悪魔の舌 [Kindle]

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著者 : 村山槐多
  • 2012年10月1日発売
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (10ページ)

悪魔の舌の感想・レビュー・書評

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  • 変わったものを食べたいという欲求がだんだんエスカレートしていって、しまいには人肉に手を出してしまう金子。
    ここまではごく普通の(?)展開です。
    しかしターゲットを決めてから手に掛けて、自宅に連れ帰ってじっくり人肉を食べる描写がリアルで素晴らしい。

    そして最後のオチは見事。
    食べてしまった人の正体は切ない。
    素晴らしく綺麗にオチています。

    作者の村山槐多の本業は画家だそうですね。
    そして少年が好きな同性愛者でもあると知り、少年を見初めてから食すまでの描写が素晴らしかった理由がわかりました。

  • 著者は22才で病没した洋画家という。こういう作風で押していけば、夢野久作などと並び称された作家になっていたかもしれない。小松左京の「凶暴な口」を思い出したが(自分の肉体を食べ尽くす話)、もしかするとこの作品へのオマージュなのかもしれない。

  • 最後の一文が切ない。

  • ある日友人から手紙が届く。
    しかし、その友人は手紙を出した後に、火箸で胸を突き、自殺してしまったという。手紙には何と書かれているのか、緊張しながら開いてみると…。

    突然病のように自分の舌が「悪魔の舌」に変わる。
    悪食に走るようになり、腐ったものやゲテモノを食べて紛らわしていたが、突然気づいてしまう。

    「人間の肉が食べたい」

    この人間としての最後の禁忌を破った彼は、食べた少年の足を見て気づく。これは自分の弟だ。

    そして彼は自ら死を選ぶ。
    短いけれど、さっと冷たい風になぶられたような気分になった。

  • 変わった絵を描く人だと思っていましたが、こんなにグロテスクな小説を書くとは思いませんでした。彼の絵をみるたび何か勘ぐってしまいそうなくらい、パンチの効いた短編でした。

    大正って自由な時代だったんですね。

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