メッセージ [DVD]

監督 : ドゥニ・ヴィルヌーヴ 
出演 : エイミー・アダムス  ジェレミー・レナー  フォレスト・ウィテカー 
  • ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
3.67
  • (46)
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  • (14)
  • (6)
本棚登録 : 419
感想 : 85
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4547462113467

感想・レビュー・書評

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  • 私のような一般人にも了解可能な言語と思考、時間の認識についてのSF。ある意味定番という印象です。
    突然やってきた円盤。なにもアクションを起こさない彼らと人類は会話を試みる。「言語」をキーワードに、思考形態が少しずつ変わっていく主人公。真実が明かされたとき、映画好きの人ほど驚きそう。ラストの「このぬくもりを忘れてたわ」という台詞で鳥肌が立ちました。大好きです。

  • メッセージ(arrival) 動画 116分

    突然地球上の数カ所に柿の種型の巨大なUFOが出現
    言語学者が未来の自分の子供に夢の中で助けられながら
    宇宙人と交信を重ねて対立を回避するという話
    この手の映画は冒険物の割に
    主役が女性の学者と言う設定が多いような気がするけれど?


    古くは未知との遭遇が有名だし
    コンタクトも面白かった

  •  テッド・チャンのハードSF短編「あなたの人生の物語」を、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が映画化したもの。

     “21世紀の『未知との遭遇』”という趣のファーストコンタクト・ストーリーだが、『未知との遭遇』よりもずっと知的でスペキュレイティヴ(思弁的)だ。
     言語体系の異なるエイリアンと手探りで意志を疎通させていくプロセスが、リアルに、スリリングに描かれていく。

     観たあとで原作も読みたくなり、テッド・チャンの短編集『あなたの人生の物語』をKindle電子書籍で購入し、表題作だけ読んだ。
     原作と映画はストーリーがかなり異なるのだが、それはともかく、きわめて映画にしにくい小説であり、「この話を、よくあんなふうに映像化したものだ」と感服した。

     ただ、私はハードSFリテラシーが乏しい(=物理や数学が苦手)せいか、映画も原作もわかりにくいと思った。

     たとえば、くり返しフラッシュバックするヒロインと幼い娘の「思い出」が、じつは「未来の思い出」なのだということが、映画を一度観ただけでは理解できなかった。ネット上にあるネタバレ解説のたぐいを読んで、やっと「ああ、そういうことか」とわかったのである。
     多少説明的になりすぎたとしても、セリフでもう少しわかりやすくしてもよかったのではないか。

  • 世界をひとつにするキッカケと言葉をくれた宇宙人。神?
    ヘプタポッドの言葉を理解して、未来を見てみたいなー

  • 避けられない辛い運命を受け入れるか。時間は川のように流れているものなのか。問いかけが効果的。
    宇宙船が斬新なデザインなのに、エイリアンの造形にはちょっとガッカリ、今どきタコ型とは…。一周回って新しいのか?
     音楽はとてもよく、感情押さえ気味の演技、美しい自然と暗い宇宙船内、何となくタルコフスキーを思いだし、もっと水が流れて、一瞬バッハでも流れたら完璧だったと思ってしまう。平均律のゆったりしたマイナーの曲なんかピッタリだと。
     原作はもっといいかも。読まなきゃ。

  • なかなか考えさせられる。最初のシーンがそういう事だとは分からないし、その力の得かたも予想外。最初に見たときの最後には??ってなるけど少し考えるとなるほどそういうことねとなる。

  • 物語が終結に向かうにつれ、それまでの映像の意味が一点に集束し、同時に反転してゆく様が、なんとも気持ちが良い映画でした。
    けれどもその爽快感とうらはらに、これらから起こる未来を既に体験として知りながらも、それを受け入れる主人公の静けさが、自分には消化できずにいるため、とても余韻の残る映画でもあります。

    過去も未来もなく「今」しかない人間が、過去や未来の時制を持つ文明に出会い、時という概念を知り変容してしまったように、三次元的ありかたから時間を超越した四次元のそれへと意識革命をしてしまったら…。

    単に未来が分かるというものではない。過去も未来も現在も同時に体験し、またそれらを俯瞰しなければならない意識というのは、想像するだけでも怖ろしいような、羨ましいような、なんとも不思議な気持ちになりました。

  • 宇宙船のフォルムがかっこいい。エイリアンもタコ型宇宙人を踏襲しつつ、最良のものになっている気がする。スミを吐いてコミュニケーションとるなんてギャグのようなアイデアなんだけど上品に見える。全体、上質で内省的でこびるところがない。いろいろ考えさせられる。どんでん返しのようなものもある。しかし全体に漂う地味さ、退屈感はどうなんでしょう。求めるのは良質ではなく面白さだからなぁと思ってしまう。知的興奮する人にはスリリングなんでしょう。



    リアルな設定ではあるが、これだけ科学的優位が明らかな宇宙船に攻撃をしかけることになるのだろうか。そんな馬鹿なって言いたいけど、人類って好戦的だからあるのかなぁと思ってしまう。

    また地球存亡の大事件に言語学者の主人公だけにスポットライトがあたっているのもどうしたものでしょう。



    2018年2月17日 SCREEN映画評論家が選んだ最も優れた映画2017 6位

  • まだ2018年は始まったばかりだけど, 今年度の逸作と言っても過言ではない。
    SF映画にカテゴライズされているものの, 鑑賞後はヒューマンとかドラマなのでは?と思う程自身の人生観を大きく揺さぶられた。
    言語学者として謎の宇宙生命体の言語を解読する使命を受けたエイミーが自分の人生ごと謎の生命体に向き合う物語。

