星を継ぐもの 巨人たちの星シリーズ (創元SF文庫) [Kindle]

  • 東京創元社
4.26
  • (128)
  • (110)
  • (36)
  • (9)
  • (0)
本棚登録 : 1165
感想 : 102
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (321ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • かなり硬派な内容だったが、面白かった。
    シリーズになっているみたいなので、続きが読みたくなった。

  • かなり昔の作品なのだけれど、今読んでもとてもおもしろい。あっというまに引き込まれて夢中で読了。
    かなり有名な作品なので、取りそこねていた必修の単位をやっと取れた、という気分。

    なぜ月面にこのようなものが?という導入部から一気に結末まで読まされてしまった。
    謎解きと思索に紙幅の大半が費やされており、新たな事実がわかる=>その新事実をもとに思索をすすめる、ということの繰り返しなのだが、いちいち引き込まれ盛り上がりっぱなし。知的興奮が最後まで続く稀有な本だった。いやー名作って言われるだけありますわ、すごかった。
    今の時点で4部作らしい(読了後知った)ので、引き続きシリーズを追うことになりそう。

  • 突如月に人間と近しい生物の死体が見つかり、それが今まで地球上のいずれの生物とも一致せず、5万年前のものだったという事実から、その生物(月で発見されたからルナリアンと呼ぶ)はどこから生まれ、どうやって進化したのかを科学論にしたがって一つ一つ解明していく。

    その過程が、数学班や言語班、物理、科学、天体などに分かれて研究し、非常にリアルで面白い。こっちも謎解きしてる気分になる。

    最終的には、元々惑星ミネルヴァという太陽系の惑星に住んでいた原住民がいて、ただしミネルヴァの気候変動により人参加炭素が多くなってしまい絶滅しかけ、移住を余儀なくされた(失敗に終わったが)。その中で地球から植物を持ってきたりして光合成により救えないかと思った。その生き残りの生物から進化を繰り返し生まれたのがルナリアン。

    そしてミネルヴァの周りには地球から見える同じ月が見えていたことがわかり、元々ミネルヴァの衛星だった月がミネルヴァの崩壊により宇宙を漂い、地球の軌道上に移動し、地球の衛星となったというなんともな設定。でも実際月の反対側がどうなっているかという部分を、う上手く使っていて妙にリアルっぽい。

    そしてなお最後のオチまで、ホモサピエンスが実はルナリアンだと、現在地球上の全生物とは全く違った系統樹を生きている、だから人間は他の生物と全く違うという、またまた面白いところに着地してくれる。

    なんかこんなこと考えていると、今日本で起こってることなんてとんでもなくちっぽけなんじゃないかと思えてくる。人生に疲れたら読むと良い。

  • 本格的で難しいけど、読み応えがあって良い

  • 難しい…理系の基礎知識ないと楽しめないかも…
    ワクワクしたけど今や大枠のストーリーすら忘れる
    ほど理解が浅かった、頭の悪さが露呈しました

  • 自分の中で王道のSFと言ったらこれです。今のところ。話のネタ自体は(この年代のSFにインスパイヤされた作品が現代では溢れていると感じるのもあり)今を生きる我々にとってはそれほど新鮮味はないかもしれませんが、ストーリーの展開や語りは今でもかなりの説得力があり想像力をかき立てます。
    SF的な要素となる理論や設定自体も良いのですが、科学や理論が、人である科学者の協力反目を繰り返し覆されながら真実に近づいていく過程が丁寧に描かれている点が、本作の1番の出色と感じます。
    ある程度読書歴があれば、SF初心者さんにもおすすめできます。

  • 月に5万年前に死んだ宇宙服を着た人が死んでいた…。
    真相を究明する科学者たちの思考と論争を追ったSFミステリー。
    論考による論争、証拠の提示、結論を繰り返し、スケールがどんどん大きくなる様は単純なカタルシスとして気持ちいい。
    主人公のハンスが使う乗り物が話を経るごとに更に遠くへ行くものへとなっていくのも物語との連動を感じられる。
    ただ、月に関する矛盾は気づく人間が一人いてもいいんじゃないかと思った。自分は速攻で気づいたので

  • 自分としては新しい分野。ワクワク感。大人が、子供の心で読める。

  • また読んだ。
    100刷も納得!

  • 謎が謎を呼ぶ展開にわくわくしながら読んでいって豪快な、でもこれしかないという謎解きからの、ラストの詩情が好き。

全102件中 61 - 70件を表示

ジェイムズ・P・ホーガンの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×