こわれた腕環: ゲド戦記 2 (岩波少年文庫 589 ゲド戦記 2)
- 岩波書店 (2009年1月16日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784001145892
感想・レビュー・書評
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第二部 アチュアンの墓所(日本タイトル: こわれた腕輪)での主人公はテナー(アルハ)という少女。
8歳で、アチュアンの墓所に連れてこられてここのの大巫女として、生涯名も無き者の生贄のようにここを守るものになっていた。15歳になるまでの辛く孤独な生活がかさ語られていく。
罪人が送られてくると、残忍な処刑をも行った。話も中盤、アチュアンの墓所に忍び込んだアルハより10歳ほど年上の盗賊が捕らえられた。
迷宮に隠されてあるエクス・アクベの腕輪の欠片を探しに来たのだった。処刑をしなければならない。だが、アルハには、ゲドが気になってしまった。長い日々、二人は忍び逢っていろんな話をし、若い男が魔法使いだと知った。
二人は信頼を共にすることになる。
アルハは大巫女として罪を犯してしまった。
アメリカのテレビドラマ【ゲド 戦いのはじまり】の原作にされて、第一部と第二部がごっちゃにされて放送されている。原作は、第一部から10年の月日が経過しているようだ。
無論、原作の方がドラマより面白い。
暗くじめじめしたアチュアンの墓所での情景はずっと夢見そうだ。
素晴らしい作品である。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
シリーズ物の2作目は鬼門だと思っているのに、面白かった
1作目でゲドの人格がかなり老成していたから、この後どうするのかと思ったら、テナーがほぼ主人公
満を持してゲド登場
設定も展開も圧倒された -
日本語タイトルネタバラシに近いじゃないか。原題の通り「アチュアンの墓所」じゃダメだったのか?
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テナーとの出会いが描かれた本巻。なかなかゲドが出てこなくて焦らされるけど、その後は…♪
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ゲド戦記1と2で前半全然違うお話でびっくりした。
1は旅をするゲドの話、2は一つの神殿に崇め奉られる巫女テナーの話。
前半は「文化」の話が強いなと思ったけども後半になるにつれシチュエーションものとして面白く読めた -
面白くて一気に読んだ。暗闇の迷路は感覚が頼りなのでアニメ化はできないだろうなあと思いました。
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一言でいうなら「静」。後半に入るまで、ゲドが出てこないわけで、若干退屈さを感じるが、アチュアンの墓所を巡る世界観には大いに引き込まれる。
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「ゲド戦記」の原作、シリーズ第2巻
ゲドがテナーと出会って
『自由について、どう考えるか』