未来に先回りする思考法 [Kindle]

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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感想・レビュー・書評

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  • オーディオブックにて。
    ちょっと今の自分にはスッと入ってこなかったので、また時期を変えて再読を検討。

  • 本書から感じる内容・自分の中に残るポイントが幾つか有る点承知しているが、読んでみて個人的に特に目を引いたのは最終章かな。

    今の自分の能力に基づいて意思決定をしてはいけない=自分の能力を過小評価している、問題に取り組み、時間の経過とともに自分の能力上がりうる点も考慮に入れる、行動を起こす時点と結果がわかる時点の時間差がある、その差が長いほど自分の認識はあてにならない、変化を察し、誰よりも早く新しい世の中のパターンを認識して、現実への最適化を繰り返す等、頭の片隅に入れてアクションを起こしていきたい。

  • 今、自分が取り組んでいる環境を見直す必要がある。
    意味がないことの効率化にいくら取り組んでも意味がない。
    適切な場所で適切な行動が取れているか。
    自分一人に出来ることは限られている。
    世の中の波れにのるために、今どの場所にいるのが適切なのか判断することが大切。

    常に原理から考える思考法を身につけること。
    そのシステムがそもそもどのような必要性を満たすことを考えて作られたのか歴史を踏まえて考える必要がある。現在の景色だけ見るのは点にしかすぎない。
    その課題を解決するためにもっと効率的な方法が既に存在するならば今の活動を続ける意味がない。

    この思考法を身に着けることができると人生の選択がかなり変わる。すごいな。

  • 8年前の本だと認識して読んだ。やっぱり佐藤さんは説得力あり。

    学び
    原理から考える(そもそも)
    不確実性を考慮する
    動く中で情報を集める

    To do
    常に学びがあるという謙虚な姿勢
    そもそもの問いかけ

  • 俯瞰力、抽象化の天才!
    波乗りは早ければ良いわけではない。タイミングが大事。
    技術が進むと製品/サービスは安くなる。AIに代替され収入が減っても生活水準を保てるだろう、という予測が目から鱗だった。

  • ドラッカーのいうところのすでに起こった未来。これは大事にしたい。

  • 「未来が予測しづらいから、予測を放棄し、変化にすかさず対応する。一見理にかなったこの戦略は、もはや戦略として意味をなしません。変化を見抜くことが難しい時代だからこそ、社会全体のパターンを見抜き、的確に未来を予測し、先回りできた企業と個人が最終的には勝利を収めます。」

  • 社会の変化を一本の線として考えるための「原理原則」をまとめた本。
    「原理原則」=「必要性」を考えること。

    本書で書かれていること。
    ・テクノロジーの変化にはどんな「パターン」が隠されているか。
    ・新しいテクノロジーは社会システムをどう塗り替えていくのか。
    ・テクノロジーの進化はどんな問題をもたらすのか。
    ・未来を予測したうえで、個人はどう意思決定するべきなのか。

    本書のテーマ
    社会が進化するパターンを見抜くための汎用的な思考体系を伝える。

    著者はメタップスという会社の経営者。
    8カ国にオフィスがあり、15以上の国籍のメンバーが在籍。
    日々4カ国以上の言語が飛び交う環境で働いている。

    事業内容)
    ・アプリ収益化支援サービス
    ・電子通貨の発行
    ・宇宙事業

    変化の速いテクノロジー産業の中で、日々自分を実験台に社会のパターンに対する考察を検証している。

    ※本書出版時のデータで書かれているため、現状とは異なる場合がある。

    結論に至るまでに余談的な実例が多い。
    ➜結局「どこに着地するのか、したのか」がわかりづらい。
    =細分、分散しているので見つけづらい。

    やたらと話が壮大になっていく感じがする。

    現状や理由を並べ、だから今後こんな風になるんじゃないかな。
    ➜考え方の本と言うより思想本、考察本。

    要するに著者の今後予想集。
    「私はこう考えて、こう予想します。みなさんもこういう考え方をすれば未来を予想できますよ」
    ➜ハウツー本のような方式があるわけではない。
    私見)

