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- / ISBN・EAN: 4988111287878
感想・レビュー・書評
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ある日、レンタルビデオ店で働くバジル(ダニー・ブーン)は、発砲事件に巻き込まれ、頭にピストルの弾を受けてしまう。一命は取り留めたものの、頭には弾が残ったまま。
仕事も家も失ったバジルは、外で寝泊りをしながらパントマイムで生計を立てながら暮らしていた。
そんなバジルを見かけたガラクタ修理屋プラカール(ジャン=ピエール・マリエル)は、彼を仲間の所へ連れて行く。そこには、とても個性豊かな人々が住んでいた。
冷蔵庫に入ることのできる“軟体女”(ジュリー・フュリエ)、計算の天才“計算機”(マリー=ジュリー・ボー)、人間バズーカでギネスブック記録を持つ“人間大砲”(ドミニク・ピノン)、ことわざの天才で元民俗歴史学者の“言語オタク”(オマール・シー)、ガラクタアーティストの“発明家”(ミッシェル・クレマド)ら、おかしな人々の笑顔には、温かな空気が満ちていた。
新たな人生を歩み始めたバジルは、ある日ガラクタ集めの途中、兵器会社の横を通りかかる。そこは、バジルの頭に残った銃弾を造っている会社であった。さらにその向かいには、30年前に西サハラでバジルの父の命を奪った地雷を造った会社があった。
自分の人生をメチャクチャにしたこの2つの兵器製造会社を許すことはできない、とバジルは仲間たちと共に“死の商人”への仕返しを開始する……。
頭に銃弾を受けるも一命を取り留めた男が、ユニークな仲間たちと共に仕返しを企てるファンタジック・コメディ。
バジルを優しく受け入れる変わり者たちのユニークでユーモラスな魅力(ツンデレな数字娘や冷蔵庫の野菜室に隠れるのが好きな超軟体の女性など)、あやつり人形や廃品を改良した小道工も面白く、心が温かくなる傑作コメディ映画です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
セピア色の映像とシニカルさに満ちたおとぎ話みたいな
大人達の悪戯劇。
この雰囲気はジュネ独特のものだなぁ。
ミックマックというのはフランス語で「いたずら」を
意味するらしい。
復讐劇ではある。
でもその方法がまったくもってアナログな方法である。
やってることが少々辛辣であってもついつい笑えて
しまう明るさが漂っている。
監督の遊び心を感じるとともに皮肉っぽいフランス映画
らしい作りと平和へのメッセージも盛り込んだ娯楽映画。
なかなかにピースフルで気分の良い映画でした。 -
ミックマック=いたずら。
自分の頭に発砲した会社と、父親を殺した地雷の会社にイタズラを仕掛ける映画。
こんな風に書いちゃうと復習しているみたいだけど、あくまでもこの監督は幸せを願っている。
アメリの世界ー素敵!もう一回見よっと。 -
レンタルビデオ店で働くバジルは外の銃撃事件に巻き込まれ一命を取り留めるが、
入院中に家も仕事も失ってしまう。
ホームレスとなり大道芸で生活していたバジルは、
プラカールから声をかけられ個性的な彼の仲間達と一緒に暮らすことになる。
ある日バジルは自分を撃った銃弾の兵器会社と、父の命を奪った地雷の兵器会社を見つける。
バジルは"死の商人"達への復讐を計画する。
個性的な仲間達と最後の武器商人を嵌める内容が面白い!
「アメリ」の監督さんの作品。「最強のふたり」のオマール・シーも出ていた。 -
「アメリ」「エイリアン4」のジャン・ピエール・ジュネ監督作品。
ジュネはハリーポッターのオファーを断り、この「ミックマック」を製作したというウワサも。
フランスとか、イタリアとかヨーロッパの映画は、
映像にアーティスティックに飾るあまり、セリフ・脚本が万人受けしないことから
ちょっと避ける人も多いと思う。
しかしこの「ミックマック」は、よく見るとどのカットも凝っているが、
決してそこに気を取られることもなく映画自体を楽しむことができた。
その理由の1つとしてはキャラクターの面白さがある。
主人公バジルが、迷い込む「秘密基地」には数学オタクや発明オタク、
体を180度曲げれる軟体女など超絶な個性をもった人々。
しかも、みんな愛らしい笑顔でかわいい。
「アダムス・ファミリー」なんかを思い起こしたが、ちょっと違う。
みんな大人だからかな?
敵である軍事会社も銃弾製造会社も社長同士が同じ時間に
エビを食っていた(違う方法で!)シーンのセンスには脱帽。
もう1つはテンポのよさ。
最初のお父さんが地雷で死んじゃうときも、
自分の頭に銃弾を受ける時も、シリアスな場面なはずなのに、小気味よくてクスってなってまう。
これぞ、ブラック・コメディ。
爆風でエロティックな日めくりカレンダーがペラペラめくれるのは
後世に残したい名シーンだね。
とはいえ、2回目を観る方には是非、ストーリーではなく、
映像の魔術師・ジュネの細部へのこだわりを堪能してほしい。
いちいちかっこいいから。 -
かの有名な「アメリ」の監督によるいかにもフランス的なファンタジーコメディー。
「アメリ」を期待して観ると裏切らない感じで良いのかもしれない。
シュールでファンタジーな目線でパリをとことん見せてくれる。
何気に観光してるかのように名所が盛り込まれてる。
普通に見てるだけで面白い。コメディーだし。
だけどもアメリよりも個人的に好き。
扱ってるテーマがテーマなだけにコメディーなのだけども軽快すぎないところが良い。ブラックなのだけども画面の鮮やかさに包まれているので。
ストーリーが良いです。程よくメッセージ性のある映画でした。
散りばめられたアイディアセンスの良さが素晴らしい。
印象的なシーンがあちこちにあるなぁ。悔しいくらいに。 -
かわいくてたのしい映画。
復讐のおはなしだけど、主人公の考えた復讐劇のなかでだれも死なないのがいい:) -
フランスのコメディー。父は地雷処理に失敗して爆死。家庭崩壊。大人になったら、銃撃戦の流れ弾にあたって死にかける。地雷を作ったやつに、銃を作ったやつに、復讐する。少しおかしな仲間と。
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ヘンテコで愛おしいキャラクターが多くて、観ていて幸せだった。「アメリ」よりも毒が弱く、可愛らしい作品だと思う。
爆風でヌードカレンダーがパラパラとめくれる映像が1番好きかもしれない。あそこは本当にだいすき。 -
アメリの監督”ジャン=ピエール・ジュネ”の最新作。
公開当時からずっと観たかった!
やっぱり色彩と、美術と、キャラクターと
全てが可愛い!!!!
銃弾を受けた犯人を恨むのではなく
その武器会社を恨むっていうのもおもしろい。
みんなでイタズラを仕掛けて~
最後に飛行機に乗ってるとことかを自分達で演出する
そんな頑張りも可愛くて仕方がない。