栗城氏が登山家とは言えないというのは、少しでも山をかじったことのある人なら疑う余地のないところだが、本書を読めば山の知識がない人にもそれは十分すぎるほど伝わるだろう。以下の一節が象徴的だ。

「BC(エベレストベースキャンプ)に入って最初に言われたのが『今回は占いの先生の判断を最優先したい』って」

生死のかかった登山の判断を、現地にすらいない占い師の判断に委ねることは登山家としてあり得ない。

本書は読んでいるうちに段々と苦しくなってくる。最後のエベレスト登山は、周りの状況すべてが、その登山がほぼ自殺だったことをうかがわせる。栗城氏は自己実現の場所を誤って見つけてしまったようにしか思えない。こうした最期を迎えねばならかった彼の生き方には、大きな悲しみを感じた。もう少し遅く生まれていれば、普通のYouTuberか何かとして人気者にな離、長く暮らせたかもしれない。

全般として作者の独りよがりな意見の押し付けのような部分も散見されどうかと思う部分もあるのだが、一方で栗城氏と深く関わった上で、さらに死後も取材を重ねたこの作者でなければ書けなかった作品であることは間違いなく、開高健ノンフィクション賞を取ったことにもうなづける良いノンフィクションだった。

2022年5月21日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2022年5月21日]

この展開はあるかなと思ってましたが、おもしろかった!大枠のところでは、史実に沿っているので、15代将軍の座は歴史によって決まっているはずですが、この先どうなるのか気になります。

2019年8月28日

読書状況 読み終わった [2019年8月28日]
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救えた想い、救えなかった想い、フラジャイルの登場人物たちは、自分の限界に打ちのめされつつ、それでも立ち向かう。ページをめくる手が止まらない作品です。

2019年8月28日

読書状況 読み終わった [2019年8月28日]
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響は静かに次の小説を書いていた。

2019年8月21日

読書状況 読み終わった [2019年8月21日]
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新しい巻を読む度に心が震える言葉に出会える素晴らしい作品です。いつの間にか42巻!

2019年8月2日

読書状況 読み終わった [2019年8月2日]
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アウシュビッツには行ったことがあります。「最終的解決」されていった人々の義足や眼鏡の山は痛ましいものではありましたが、思ったほど心に迫らなかったことも告白します。著者のレーヴィが戦後アウシュビッツを訪れた時に「だがそれは博物館だった」と述べているのを読んで、得心がいったところもありますが、本書を読んで、それ以前にアウシュビッツの事実に関する知識があまりにもないことにも由来していたのだと思います。人間が尊厳を奪われる、と文字で書くことは容易いですが、実際にそれはどのように行われ、どのような結果を生むのかを、本書は読者に知らしめてくれます。家畜と同じように焼印を入れられ、番号で管理され、すべての所持品を奪われ、人間関係を奪われた状態では、それまで常識と信じていたものは何も役に立たないという事実を。

2018年3月21日

読書状況 読み終わった [2018年3月21日]

アニメ始まったから読んでみたけど、なんかニヤニヤしちゃっていいかも

2018年1月15日

読書状況 読み終わった [2018年1月15日]

単刀直入すぎるタイトルに敬遠してたのですが、思い切って読んでみました。正解はないし何をしても悔いは残るだろうけど、自分が登場人物の誰かだったとして、何をするだろうか、何をできるだろうかと、思いました。

2018年1月3日

読書状況 読み終わった [2018年1月3日]
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「皇国の守護者」っぽいという評価を見て興味をもって大人買いしてみましたが、これは当たりでした。既刊8刊を徹夜する勢いで一気に読了。戦の話なのでエグい描写はありますが、「キングダム」「ヒストリエ」あたりが大丈夫な人には問題ないでしょう。

