世界で一番やさしい会議の教科書(日経BP Next ICT選書) [Kindle]

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  • 入社2年目の鈴川葵が、コンサルタントである父の助言を受けながら社内の会議を改革していく物語仕立ての入門書。気楽に気軽に「小説」として読んでも楽しめます。Day 3-4で学んだ内容がそこかしこに散りばめられているので、復習に読むとさらに理解が進むかも!

  • 読みやすく、具体的に手法の使い方をイメージさせてくれる良本。

  • 仕事柄、ファシリテーターを頼まれることが多いが、
    うまく回せずグダグダになってしまっていたところ、
    得意な上司から勧められたため、読んだ。

    とにかく全員に話させる、活発な会議にすることに向けてだけが
    必要だと思っていたため、驚きがたくさんあった。

    <気づき>
    ・たとえ司会でなくても隠れファシリテーターができる
    ・ファシリテーターの中でもできることにレベルがある
     段階を追ってできるようにしていきたい
    ・フレームワークは使わなくていい

    <todo>
    ・明日の会議から『決まったこと・やるべきこと確認』をする
    ・会議終わりにはチャットで上記の共有をする
    ・2回目以降は終了条件の確認も行う

  • 会議に関して学んだことはありませんでした。
    最初に読んで良かった、と思える読みやすさと分かりやすさです。

    簡単なところから実践できるのは良いですね。
    早速試してみようと思います。

    悪い点は、小説になってる分、スキルについての内容は少ないこと。
    また、小説部分が少しサムいです。

  • 皆んながこれを実践すると生産性も上がるだろう。なぜできないのかな〜。

  • 会議の設計方法について抽象論に留まらず具体的な手法が詰まっている本。また、社会人2年目の主人公を中心としたストーリー形式で進んでいくため、非常に読みやすい。

  • 実践的なノウハウ本。ダメダメ会議を、ステップを踏んで改善していく様を描いている。その際に投げかけるべき言葉を示していてとても参考になる。ファシリテーター育成本としても使えそう。

    内容(「BOOK」データベースより)
    職場の会議のグダグダぶりに悩む、入社2年目女子、鈴川葵。「生涯会議時間」が3万時間にも上ることを知って一念発起し、コンサルタントの父の指南を受けて会議のカイゼンに挑戦する。そこで知ったのが、会議を変える「魔法の一言」だった―。結論がでる、みんな納得、内職ゼロ、時間短縮。会議をうまく進める方法が物語でカンタンにわかる!

  • 【要点】
    ・ダメな会議の2つの特徴
     ①決まったことが明確になっていない。
     ②時間通りに終わらない。

    ・ファシリテーションの3つのテクニック
     ①決まったこと、やるべきこと(アクシ
      ョンプラン)明確にする。
     ②会議の終了条件を確認する。
     ③議題ごとの時間配分を確認する。

    ・誰がファシリテーターをやるべきか?
     →全員がファシリテーターになる。
      (一人ではなく)

    ・会議の準備とセオリーを理解することが
     大事。
     PREP(会議の進め方)は次のとおり。
     ①Purpose:目的
      会議で何を達成したいのか・終了条件
      の確認。
     ②Process:進め方
      会議資料は事前に配って読んで貰って
      おく。
      ※会議で資料は読み上げてはいけない。
      アジェンダの順番など事前に検討して
      おく。
     ③People:参加者
      終了条件に辿り着くため必要な人を漏
      らず招集する。不要な人は呼ばない。
     ④Property:装備
      会議室のファシリティに過不足が無い
      か事前チェックしておく。
     
    【感想】
     本書は、新入社員~管理職まで全てのビ
     ジネスパーソンに一読してほしい内容と
     なっている。
     経験を積んだ管理職においても、開催さ
     れる会議の目的(①意思決定のため、
     ②アクションプランを決めるため、③情
     報共有のため etc)を共有しないまま進
     めてしまっている方がいるよう見受けら
     れる。
     本書を受け、全てのビジネスパーソンは、
     会議において具体的にいつまでに誰がど
     のようなアクションをするのかを計画・
     明確にし、実際にアクションプランを実
     行に移していくことが求められている。

  • 終了条件を決める。最後に決まったこと、誰がなにを、いつまでにするを確認する。という隠れファシリテーターから始めたい。

  • 前提
    * 全員が、参加者でも傍観者でもなく、建設的かつ主体的に議論を進行する「ファシリテーター」のノウハウを身につける
    * 意見を出さないやつ、否定だけするやつ、事前共有の資料を見てこない奴は会議にいらないし、人件費の無駄
    * 黙っている奴より、的外れでもバカっぽくてもいいから意見を言う奴の方が会議では評価されるし、逆にできないやつは次から呼ばなくていい。元々答えのない問いを話す場が会議なんだから。


    会議の4フェーズ
    * 準備
    * 議論すべきことを言語化し、そうでないことは事前に済ませておく
    * ゴールとアジェンダの仮設定
    * 選択肢の列挙
    * 判断に必要な情報を集める
    * 導入
    * 参加者を議論のスタート地点に着かせる
    * 背景の説明
    * 終了条件の定義
    * アジェンダごとの討議時間
    * 進行
    * 議論のスムーズに進めた、設定したゴールを達成すること
    * ホワイトボードに逐一メモして、議論を可視化
    * まとめ
    * これまでの議論を無駄にしない
    * 参加者の認識を声に出して合わせる
    *会議のラスト5分で、誰が、いつまでに、何をやるか、を言語化する
    * 会議終了後に決まったことをチームに送る


