いまさら翼といわれても (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
4.11
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  • (1)
本棚登録 : 4361
感想 : 242
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041081648

感想・レビュー・書評

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  • CL 2020.7.26-2020.7.29
    古典部シリーズ、この先も書かれるといいな。

    やはり舞台のモデル高山をよく知っているというのは大きい。

  • 古典部シリーズ6。短編集
    「箱の中の欠落」高校の選挙の不正。どうやって不正投票は行われたのか。
    「鏡には映らない」中学時代の卒業の寄贈品の話。何故、ホータローはちゃんと作らなかったのか。
    「連峰は晴れているか」小木先生の謎。先生はヘリが好きだったのか?
    「わたしたちの伝説の一冊」まやかが漫研をやめるきっかけ。走れメロスにそんな解釈があるとは
    「長い休日」ホータローの信条の省エネが生まれた理由。ちょっとせつないね
    「いまさら翼といわれても」合唱に千反田が現れない。ソロパートあるのに。きっと歌わなかったんだろうな。

  • 短編集。えるとまやかの進路に関する話が収録。先が気になる。

  • ・箱の中の欠落 里志
    ・鏡には映らない 奉太郎
    ・連峰は晴れているか 奉太郎
    ・わたしたちの伝説の一冊 摩耶花
    ・長い休日 奉太郎
    ・いまさら翼といわれても える
    奉太郎がモットーを掲げるようになった経緯、摩耶花が漫研をやめた理由、「千反田」はどうするのか、ちょっとした謎解きと一緒に人物像が深掘りされる。奉太郎の感想文、何かと便りになる里志、面白い。

  • 3.22

    古典部シリーズ最新作。

    3時間ほどで読了


    初めて「氷菓」を読んだ時より読みやすく感じた。
    遠回りする雛に引き続き、短編集であることも大きい。折木がどのようにして今のモットーに辿り着いたのかなども知ることができ、キャラクターについての理解も深まった。
    個人的にはかなり好き。ハッピーエンドというよりは少し物悲しい終わり方をするこの作風が好きだと感じた。

  • 子供じみた感想だけど奉太郎かっこいい...。
    えるの進路の話は私も似たような状況なので共感しかない。

  • 人が死ぬわけでもなければ、胸が悪くなるような嫌ミスでもなく、主人公が何か大きな喪失を体験するわけでもない。高校生活を舞台としているからというのもありますが、古典部シリーズ特有のなんとも言葉にしにくいほろ苦さがそれなりに出ている短編集だと思います。

    文芸誌はあまり読まず、単行本や文庫本が出たら読む程度なのですが、表題作は次作や長編への布石ともなるかもしれません。大人になると、進路で悩んでいた頃の気持ちはかなり朧げで、もっと真剣に悩むべきだったとも、そんなに深刻にならなくてよかったなとも思えます。わかったつもりでわかっていないし、見えているつもりでも見えていない、言葉にしたくてもうまく言葉にならない。そんな苦さやもどかしさが懐かしくも感じました。

  • ほのぶーがどれだけ世界観、キャラを作りこんでいるのかがとても伝わってきた。
    奉太郎がなんで省エネ主義になったのかのエピソードは小学生にしてはかなりビターな経験だし、それに気づいて泣いている奉太郎はすごい大人であり、子供であるなと思った。
    それをなぐさめるお姉ちゃんも初めて?笑お姉ちゃんとしての供恵をみた感じ。
    彼が推理する基準がそういうものであり、その基準が古典部に入ったことで徐々に徐々に変わっていることがまたわかってきて、前の作品を読みたくなってきた。
    とにかくすごい。表題作もあまりに切ない。

  • 良かったけれど、結局のところえるちゃん進路どうするの!?

  • まだ読んでなかった古典部シリーズの六冊目。もとから人の死なない日常青春ミステリなシリーズだけど、シリーズも進んできてキャラクターもの要素が強くなり、ミステリ要素はスパイスみたいなものだなぁ。
    今回もチラチラ出てくる折木君のお姉さん、今後、重要な役回りを演じるだろうか? 自分では解決できない千反田さんの問題を解決するために、お姉さんに助けを求めるとか。

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著者プロフィール

1978年岐阜県生まれ。2001年『氷菓』で「角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞」(ヤングミステリー&ホラー部門)を受賞し、デビュー。11年『折れた竜骨』で「日本推理作家協会賞」(長編及び連作短編集部門)、14年『満願』で「山本周五郎賞」を受賞。21年『黒牢城』で「山田風太郎賞」、22年に「直木賞」を受賞する。23年『可燃物』で、「ミステリが読みたい!」「週刊文春ミステリーベスト10」「このミステリーがすごい!」でそれぞれ国内部門1位を獲得し、ミステリーランキング三冠を達成する。

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