いまさら翼といわれても (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
4.11
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本棚登録 : 4361
感想 : 242
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041081648

感想・レビュー・書評

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  • 古典部シリーズ。
    合唱祭に参加するはずの千反田が現れず、伊原から連絡を受けてホータローが探しに行くが。
    前巻あたりから日常的に起こる謎に、部員たちそれぞれが絡んできて、だんだん登場人物の深い部分がわかっていく。
    ホータローの発言は私も経験があり、それがきっかけで色々考え方を変えたりしたので勝手に親近感が湧き、今後の展開がとても気になる。

  • 古典部シリーズ6作目。もうこのシリーズ終わったものだと思ってぐらい前作のラストが印象的だった。だから読み始めても蛇足な感じがしていたのですが、最後のいまさら翼といわれてもでガツンとやられた気に。あの千代反田はどうなってしまうの?続きが気になります。

  • 「鏡には映らない」、「長い休日」、「いまさら翼といわれても」が面白かった、というよりはド好みだった。
    シリーズ6巻一気に読んで、奉太郎への好感度が爆上がってる。彼、いい子すぎやしないだろうか。そして何気に家事ができるのポイント高い、、、。
    「いまさら翼といわれても」、思った以上に直接だった、タイトルがいい。ここで終わるか、、、!という感じがとてつもなかったけれど笑
    続編出たら間違いなく読む。果たして「いまさら翼といわれても」の、あの続きがあるかはわからないけど。
    米澤さんは、一作目の「氷菓」を昔読んだきりだったけど、一気に大好きな作家さんになった。
    今後、他の作品も制覇したい!

  • シリーズ6作目にして一番好みなやつがきた。
    というか「読み続けたからこそのクリティカルヒット」という気がしないでもない。
    いつもの4人のこれまで見せたことの無い顔が見られる短編集だった。
    もうそのエピソードを思い出すだけで、胸が痛いやら騒がしいやらで平静を失ってしまいそうになる。
    本一冊にここまで動揺させられるとは。
    続編まだですか。

  • 流石氷菓シリーズ
    走れメロスの解釈が独特で面白い
    続きがとても気になる終わり方だった。
    早く続編が読みたい

  • 全体的に予感めいた短編集。
    これから・古典部のみんなの将来に対して、大きく影響しそうな漠然とした予感があるだけに、早く続編が読みたくなった。

    それはそれとして、今回は人間の直視したくない部分があまりにも繊細に緻密に描かれているだけに、読み進めるには心が苦しくなりすぎる面があった。殺人事件の推理よりもむしろ現実的な課題である分、つらかったのだと思う。

  • 登場人物達の人生の転機の場面が描かれていました。
    特にホータローのモットーの元となるエピソードはなるほどなぁと思いました。
    これからのみんなの将来がどうなっていくのかが楽しみです。

  • 久しぶりの古典部シリーズで期待のハードルが上がりすぎたか…短編集なので小粒なエピソードが多い(謎解きも)。でも古典部員達のいろんな側面が見れて、シリーズものの強みを感じられた。
    今後の展開に関わるエピソードもあったけど、「わたしたちの伝説の一冊」が特に印象に残った。端から見るとくだらない事だったり、大人になってから振り返ると「何やってたんだ、自分は」と思うような事に、一生懸命しがみついている時期ってあるよな、と。漫研のいざこざを読んでいたら少し懐かしい気持ちになった。本人達は必死なんだけどね(もちろん昔の自分も)。

  • 長い休日 : 折木のあまり良くないこの世の真理を知ってしまう過去のはなし この小説のなかで一番よかったと思う
    わたしたちの伝説の一冊 : 伊原の漫研の話 河内先輩は腕はあるんだろうが最後まで偉そうでやな感じだったな、、笑 それにひきかえふくちゃんはいい男だ さいこう
    いまさら翼と言われても : なんだか余韻を残した終わり方 千反田の家の話 伯母さんはえるちゃんとなにか距離を置く所以があったのだろうか

    久しぶりに古典部シリーズを読んだけどこのちょっと余韻の残る もわんとした読み心地にそうそう、この感じだったなと思い出す
    折木ってやっぱり語り口が理屈っぽくて実際いたらイラっとしそうだなぁ と思ってアニメを見返してみると絵柄なのか中村悠一のせいなのかめちゃくちゃかわいくて笑った
    折木、かわいいなぁ、、笑

  • シリーズ第6弾か。久しぶり過ぎて「二人の距離の概算」までの記憶が朧すぎたまま読み始めたけれど、こんなにジーンとくるシリーズだったかと。
    「わたしたちの伝説の一冊」は単なる漫研のいざこざに留まらず、あの頃なりに夢に真剣に向かい合う熱さがじわっときて、ホロッとしそうだった。
    「いまさら翼といわれても」での奉太郎の彼なりの誠実さや優しさが、全然正義じゃないところがいい。急に籠から放たれた鳥は飛べるのか、千反田さんの今後が気になります!

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著者プロフィール

1978年岐阜県生まれ。2001年『氷菓』で「角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞」(ヤングミステリー&ホラー部門)を受賞し、デビュー。11年『折れた竜骨』で「日本推理作家協会賞」(長編及び連作短編集部門)、14年『満願』で「山本周五郎賞」を受賞。21年『黒牢城』で「山田風太郎賞」、22年に「直木賞」を受賞する。23年『可燃物』で、「ミステリが読みたい!」「週刊文春ミステリーベスト10」「このミステリーがすごい!」でそれぞれ国内部門1位を獲得し、ミステリーランキング三冠を達成する。

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