    <はじめに>
    なぜ、99.9%の人は未来を見誤るのか。

    ニューヨーク・タイムズでの記事
    「飛行機の実現までには百万年から一千万年かかるだろう」
    ➜ライト兄弟が飛行機で飛ぶ数週間前に掲載。

    今の人達。
    「iPhoneは流行らない」
    「実名登録のFacebookなんてやらない」
    ➜都合よく忘れている。

    未来を見誤る理由=「思考法」
    ➜目の前で起きていることからしか将来のことを考えられない。

    現代は情報、要素が多すぎて脳が処理しきれない。
    =脳の処理能力不足。

    先見性のある人。
    今という「点」では考えない。
    ➜長い時間軸の「線」で考える。

    例)
    スティーブ・ジョブズ
    1980年代に個人がスマホを持つ未来を予言し、実現を決めていた。

    思考法の違い。
    ➜パターンを認識する能力。
    =社会が変化するパターンを見抜くこと。

    パターンを見抜く要素=テクノロジー
    ➜社会の変化はテクノロジーが牽引する。

    テクノロジーの加速。
    一つの発明が他の発明を誘発。
    ➜変化が雪だるま式に加速していく。

    例)
    コンピューター➜インターネット➜スマホ➜ウェアラブルデバイス➜人工知能・・・

    社会が変化するパターンを見抜く。
    ➜状況が変わっても未来を見通せる。

    市場の変化
    加速し続けるテクノロジー産業。
    理由)
    インターネットが情報と資本の流動性を一気に高めた。
    ➜産業の構造そのものを再構築した。

    インターネット誕生前のルール。
    「計画通りに実行すればうまくいく」
    例)
    プライベートエクイティ
    経営難に市行った企業を買収。
    ➜価値を向上させて売却する企業。

    インターネット普及後。
    ・情報と資本の流動性が高まりすぎた。
    ・状況が一瞬で変化する。
    ・予想外のリスクが存在する。
    ・当初の計画よりも状況がかけ離れてしまう。
    ・以前のやり方では着実な成果が出せなくなった。

    インターネット普及後に大きなリターンを生む事業形態。
    ➜ベンチャーキャピタル
    例)
    見込みのある事業に投資して成長からリターンを得る。
    10社に投資。
    ➜1社の成功により他の9社への投資を回収。

    どの企業が成功するか事前にわからない。

    プライベートエクイティ
    ➜成否が事前に予測できる。
    ベンチャーキャピタル
    ➜そもそも予測など不可能という前提。
    =市場変化のスピードが上がっていることの象徴。

    「リーンスタートアップ」
    「未来は予測できる」という前提を捨てた戦略。
    変化が起きた瞬間に即座に対応。
    ➜修正を重ね、変化していく。
    =「地図を捨ててコンパスを持つ」

    今起きていることに全力で適応するという考え方。
    IT市場では競争が激化する。
    ➜参入障壁がほとんどない
    =十分な収益を上げることができない。

    リーンスタートアップ
    ➜戦略として意味をなさない。

    社会全体のパターンを見抜く。
    ➜的確に未来を予測、先回りする。
    =企業、個人が勝利するための戦略。

    <第1章 テクノロジーの進化には一本の「流れ」がある>

  • 「なぜそうなったのか」

    原理に立ち返れば、未来を見通すことは難しくないのかも。
    そのためにもとにかく行動していかないとですね。

  • どこかと言われると未来の社会を予測している2章が良かった。それぞれの仕組みの原理から未来を予測するというのは理にかなっているので、期間がどの程度かかるかはわからないですが、この本に書かれているような未来はいつか来るのでしょう。
    個人的にはプライバシーとコミュニケーションの話が一番飲み込み辛かったですね。ということはそこが私は凝り固まっているのかもしれないです。

    この本にも書かれてましたが、イノベーションのジレンマしかりアンラーニングというのは肝要ですなぁ。

    実は5年近く積んでた本。思った以上に好物な内容だったのでもっと早く読めばよかった。原理を知るという意味ではそういった人類学とかの本も読んでいきたいなぁなどと。

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著者プロフィール

福島県生まれ。早稲田大学在学中の2007年に株式会社メタップスを設立し代表取締役に就任。2015年に東証マザーズに上場。フォーブス「日本を救う起業家ベスト10」、AERA「日本を突破する100人」、30歳未満のアジアを代表する30人「30 Under 30 Asia」などに選出。2017年には時間を売買する「タイムバンク」のサービスの立ち上げに従事。宇宙産業への投資を目的とした株式会社スペースデータの代表も兼務。
『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』(幻冬舎)で「読者が選ぶビジネス書グランプリ2018」リベラルアーツ部門賞を受賞。

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