こわれた腕環: ゲド戦記 2 (岩波少年文庫 589 ゲド戦記 2)

  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001145892

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  • ゲドは、平和をもたらす力を持つエレス・アクベの腕環を求めて、アチュアンの墓地へ。暗黒の地下迷宮を守る大巫女の少女アルハが、ゲドの助けを得て、そこを抜け出すストーリー。

  • 自由の重荷にないたテナーの気持ちは少しわかる。

  • 二作目となる「こわれた腕輪」も子供の成長を描いた作品。
    但し、物語の主人公はテナーという少女に変わる。

    神殿の巫女として、ごく狭い世界しか知らなかったテナーの
    成長(という表現が正しいかは微妙だけど)の物語。

    魔法使いとして成長したゲド自身も出てくるが、あくまで
    テナーの成長を補助する役割になっている。

    それと、この話でゲドとテナーが恋人同士になると思った
    人も多かったはず。まぁ実際には当たっているけれど。

  • テナーが出てきた!出てきたというか、この本から読んだら何でゲド戦記っていうの?ってくらいテナーが主人公。私は一作目の方が好きだけど。

  • 2012.6.30読了。
    ゲドが大人になっていた。アルハが自分の名前をとりもどして、テナーになっていくのがさわやかだった。

  • 過去の価値からの自由、プレモダンからモダンへの変化を描いていると言える。神は死んだ。いや、元々、神なんか存在していなかったんだ。現代の魔法使いたちは何処へ旅をするのだろうか?

  •  前作に引き続き、とても児童書とは思えない地味で哲学的な設定に、本当にこれが全世界で子供たちを虜にしている物語なのか? と不思議です。簡単なあらすじを言ってしまうと、ゲドが世界に平和をもたらすと言い伝えられている腕輪を、アチュアンの墓所という、たぶん死者が支配しているという設定の迷宮へ取りに行くという話です。とても地味です。
     でも、まあまあ面白かったです。1巻に出てきた謎の人物の正体が2巻で明らかになったり、ちょいちょい伏線らしきものが張ってあるので、読みとおしてみないと評価は定まらないかと思います。

  • 狭い世界で生きてきて、それ以外を知らないのに、テナーは(傲慢な部分は見受けられるものの)賢い。

    ゲドがなかなか出てこなくて、少し驚いた。こういうスタイルの物語なのですね。

  • ゲドが一番かっこいい頃。俗な言い方で「男の色気」ってやつがプンプンしている頃。物語の柱はテナーの自我だと思うけど。

  •  ゲド戦記シリーズの2巻。
     てっきりゲドが中心になって描かれていると思って読み始めたので、プロローグの部分が非常に長く感じた。
     けれども、話の視点はアルハであり、それに気づくと読みやすくなっていった。

     ゲド戦記の続編ではあるけれども、また別の話。どちらも10代の若者が自己を取り戻す(手に入れる?)過程を描いた話。
     そう考えると読みやすい。

     しかし、前回に引き続き、自分が現代の安易な文章に流されていることを痛感させられる児童書である。

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著者プロフィール

アーシュラ・クローバー・ル=グウィン(Ursula K. Le Guin)
1929年10月21日-2018年1月22日
ル・グィン、ル=グインとも表記される。1929年、アメリカのカリフォルニア州バークレー生まれ。1958年頃から著作活動を始め、1962年短編「四月は巴里」で作家としてデビュー。1969年の長編『闇の左手』でヒューゴー賞とネビュラ賞を同時受賞。1974年『所有せざる人々』でもヒューゴー賞とネビュラ賞を同時受賞。通算で、ヒューゴー賞は5度、ネビュラ賞は6度受賞している。またローカス賞も19回受賞。ほか、ボストン・グローブ=ホーン・ブック賞、ニューベリー・オナー・ブック賞、全米図書賞児童文学部門、Lewis Carroll Shelf Awardフェニックス賞・オナー賞、世界幻想文学大賞なども受賞。
代表作『ゲド戦記』シリーズは、スタジオジブリによって日本で映画化された。
(2018年5月10日最終更新)

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