- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000260398
作品紹介・あらすじ
世界には食料不足に苦しむ多くの人々がいる一方で、日本では米が余り減反政策が続けられているのはなぜか。日本の農業は経営規模が小さく大型農業機械が使いづらく効率が悪い。欧米のような規模の大きな効率のよい農業経営はなぜできないのか。こういった農業に関わる疑問・関心は多岐にわたる。それを理解するためには、食料・農業・農村の「実態に関する知識」と、その知識をもとに考えを進めるための「経済学的な理解」とが必要である。第2版ではこうした「知識と理論を組み合わせた体系」である農業経済学を、最新のデータを用いて初歩から説明する。
感想・レビュー・書評
-
農業経済学 (岩波テキストブックス)荏開津 典生 (著)
ブックオフで目に付いて。最近TPPとかJAとかよく話題にあがるからね。
普段、何となく耳にしている、仕組みや雰囲気をアカデミックに把握できるので、まぁ興味を持って見れたかな。ただし、読んだ後にほとんど頭に入ってなかった。。。
ということで、防備録として印象に残った単語を。。。
農村の潜在失業人口:農業の生産性向上は需要の向上より大きく、労働力が過剰になりやすい。しかし、農家は家族経営が多く、労働力過剰でも労働力の移転が起こりにくい。このため、潜在的な失業が存在し、不経済である。
世界の食糧事情:①世界人口、②食料生産力、③食料の分配の三要素。世界の人口と生産力だけを見れば、まだまだ余力はある。問題は分配。先進国では、穀物は飼料に充てられ、より高価で手間のかかる食料に行く。
食の成熟フードシステム:最初は畑から直接食卓に。成熟すると、手間暇加工調理の工程を経て届く。フードチェイン。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ミクロを中心に経済学を農業分野に適用。産業構造についても言及。
経済学の一分野として「農業経済」が存在する意義をあまり感じなかった。