最後の晩ごはん 旧友と焼きおにぎり (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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感想 : 81
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041033715

感想・レビュー・書評

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  • ロイドがいい味出してた。
    今回は夏神がほとんど出てこないのだけど、それはそれでいい感じにまとまっていた。

    2023.9.10
    154

  • 疲れた心が元気になる、夜だけ営業の定食屋「ばんめし屋」。芸能界を追われ、故郷の芦屋にあるこの店に駆け込んだ元俳優の海里にも、新たな春が訪れた。海里の師匠で店長の夏神は、辛い過去から踏み出すためにリハビリ中。海里自身は、料理への興味と、俳優という職業への複雑な感情を持て余し気味。そんな時、隣の警察署の刑事、仁木から、ある木版画家の悩みについて相談され…。笑って泣けるお料理青春小説、新章開店!

  • シリーズ第6弾。今回は刑事の仁木さんから持ち込まれた人形の付喪神にまつわる話。
    自分の過去と向き合う決意をした夏神さんと、役者への断ち切れない想いを自覚した海里。蓋をしていた過去を自ら開け、新たな一歩を踏み出した2人の今後に期待。
    ついに最後の晩ごはんを振る舞う相手が幽霊ですらなくなり、ファンタジー感はさらにアップしたけど、読み終わると元気になれるので良しとしよう。

  • 前作の師匠の話が好みじゃなくて、ずっと読むのを控えていたシリーズを久しぶりに読みました。

    主人公 海里のミュージカル時代を知る人が、出てきて語る「五十嵐カイリ」への想い。

    そして、自分の中にしまい込んでいた、演劇への想いを自覚した巻だったのかな?

    今回の幽霊案件が、付喪神ネタで最初はガッカリしたけど、孤独な人形作家と寄り添う人形、その人形を通して見ていた、逝ってしまった少女への想いの話に、涙腺崩壊させられそうになりました(๑ ᵒ̴̶̷̥́ ^ ᵒ̴̶̷̣̥̀ ๑) 

    相変わらず、自分の好みとズレてる感じはしますが、海里と夏神さんがどうなるのか気になるので、諦めずに読み進めてみようかなと思えた1冊になりました。

  • 実はいまいち旧友が誰を指しているか解らないのだけれど。。。
    焼きおにぎりも結構唐突だなぁと。
    今回はそんなに感情入らなかったなぁ。

  • シリーズ6作目。冒頭からどんな風に展開していくんだろうと思っていたら…まぁ不思議な話。しかもいいお話でなんだかよかったな。思わぬところにファンがいて、今後のカイリの進む道にも影響しそう。

  • とてもファンタジーな話だった。ロイドが眼鏡であること自体ファンタジーだけど。
    ちょっと鳥肌ものの怖さもありピノキオを思い出したりした。人の強い想いが人形に魂を吹き込む、って超常現象、私は信じる。
    焼きおにぎり食べたい!

  • 新章ということもあって、色々な伏線が織り込まれている感じ。爽やかな読後感。疲れたときに最適の一冊でした。
    あらすじ(裏表紙より)
    疲れた心が元気になる、夜だけ営業の定食屋「ばんめし屋」。芸能界を追われ、故郷の芦屋にあるこの店に駆け込んだ元俳優の海里にも、新たな春が訪れた。海里の師匠で店長の夏神は、辛い過去から踏み出すためにリハビリ中。海里自身は、料理への興味と、俳優という職業への複雑な感情を持て余し気味。そんな時、隣の警察署の刑事、仁木から、ある木版画家の悩みについて相談され…。笑って泣けるお料理青春小説、新章開店!

  • 仁木の手伝いで木版画家の相談に乗ることになった海里。誰もいないはずの家の隠し扉に、意思を持った不思議な人形。その魂を救うべく、人形作家の主人が語り聞かせた物語の続きを聞かせる海里は、芝居の面白さを再認識。
    海里がもう一度芝居と真摯に向き合う展開。この後芸能界に戻ることはあるのだろうか?

  • ひとり暮らしの女性が
    「誰かがいる」から調べてほしいと
    「ばんめし屋」懇意の仁木刑事に依頼してくる
    …というホラー風な入り口ですが
    そこにはちゃんと理由があるのがお約束。
    いつものように、ほっこり解決します。

    しかし、この女性アーティストさん
    自分が夢で見た光景を版画に落とし込むなんて
    素敵な創作意欲だなぁ。

著者プロフィール

作家。監察医。講談社ホワイトハート「人買奇談」にてデビュー。代表作は「鬼籍通覧」シリーズ、「奇談」シリーズ(講談社)、「最後の晩ごはん」(KADOKAWA)、「時をかける眼鏡」(集英社)など多数。

「2023年 『妖魔と下僕の契約条件 5』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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