CUT 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041023303

感想・レビュー・書評

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  • 藤堂比奈子シリーズ第2作。第1作は意表を突いたストーリーで、デビュー作とは思えない面白さがあった。この第2作は如何に…

    幽霊屋敷と呼ばれる廃屋で見付かった5人の女性の損壊された死体。八王子西署の藤堂比奈子らは少しずつ事件の真相と犯人に迫る。登場人物の中でも、死神女史と呼ばれる検死官の石上妙子のキャラクターが面白い。

    明らかにトマス・ハリスの『羊たち沈黙』を模倣しているようで、途中で犯人の犯行動機に気付いてしまった。また、あまりに見え見えの伏線のためか、途中で犯人の正体が読めてしまうのは残念。差し詰め、藤堂比奈子が、クラリス・スターリングで、中島保がハンニバル・レクター、犯人はバッファロー・ビルといったところか…

    第1作よりオリジナリティーが感じられない第2作は、辛口の評価をせざるを得ない。今夏、シリーズ第3作の『AID』が刊行されるようだが、若干の不安を覚える。

  • 2024.4.20読了。
    おもしろかった。犯人の動機がふわふわしてる…というか現実味がないというか…で、そこがまた怖い。普通の人みたいな人が壊れてるのは見分けつかなくて嫌だなあ。後半は本をめくる手が止まらなかった。
    オネエの不動産屋さんがけっこう好き。遥人が男前。

  • 私はお店の名前か大判焼きって呼びます。

    藤堂比奈子さんだから野比先生に詳しく伝えられる。

    犯人が身近過ぎて恐ろしい。
    子ども達と一緒に大判焼き食べてる。
    捜査中にも普通に話してた。

    藤堂比奈子さんも顔で狙われてた。
    腕の皮とか想像ついても顔は分からん。

    恵平ちゃんシリーズを先に読んだから猟奇犯罪捜査班が今ここから出来るのかと感動している。

  • 1作目と比べるとイマイチだったな〜
    犯人は早めに目星がつくし、このシリーズの魅力である(私はそれを期待して読む)犯人の異常性が切実に迫ってこなかった。やってることはとんでもないのだが…なんでだろう。
    マンガ的?すぎて怖くなかったかもと考えて、でも前作もじゅうぶんにライトだったなあと思い、おそらく実行犯の哀しく空虚な狂気と、保の理性と正義の間に生まれた狂気が上手く作品を彩っていたのかも。虚構の中に、現実に通ずるやるせなさがちゃんとあったというかさ…
    今作は動機(欲望)がある意味単純で、あっけらかんとしている。犯人は超怖い巨体オバサンで、逮捕の仕方といいゲームのラスボス感があったな。ドロドロや悲哀がなかった。
    対する比奈子は、朝ドラもしくは古き良き少女漫画のヒロインみたいになってきた。

    色々書いてしまったけど次作も読みたい。

  • 色々弱い羊たちの沈黙

  • オーディオブックにて。シリーズ第2弾です。

    犯人は割と早めにわかる気がします。
    ただ描写がとてもグロい。残酷。あと虫のところはとても気持ちが悪い。
    主人公たちが犯人に少し気がつくの遅くて何度かもやもやと。

    ドラマ版をみたことがあるので犯人の描写の違いにびっくりしました。実はこのドラマをみて犯人役の方を「何この人美人すぎ!」って思ったので。笑

    気持ちは悪かったですが、とても面白かったです。

  • 新潟でもきんつばなんて言いませんけど。

  • シリーズ第2弾。

    信州の七味を持ち歩く新米女性刑事が主人公。
    特殊能力というほどのものを持ち合わせてはいないが、よく聞き、観察し、考えてる様子がとても好印象。

    周りのサポートも悪い人がいない部分も良し。
    グロテスクな殺人事件をテーマにしているので苦手な人にはおすすめできませんが、一気読みできるほど楽しめました。

  • 角川ホラー文庫のくくりで出版されているせいか、スプラッター描写というか残酷な描写が多いのが残念。
    捜査陣の面々や捜査の過程がしっかり描かれているので、むしろ警察もの、サスペンスのジャンルになるのだが。

    ただし今回は、前作に比べて話のスパイスは強いが内容は弱く、犯人があまりにも早く分かりすぎてて気づかない捜査陣が不思議と言うレベル。
    今後の展開に期待。

  • 楽しく読めた。面白かった。
    エド・ゲイン。
    遥人がだいぶ男前。
    女は女に憧れそして憎悪する。

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著者プロフィール

2月20日生まれ。長野市出身、在住。長野県立長野西高等学校卒。デザイン事務所経営。2014年、日本ホラー小説大賞読者賞受賞作『ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』でデビュー。ほかの著書に『ON』につづくシリーズの『CUT』『AID』『LEAK』『ZERO』『ONE』『BACK』『MIX』『COPY』『BURN上・下』、スピンオフ『パンドラ』『サークル』『OFF』、「東京駅おもてうら交番・堀北恵平」シリーズ『MASK』『COVER』『PUZZLE』『TURN』など著作多数。

「2023年 『LIVE 警察庁特捜地域潜入班・鳴瀬清花』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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