鎌倉時代の話というのは源平合戦、おもに義経を中心とした話ばかりですが、違う題材なのも新鮮です。学校の歴史で習ったくらいしか知識のない元寇、しかも対馬という朝鮮半島での戦いというだけでも、かなり興味を引きつけられるものがあります。

時折背景ストーリとして、対馬以外の物語、主人公が鎌倉で御家人を務めていた時代の話や、高麗がモンゴルに臣属するに至る話も、まったく初めて知ることばかりで、早く次巻が出てくれるのが楽しみです。

Comic Walkerで一部無料公開されているので、興味を持ったらぜひチェックしてみてください。
https://comic-walker.com/contents/detail/KDCW_KS00000007010000_68/

2017年12月31日

読書状況 読み終わった [2017年12月30日]
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ジュブナイル、というには切なすぎる

2017年12月12日

読書状況 読み終わった [2017年12月12日]
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『この世界の片隅に』の次に読むなら『さんさん録』を、というレビューを見て読んでみたが納得しました。いい味が出ています。

2017年12月12日

読書状況 読み終わった [2017年12月12日]
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吹き出したり、涙ぐんだり、苦しくなったり、この1冊の中にいろんな感情を詰め込むことのできる羽海野チカは天才だと思う

2017年10月1日

読書状況 読み終わった [2017年10月1日]
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期待以上に面白く読めました。ストーリー中でこれまで信じていたことが覆されることが何度か登場するけれども、話の規模の大小はあっても、アジアを旅していると実際にこうしたことがあるので、非常にリアリティを感じます。

2017年8月6日

読書状況 読み終わった [2017年8月6日]
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漁師の世界は違う、みたいな語られ方はよくしますが、本書はその中でも南太平洋を舞台にカツオやマグロを追いかける漁師たちの世界を、37日間の漂流の末救出された一人の漁師をきっかけに追っていきます。

パラオやグアムを近いとするその感覚は戦前の南洋進出の時代から土台があり、日本語よりある島の方言が共通語となっているその世界は、陸の世界からは想像もつかないものでした。

新聞でもテレビでも取り上げられることのない南太平洋に広がったまったく別の日本という世界に分け入った良書です。

2017年4月12日

読書状況 読み終わった [2017年4月12日]

連載が中断しなければ、それだけでよい!

2016年7月14日

読書状況 読み終わった [2016年7月14日]
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大奥、いつも面白いけど今回はなぜか特に引きつけられた。これから大政奉還に向けて目が離せない展開になりそう。

2016年5月5日

読書状況 読み終わった [2016年5月5日]
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まじ怖い

2016年4月19日

読書状況 読み終わった [2016年4月19日]
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実写版も見たくなってしまった

2016年4月17日

読書状況 読み終わった [2016年4月17日]
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中央アジアに行ったことがなくて、これだけ描いてたなんてすごすぎる。

2016年1月13日

読書状況 読み終わった [2016年1月13日]
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何も言わずに星5つ。

2015年9月28日

読書状況 読み終わった [2015年9月28日]
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人は表面に現れているものだけでは測りきれないのだと、改めて実感させてくれた12巻。晩年ダメな権力者ののうだった将軍も、理由があってのことだった。
この作品は徳川十五代を15巻で完結させるのだろうと思っているので、これから明治の開国までも楽しみ。

2015年8月26日

読書状況 読み終わった [2015年8月26日]
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これは良いマンガ化。当時の習俗を絵にするに当たっては、資料集めも一苦労でしょう。原作では表現されてない喜怒哀楽を表情豊かに描きあげています。それを原作にない創作ということもできますが、生き生きとしている主人公を見るのは楽しいです。

2015年8月14日

読書状況 読み終わった [2015年8月14日]

目からウロコの話も多く、相変わらずおもしろかったです。

2015年7月20日

読書状況 読み終わった [2015年7月20日]

因果応報か。憎しみの連鎖から逃れる未来を見たい。

2015年7月9日

読書状況 読み終わった [2015年7月9日]
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