    生産性の高い会議を成立させる条件
    * ファシリテーターが事前にやることをやっておく
    * 4つのPを完成させる
    * Purpose:会議の終了条件(何に対して答えを出す会議なのか?)
    * Process:会議の終了条件にどう辿り着くか?何をどんな順番で議論するか?
    * People:終了条件にたどり着くために必要な人を呼び、そうでない人(終了条件にたどり着くプロセスに貢献出来ない人は一切呼ばない。無駄な調整と無駄な気遣いを必要とするから)
    * その人が必要かどうかを判断する問いは、「その人がいないと困ることは何か?」。「特にない」となればその会議にその人を呼ぶ必要はない。
    * 参加者が討議するテーマに対してどの程度の理解を持っているか?どんな意見を持っているか?を整理する
    * その人が会議に来たら、どんな不満及び疑問を抱くか?を言語化する
    * Property:部屋やプロジェクターなど、会議を時間内に終わらせる為の物理/情報なリソースは十分か?
    * 議論(選択肢の取捨選択)に必要な情報は何か?
    * その情報を元に誰に何を発言してもらって、その後どう議論を展開させるべきか?
    * Prepシートを埋めたら、会議の前に第三者に見せてFBをもらう
    * ファシリテーターが入る
    * 結論を出すのではなく、話すべきポイントを明確にして、参加者の意見を引き出し議論を推進する役割
    * 会議で決まったことをその会議内で明確にしておく
    * 会議の終わり10分で「決まったこと」「やるべきこと」を言語化して、全体で確認
    * 誰が、いつまでに、何をするかも言語化する
    * 決定事項は会議中に点在しているため、最後に確認の時間を取らないとボールが浮く、もしくはタスクがなかったことになる
    * この行為は、「確認」のため経験や鋭い意見を持たない若手でも発言がしやすい
    * 会議が終わったら、上記の内容(いつまでに、誰が、何を)を文章化して全体に共有する
    * 会議を時間通り終わらせる仕組みをつくる
    * 会議が時間通りに終わらない要因
    * 本題(その会議で決定を下すべきこと)と関係ない話が多い、脱線する
    * 今の議論がその時間で討議すべき内容か否か参加者が判断できない
    * 会議を時間通りに終わらせる仕組み
    * 会議の終了条件を事前もしくは会議の冒頭に定義する
    * 会議の背景は事前展開
    * 事前もしくは会議の冒頭に、「どうなったら会議終了と言えるか?」を言語化する
    * 「今日〇〇を話すか(agenda)」ではなく、「今日xxを決めるために〇〇を話す(agenda&goal)」
    * agendaごとの討議時間を事前に定義しておく ※心理学で言う、「締め切り効果」が働く
    * かつ、agendaごとに時間を設定しておけば、それをoverした際に内省して学びを得られる
    * 会議内で資料を読み上げる行為を禁止する
    * 会議で一番無駄な時間は、資料を読み上げている時間
    * 誰かが音読するよりみんなで黙読した方が早い
    * 事前展開か、冒頭5分で黙読する時間を設ける
    * ホワイトボードに記録する
    * ホワイトボードを使う意義
    * 議論は、問い(論点)に対する回答(意見)が積み重なって成立している
    * かつ、複数の問いを同時に議論することは不可能
    * つまり、たった今、なんの問いについて話しているか?を明確にすることが議論を噛み合わせる上で重要な要素
    * 書き方
    * 意見、論点、決定事項をかき分ける
    * 選択肢が上がったら、後で議論しやすいように番号がアルファベットを振っておく
    * 発散させ切ってから、次の議題に移る
    * イシューが特定出来ていない状態だと、本来時間を割くべきじゃない問いに時間を割くことになってしまう
    * 反対意見への対処
    * 論点を整理して、新たな問いとして設定する。そしてチームメンバーに振り出す
    * 集まって議論すべきこと、そうではないことを切り分ける
    * 集まって議論すべきこと
    * 結論を出す
    * 選択肢から一つを選ぶ
    * 集まる必要がないもの
    * 選択肢を挙げる
    * 判断に必要な情報を集める
    * ファシリテーター、参加者共に、語尾を具体的に言い切る
    * 質問を工夫して、参加者から意見を吐き出す
    * 今の内容を時間かけて議論するか?
    * そのテーマは、その会議で議論すべきか?
    * 何が分かったらその討議に結論を出せるか?
    * 今の話を一言で言うとどういうことか?
    * 言語化すると(ホワイトボードに書くとすると)どんな内容になるか?
    * 結局、結論は何か?
    * 論点は何か?

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著者プロフィール

ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ(株)
1980年生まれ。ダイワハウスに入社。08年ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズに転職。以来、計画策定を行うプラニングフェーズを中心に、建築、金融、通信、運送など幅広い業種でプロジェクトに参画。

「2020年 『ファシリテーション型業務改革』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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