    もし, 自分の未来を断片的であったとしても知ってしまって, さらにそれが悲しい別れを避け得ないものだと知っていても同じ人生を歩む決断ができるだろうか。
    よくある映画は, 自分の未来に負のものを予見したり, 過去を変える力を持っていたとしたら, プラスに転じるように, 失敗を回避する様に生き直すのがセオリーである。
    その点本作は, 愛する夫との決別と愛娘との死別を受け入れることを選択する。
    夫に娘の病を打ち明けないで夫との決別を避けることはできるかもしれないが, きっとエイミーはそうしないと思う。
    その強い意志を感じるラストだった。心打たれた。

  • 鑑賞後色々と考えさせられる。人生とは何かということもそうだし、コミュニケーションについても、未来ということについても、時ということについても…。
    しっかりと観ていないと置いてけぼりにされて、訳が分からなくなってしまうが、それは映画らしくていいと思う。
    異星人の文字というか、表意文字?水墨画っぽくて、いいね。
    映像的にも日本人にあっているかな。

  • テッド・チャンの短編小説「あなたの人生の物語」を映画化した作品。

    監督ドゥニ・ヴィルヌーヴ 主演エイミー・アダムス

    最近「ブレードランナー2049」を観て監督のドゥニ・ヴィルヌーヴを知った。
    彼の監督した他の映画を探していたら、こんなSF映画もやっていたので観てみた。

    異星人のデザインと彼らの言語の設定がこれまでのSF映画のものと一線を画す出来で素晴らしいと感じた。
    ただ主人公の女性言語学者がエイリアンの言語研究の過程で身に着ける特殊な能力についてはちょっと無理があるような気がした。
    その点を除けば、よくできたファーストコンタクト物のSF映画ではないかと思う。

  • 異星人との意思疎通のみに絞ったのは面白い。それだけにいろいろ端折ったような展開は残念。古代文字の解読とかでもワクワクするのに、文明も生命体としての形もおそらく思想も違う相手とどうコミュニケーションをとるのかと期待したんだけど。英単語とゼスチャーでそこまで伝わるかなあ…それなら彼らの高度な文明を使って翻訳とか、触れ合ったとたん、不思議な力で理解できたとかの方が雑だけどとりあえず納得できる。親子の愛とかが主軸なのは悪くないけれど、もう少し異星人側の事情も知りたかったし、中国の攻撃が中止になった理由も納得できない。せっかく世界的なパニックを描いているのにあっさりし過ぎでこちらももう少し描いて欲しかった。
    私の好みがパニック映画寄りだということもあり、物足りなかった。

  • テンポといいストーリーといい、僕の好きなSF映画である。唯一、困る(?)のが、足が7本のエイリアンと、柿の種のような宇宙船である。

  • じわじわとやってくる感じが深い。

    見終わった時は、それほど感じなかったが
    時間が経つとその感覚が既視感となって蘇る。

    記憶とは?時間とは?インターステラーに続く壮大なテーマだ。

    閃きという機能を、予言と言ったら。
    実現すればそれは未来を見たことになる。
    私たちはしばしばそういう閃きをヒントに生きているのだ。
    時間に縛られずそれを得られたなら、それは未来を見ること。
    この映画の主人公に起きたこと。
    それはメッセージという予言。
    予知との違いは、描かれなかった。・・・そこがまた深い。

  • カール・セーガンの『コンタクト』を彷彿とさせる「親子&異星人メッセージSF」。不可知論よろしく認識の差が言語の差となって現れてくるという設定と、狡猾な叙述トリックによって、見応えのあるハードSFとして成立している。が、できればその次元の違うメッセージも、テセラクトなどを駆使して論理的に映像化して欲しかった。あの水墨画のような文字と触手では、どーしてもタコを連想してしまう。『ブレードランナー2049』もそうだけど、どこか枯れた映像が美しい監督さんで、ちょっとタルコフスキーっぽいかも。話題になっていた宇宙船はそれほど「ばかうけ」には似ていなかった。☆4

  • 色味も暗いし息遣いまで聞こえるから緊張感がある。
    事態のわりに、登場人物が少ないからSFよりはヒューマンドラマだったかな。ルイーズの奮闘と決断が切ない。エイミー・アダムスの演技がすべてでした。

  • とても良かった!今までありそうでなかった映画ですね。SF×言語、人間×エイリアン。様々な垣根を超えて、最終的に一つの答えを導き出す過程に鳥肌が立ちました。

    人間が未知の人種と、最初に接触を図る時に似ている。文化が異なる相手と分かり合うことはできるのか?相手は自分の伝えることをどこまで理解しているのか?それとも、そもそも自分たちと同じ感情はあるのか?

    ともすれば地味〜なSF映画になりがちですが、主演のエイミー・アダムスの抑えた演技が非常に緊迫感があって、最後まで飽きずに鑑賞できました。あちこちに散りばめられたフラッシュバックのような映像は、最後まで観ればそういうことか!!と納得します。

  • もしもこの先の事が全て分かったとしたなら
    幸せな日々は何倍にもなり
    立ち直れると分かっている深い悲しみは
    怖がらずに待つことが出来るような気がする

    それが分からないから未来は未知数に広がると思う

  • やっほー!
    むちゃくちゃ面白かったぜ!!!

    解かなきゃいけない謎があって
    そこに向かっていく。
    分かりやすい。

  • エイリアンのデザインがどうしても気になる。視覚化しちゃうとダメな部分なんだろうな。

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