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- / ISBN・EAN: 4988104063168
感想・レビュー・書評
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原作を先に読んでからの鑑賞。
原作の「オウフ…重い…」て言う感じが良く出ていたと思う。
松たか子の押さえた演技も主人公の無気味な怖さが出てて実に良い。
周りの人物の演技も素晴らしいかった。
私的にはエンディングがイマイチ。
流れは原作と変わらないんだが、如何せんちょと派手過ぎる。もっと淡々と終わって欲しかったなー。
あんまりにも脳内に残ってた印象と違うから、ウッカリ原作取り出してエンディング確認しちゃったよね…詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
映画館で観たくせにもう一度観ました。
登場人物それぞれの告白で語られていくいくつかの事件。
それぞれがうまく絡まり合って物語が進んでいきます。
その巧さがやばくて、何度見ても惹きつけられてしまいます。
内容はかなり暗く重たいのですが、登場人物の個性というかコンプレックスに関してもしっかり語られているので、異常ともいえる行動にも説得力があります。
暗いのが大丈夫な方はかなりオススメです! -
最高の映像に、サイテーの物語。このギャップが凄まじい。中島哲也は映画界のRADWIMPSだな。
不思議なことに、傑出した才能をもつ人間は何かが致命的に欠けていたりする。この監督には、もう致命的に傑出的に人間性が欠けている。欠けまくっている。そうとしか思えない。じゃないとこんな糞糞糞の悪意の塊みたいな物語の映画を撮ろうと思うはずがないわ。ただただ不快感。不快不快不快極まりない。中島哲也は人間の屑っ。そしてそのすべての悪意と嫌悪感に拍手喝采! 観てよかった。世界一のステレオタイプな悪意に満ちた極上のエンターテインメント。過去作品と比べて、映像のクセをしぼった分この監督の、本質的かつ根本的な悪意みたいなものが、ほんとうに最高最悪の形で昇華した傑作。観終えた後のカタルシスが最低で最高なの。悔しいけど評価された理由がわかった。すごいよ。悔しいけど面白かった。中島哲也は天才だ!
こんなのはね、私はこの映画嫌いとか、逆に好きすぎるとか、そう言いはじめた時点でもう監督の手中なのだ。だってあざといぐらいにそれが狙いなんだもの。今はただただ、私を圧倒する106分を与えてくれた、そのことに、拍手喝采! -
好き嫌いが分かれるとのことだが、私は好きだ。復讐もの。
実際にはこんなにうまくいかないし、そもそも復讐すること自体が、自分も同じレベルに落ちるだけだといわれるが、愛する者や守りたいものをメチャクチャにされるときは、やはり鬼になりたいのである。
スカッとする。 -
原作は未読です!
立場による物事の受け止め方や見方の違いとか、
そういうことはあまり感じなかった。
伝えたい・考えさせたいことは色々受け取ったけど、
どれが一番強いのかは観た人によって違うんじゃないかな。
私は、命の重さや少年法よりも、母の思いの強さよりも、
人はみんな関係しあっていて影響を与えていない人なんていない
ってことをすごく強く感じた。
自分は関係無いって顔をしてるクラスメイトたちも
修哉や下村に何かしらの影響を与えてたと思うし、
ウェルテルも完全な被害者では無いと思う。
そこに全く悪意がなかったとしても。
あとは、、修哉の『命は軽いよ』に対する(?)森口の
『なぜ無関係な愛美や北原さんが死ななきゃならないの?』が
本当に的を射ていると思った。
なんで人を殺しちゃいけないの?って色々難しいこと考えるよりも
なぜ無関係なっていう、そういうことだよなあって納得した。
各人の告白による構成はすごい面白いと思った!
あと人によって映像の雰囲気も違ってて
特に下村くんの場面は嫌われ松子って感じ出てた気がする(笑)
そしてラストシーンね!最高!!!
あーゆう終わり方本当に好き!にやってしちゃったよね!
あとは全員を馬鹿にするような冷めた視点・描写が
なんか、、真実なんだろうけど寂しいっていうか…。
すごくそこが印象に残ったけど、どうしてかとかはよく分からない。
まだ整理できてない。←
不満があるとすれば、もっとクラス全員のこと詳しく知りたかった。
全員に何かしらの背景や考えがあると思うし、
それが全部この事件に何かしらの影響を与えてると思うから
全員のストーリーをもっと知りたかったかな。
原作では他の生徒についても書かれてるみたいだから読みたい!
しかし本当に重かった。本当に疲れた。
観終わった後しばらく動けなかった。
原作読んでもっかいちゃんと考えてみようと思います。
そういえば観ながら色々考えることができた。
それはキャストの演技が思考の邪魔をしなかったからだと思う。
あれだけ若い子いっぱい出てるのに
下手さとか気にならないのはすごいなあ。 -
原作の世界を全く壊さず、
中島ワールドを展開。
中学生怖い。
松たか子うまい。 -
湊かなえは『少女』でイマイチすきじゃないなーと思ってたのですが、
映画がおもしろかったので読んでみました!
いろんな視点からの告白で
一連のできごとの本性がどんどん明らかになって
ひきこまれます。
この人こんなにうまかったのかー。
でもあやのすきな修哉のインパクトが思ったより薄くて残念。
映画のほうが迫りくるような狂気があってよかったな。 -
悪とは何なのか。見終わって疑問が残る。初めからずっと衝撃が続く展開に引き込まれてあっというまに見終わった。原作も読んでみたい。とりあえず松たか子の演技力は凄かった。怖かった。
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映像、音楽がすごくキレイ。
原作に忠実なんだけど、映像でなければ表現出来ない世界。小説読んでるときに、こんな状況想像出来ない。
出来ないことを見せてくれた素晴らしい作品でした。