追い詰められる生徒
復讐心に燃える教師
の描写がとてと怖い映画