苦手図鑑 (単行本)

著者 : 北大路公子
  • 角川書店 (2013年8月29日発売)
3.64
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  • Amazon.co.jp ・本 (158ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041105351

作品紹介

居酒屋の店内で迷子になり、電話でカジュアルに300万円の借金を申し込まれ、ゴミ分別の複雑さに途方に暮れる――。キミコさん(趣味・昼酒)の、苦手なものに溢れた日常を無駄に繊細な筆致で描くエッセイ集。

苦手図鑑 (単行本)の感想・レビュー・書評

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  • もう無敵!としか言えない公子さん。 北海道弁を駆使しながら我が身や父母を笑い、世間をおちょくり、酒をくらい、佐藤浩市を愛す日々。 軽く書いているようにみえて、かなり念入りに構成を練られていると見ましたね。
    (#^.^#) (#^.^#)

    .
    自分がいかに自堕落に(^_^;)世間の常識から外れたところで生きているか、いかに両親がとんでもないことを言ったりやったりしているか、を語るのって、意外と難しいと思うんですよ。

    単なるヤンチャ自慢になったり、いえいえ、そこまで言わなくてもと痛いものになったり。
    小さな宝箱のように素敵な素敵な小説を書く小川洋子さんでも、エッセイ中の自虐(というか謙遜)はたぶんご本人にとっては何から何まで本当のことなんだろうけど、なんかしっくりこないという・・。すみません、こんなところで“北大路公子”と比べられるとは小川さんもびっくりですよね。

    で、ちょっと引用しちゃいます。

    読者に向かって、私と入れ替わるには とあった後で


    “私となったあなたには早速ビールの補充に向かってほしい。その件に関しては、これまでは「佐藤浩市がcmに出演している限りキリン一番搾りを買い続ける」という姿勢が大切であったが、今年に入って突如彼が「麒麟淡麗」方面に異動を果たしたうえ、私は発泡酒があまり好みでないので本当に困っています一体どうしたらいいでしょうか。と相談している場合ではなく、ここは銘柄にはこだわらず、お好みのものを選んでいただきたい。”


    なんで途中から人生相談タッチ(#^.^#)になっちゃうのか。
    人生相談する人&それに答える人をまとめて小っちゃく笑っちゃってる(でもそれ以上に自分のことをなんだけど)あたりが巧いなぁ~~~と、あはは・・・妙に感動してしまったし、

    それ以上に可笑しかったのが、

    テレビの調子が悪い、と延々、いかにテレビが公子さんの意に反した動きをするかを列記した後で


    “では捨てるか。あちこちでよく目にする「故障を機にテレビを処分しました。最初は手持無沙汰でしたが、やがて読書の量が増え、季節を楽しむ余裕ができ、病気が治り、宝くじで一千万円当たりました」という毎日もありなのではないか。”


    ・・・もうこれは大笑いですね。
    ホントに繰り返し新聞の投書欄に出てくる善良なお母さん(が多いと思う。なんかある種の匂いが付き物)をここまで笑い飛ばしていいのか!!

    前半は実際にありそうな言い回しで、
    「読書の量が増え」には、うん、そうでしょうね、と頷くけど、
    「季節を楽しむ余裕ができ」あたりで、そこまで言うか!と引く思いになり、
    後半の
    「病気が治り」で、ん??? 宗教がらみになってきた??(#^.^#)
    「宝くじ云々」では、もう爆笑ですよ。

    うん、なんていうか、テレビを処分したという「大英断」を世間に誇りたい、皆さんもどうですか、と啓発したい、なんて無邪気に自慢する投稿にこんな角度から茶々を入れるとは、全く公子さん、食えねぇなぁ、と思うわけです。

    テレビ処分の効用(#^.^#)の4つの順番というか、段階の踏み方が、絶妙に巧い!と、こんなところで感心してないで、もっとそれこそ人生に役に立つ本を読みなさいよ、なんて最後は自分突っ込みで終わります。(汗)

  • 疲れている人こそ読むべき良書です。でも人前で読むには注意がいるかもしれませんね。
    思いっきり噴き出したり、人目をはばからず思わず本に突っ込んだりしてしまいがちですから。

