ししりばの家

著者 :
  • KADOKAWA
3.60
  • (23)
  • (89)
  • (83)
  • (9)
  • (1)
本棚登録 : 539
感想 : 91
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041054826

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ししりばのせいかはわからないが、果歩軽率すぎない?指輪探しに行くくだりとか、子供部屋で目覚めたあたりとか。ちょっと辟易した。
    比嘉琴子が万能キャラじゃないっていうのがまた好き。面白かったけど、ラストの橋口妹のくだりはよくわからなかったです…なにか読み落としたのかな…

  • 今回対峙するものは家に憑いているなにか。偶然出会った旧友宅に出かけるとそこかしこにある砂ぼこり、いや、流れるほどの砂。ざざざざ、さらさら、にちゃ、など背筋を寒くする擬音が恐怖を煽ります。現在は平岩家となっているこの家ですが、過去この家と関わってしまった男性視点でも話が進んでいき、琴子も登場して目が離せません。得体のしれないものの正体に関して、こういう発想はなかったので驚きました。前三作に比べるとインパクトは弱いかもしれませんが、リアルな砂の不快感が長く残るしっかりとしたホラーでした。

  • 面白かったー。
    やっぱり、この作者の作品は引き込まれるなぁ。

    ししりばとか、ずうのめとか、ぽぎわんとか
    なんだか、おどろおどろしいネーミングセンス
    すごいよね。

    名前だけで、不吉な感じがするもん。

    今回は、ホラーあるあるの、何でそんな行動
    とっちゃうの!?って、イライラするシーンが
    多かったなぁ。

    個人的には、比嘉琴子にもう少し、霊能力での
    活躍がほしいなと感じた今日この頃。

  • 面白かったー!今回も一気読み。
    今回は琴子の話やった。
    相変わらず最後どーなるんやろって場面もあるけど、基本的にはハッピーエンド。
    比嘉シリーズは全部読むのに夢中になるので、続編希望!

  • 図書館より。

    怖いっちゃぁ、怖いけど、ぎぼわんに比べれれマシかな(笑)さらっと一気読み。

  • 夫の転勤に伴う東京生活に馴染めずにいた笹倉果歩は、ある日幼馴染の平岩敏明と再会する。彼の家に招かれ平岩の妻や祖母と交流をしていく中で果歩の心は癒されていくが、平岩家にはおかしなことがあった。さあああという不快な音、部屋の隅に散る不気味な砂。怪異の存在を訴える果歩に対して、平岩は異常はないと断言する。一方、平岩家を監視する一人の男。彼はあの家に関わったせいで、砂が「ザリザリ」といいながら脳を侵食する感覚に悩まされていた。果たして本当に、平岩家に怪異は存在するのか――エンタメ界の鬼才が放つ、注目のノンストップホラー!

    「ぼぎわん」「ずうのめ」の引き続いての比嘉姉妹シリーズ第三段。
    今回もとても面白かった。やはりこの作者さんの作品は読みやすいし描写が分かりやすい。
    前二作に続いて「ししりば」という毎度聞き覚えのない感じの音がまた不気味さを感じさせてくれる。
    今回は琴子さんの幼少時…ある意味今の琴子さんになる転機となった事件を十数年を経て解決するという感じで真琴や野崎さんはノータッチ。同級生で引きこもりになってしまった五十嵐くん視点と、問題の家にお呼ばれした主婦の果歩視点で話が進んでいく。
    ともかく砂が印象的で、不気味。頭の中でずっと砂の音がするってのも想像しただけで嫌だし、家の中に終始砂がうっすら積もってる光景も気味が悪い。それを何とも思ってない平岩家が普通に怖い。
    果歩の旦那さんがまた残念な夫だと思ってたから、その後良くなった矢先にあの展開は残念だった。
    ししりばは結局守り神タイプだったから、正常に機能してくれれば割とすごい気もするけど、でももれなく砂は付いてくるみたいだからやっぱ嫌だなぁ…。

  • その家は、何かがおかしい。妹の霊、積もった砂、すべてが異常なのに平然と暮らす人々。その家に一歩足を踏み入れれば、もう普通には戻れない。

  • ぼぎわん、ずうのめに続いて比嘉姉妹が登場。
    デビューしてからまだ数年の澤村氏ですが「ぼぎわんが来る」の大ヒットによって、すっかりホラー作家としての地位を確立したのではないでしょうか。
    著作は現在のところ四作品と少ないですが、どれも秀逸なホラー作品です。
    ホラー要素は勿論のこと、ノンストップで読ませる面白さが際立っています。
    理屈っぽさやミステリ色が薄いので読みやすく「得体の知れない怖い存在」を心ゆくまで堪能できる、エンタメ性の高さが特徴でしょうか。
    たくさん書いて欲しい作家の一人です!

  • 『ぼぎわん〜』民間伝承の怪物
    『ずうのめ人形』都市伝説の怪物
    『キリカ』サイコキラー

    そして『ししりばの家』家に住みつく妖怪

    4作品で4種4様の化物が出てくるが
    どれもこれも、なんだか似たような感じで。
    ホラー小説というジャンルだけど怖くもなく。

    今回の作品は装丁も文章の配列も
    作品の世界観をとても大切にされているが
    相変わらず出てくる化物のバックボーンが弱いから
    惹かれないし、引き込まれない。

    こんなことを書いて載せたら隼樹に狙われて
    殺されちゃうかな。(笑)

    最後、化物が隠れている箱を
    警察とともに湖に持っていき
    爆弾で処理するという
    相変わらずの力技で締めくくった。

    そのまま、山奥の廃屋にでも置いていけばいいのに。
    なんだか『ししりば』が可哀そう。

  • 夏になると手をつけちゃう、このジャンル。
    前二作に比べたら、終始冷静でいられた(個人比)

    けど。
    ちょっと立ち止まって考えちゃうとひやっとするな。それが普通になってる?それが当たり前になってる?…

全91件中 51 - 60件を表示

著者プロフィール

1979年、大阪府生まれ。東京都在住。幼少時より怪談/ホラー作品に慣れ親しみ、岡本綺堂を敬愛する。2015年に「ぼぎわんが、来る」(受賞時のタイトルは「ぼぎわん」)で第22回ホラー小説大賞<大賞>を受賞しデビュー。2019年、「学校は死の匂い」(角川ホラー文庫『などらきの首』所収)で、第72回日本推理作家協会賞【短編部門】受賞。他の著作に『ずうのめ人形』『などらきの首』『ひとんち』『予言の島』などがある。巧妙な語り口と物語構成が高く評価されており、新たなホラーブームを巻き起こす旗手として期待されている。

「2023年 『七人怪談』 で使われていた紹介文から引用しています。」

澤村伊智の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×