新しい戦前 この国の"いま"を読み解く (朝日新書)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022952288

感想・レビュー・書評

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  • 危機感は伝わる。どうすればいいという指針がないのよね。ほぼ愚痴。絶望してんのかな。

  • 放談を文字で確かめている分には、ちゃんとしたことを話してはいるのかもしれないな、とは思う。
    けれど如何せん、この内容には日本という国をどうするかの希望が見えてこない。悲観論ばかりでは、戦後日本人がアメリカの洗脳に毒されてしまったように、何も考えなくなってしまう。

  • 新しい戦前はタモリさんから始まったんですね。アメリカの没落、中国の動向、日韓、東アジア同盟。興味深い。

  • 少し偏った考えではと思う部分もあったが、米国依存で日本固有の意見がでにくい日本の状況を憂う指摘は、納得できた。

  • 安定の内田節。最近言わなくなってしまったが、氏の「みんなまとめて面倒みよう」の哲学を端々に感じる。日本に対する同じような危機感を抱きながらも、この辺の寛容さが宮台真司と異なるところか。白井氏がファシリテーター、内田樹・宮台真司対談、やらないかな…

  • 今回まとめて読んだ新書群は、ほとんど自分が書店で選んで入手したってこともあるんだろうけど、驚くほど似た主旨のものばかりになってしまった。興味の対象だから仕方ないとはいえ、もっと多方面的に選書しないとって、ちょっと反省。それはさておき、本書も内田印の安心の一冊。新たな戦前よろしく、もはや新たな戦中って主張にはドキッとしたけど、言われてみれば…ってところ。何を言ってもどうしようもないなら、いっそ行き着くところまでっていう、加速主義も確かに分からんこともないんだけど、やっぱり自分としては、あくまで内田さんの言うような、ソフトランディングを期待してしまいます。中高一貫でキャラが固定、体育座りは自分を縛る、などなどいちいちごもっとも。

  • 令和6年GWの部屋の清掃で発掘された本で、読みかけになっていたものです。読みたい本が多くあり、今後もこの本を読み切る時間が取れないと思われます。

    尚、評価は「★」となっていますが、私の中で読了できなかったものをこの分類にしており、内容が悪かったわけではありません。

    読み終わった場所までに、気になったポイントを記しておきます。

    ・台湾有事の取り扱いを間違えると、アメリカは19世紀から営々として築いてきた西太平洋の勢力圏を失うリスクがある。アメリカは西太平洋を失いたくないが、中国と全面戦争をしたくない(p25)

    ・日本が勝手に国際法違反の先制攻撃を仕掛けただけで「そんな国を助ける義務はない」と言えるオプションを新安保関連3文書、それに基づく岸田大軍拡を通sじて仕込んだのかも(p28)

    ・キューバのグアンタチモ基地は、米西戦争の時の獲得物である、100年以上米軍が占拠したまま、租借料は年間3396ドル、キューバはずっと変換を求めて租借料bの受け取りを拒否しているが、米軍は返す気がない(p31)

    ・事実上ウクライナをNATOの加盟国のように扱っておきながら、正規の加盟国でないので、いざとなったら逃げ出した。日本とアメリカの関係はこれに近い(p34)

    ・中国の仲介でサウジアラビアとイランが国交を正常化した、これは中国外交の驚異的な大成果です、サウジアラビアがアメリカから離反し始めた(p49)

    ・中国の仲介でロシアとウクライナが停戦交渉に入って停戦するということが実現したら、世界が根本的にひっくり返る話である。世界の中心がニューヨーク、ワシントンから北京に移動したことになる(p74)

    ・コロナ禍で大盤振る舞いして赤字を増やした、しかし大幅なインフレになったので金利を上げたので銀行の経営がキツくなっている(p143)

    未読了
    2024年5月2日作成

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著者プロフィール

1950年東京生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。神戸女学院大学を2011年3月に退官、同大学名誉教授。専門はフランス現代思想、武道論、教育論、映画論など。著書に、『街場の教育論』『増補版 街場の中国論』『街場の文体論』『街場の戦争論』『日本習合論』(以上、ミシマ社)、『私家版・ユダヤ文化論』『日本辺境論』など多数。現在、神戸市で武道と哲学のための学塾「凱風館」を主宰している。

「2023年 『日本宗教のクセ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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