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- Amazon.co.jp ・電子書籍 (302ページ)
感想・レビュー・書評
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癌による「死」をテーマにした短編小説集。それぞれの短編が最後に繋がていきます。
重松清らしい切なさがあふれる物哀しい物語で、「その日」(最後の日)を巡って善人でもなく、悪人でもない普通の人々がどう向き合っていくのかが描かれています。テレビドラマのように取り乱すでもなく、自暴自棄になるでもなく、淡々と「その日」に向かい合う姿を静かに描写しています。
確かに「死にオチ」の物語なので哀しいのは当たり前かもしれませんが、重松清らしいノスタルジーと優しさが底辺にながれる小説になっています。詳細をみるコメント0件をすべて表示