    本当に毎度のことですが、北大路さんの文章力には心から感嘆させられます(笑)こんな文章は誰でもとても書けるものではありません。

    日記として書けば2行くらいで終わるような情景やら心象やらが
    高尚な(笑)文体と共に面々と綴られ、その内容のくだらなさ(褒め言葉)
    や人としての駄目さ(褒め言葉)にこころから感じ入れさせられてしまいます。いやほんとに素晴らしい。

    北大路さん行きつけの回転すし屋で、隣に座ってみたいといつも思います。これからも楽しみにしています。

  • もしも、笑える女流エッセイストコンテストがあったのなら、迷うことなく一票を投じる北大路公子さんの最新刊。
    昼酒ネタはやや影を潜めつつも、日常のあれやこれやな些細な小ネタの数々を独創的に、いや、独走的に?書き連ねる軽妙な筆致は相変わらず健在だ。
    除雪機がよけた雪を家の前に残していきやがるくだりには大いに共感、やはり同じ風土に住むがゆえにより好感が持てるのだろうか。

  • 待ってました!キミコ様!
    相変わらずのへっぽこ生活ぶりです。前よりは笑える率は下がった気がしますが。。この雰囲気に慣れてしまったのかも?

    佐藤浩市への情熱がパワーアップ。
    父母のとぼけっぷりもパワーアップ。
    居酒屋で迷子にププッと笑ったけど、自分もそのうちやりそうで怖いです。
    日本酒との決別はつらいが潔い。

  • 北大路公子さんの4冊目は「苦手図鑑」(2013.8)です。これまで読んだ本で、苦手は「キティ」と聞いてますが~(^-^) 公子さんのキーワード、だいぶわかってきましたw。佐藤浩市、雪かき、体脂肪、歩く、日本酒・・・。このエッセイから苦手が読み取れるでしょうか(^-^) ①佐藤浩市がCMに出演してる限りキリン一番搾りを買い続ける ②瞬間最大体脂肪率は42% ③一・一・四活動:昼食に一人で一度に素麺を四把食べる運動 ④隣に越してきた佐藤浩市が「お近づきのしるしに散歩でも」と誘ってきた時以外、歩かない。

  • この人の本を読むのは初めてです。最初は「なんだかだらだらとしたエッセイだなぁ」という印象でしたが、読み進めていくうちに面白くなってきました。
    ドカンと笑えるわけではないけれど、思わずクスッとしてしまうようなネタと、そこから広がる壮大すぎる妄想がじわじわくるというか。
    後半には「この人の妄想スケールはすごいわー」と感心するようになっていましたよ(笑)。

    そのうち他のエッセイ本も読んでみようと思います。

  • 空いた時間にふと立ち寄ったブクオフ、文庫本を物色しているときにふと目に留まった背表紙、北大路さんの本か、、、と手にとって開くと、まさかのサイン本でした。酒を飲み雪と闘うハム子さん、いつものゆるーいエッセイとはひと味異なり、苦手なもの特集でした。スパイスのように少しばかりの苦味のある内容でした。

  • タイトルはインパクトありますが、中身は軽く読めちゃうエッセイです。
    こういう気楽に読める本というのも、何冊に1冊とかのペースで欲しくなります。

    ダメな部分にフフッと笑いながら、時には頷きながら読み終わりました。
    色々と面倒がってしまう部分とか、昼間からお酒飲んじゃうこととか、ダメだなーってわかってるからこそ共感できちゃうなあと。
    些細なことが壮大な妄想に繋がっていったり、ちょっと乱暴な展開も面白かった。

  • 借りられ女の悲劇、テレビクライシス、おでんの記憶、ホラー映画、耳、が好き。

    「バンパーにでっかい虫が貼りついて死んでますー。見ます?」「見ません」というGS店員との会話も好き。

    あー私もいつか日本酒に別れを告げる日が来るのでしょうか、キミコセンセー。

  • 「生まれた時からアルデンテ」じゃないけど
    生まれた時から「ビール党」だと思ってました、
    キミコさん。

    なんとなんと、
    日本酒のキラキラした輝きに
    呑んで呑まれた時代があったとな。

    また一歩、好意が増す。

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