車輪の下に (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784042079040

感想・レビュー・書評

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  • 夏休みの間に読んだもの。外国のなんだけど、ある意味少年たちがホモホモしくてこれも驚いた作品。爽やかなんだけどね…

  • 純粋すぎるほど無垢な少年ゆえに発症した鬱病とそれゆえの人生の転落劇。
    車輪の下に轢かれた少年の物語。
    自由奔放な親友ヘルマンとのキスにドキドキしながら読みました。
    透明感のある話。

  • 何度か読んだ『車輪の下に』

    作者の子供時代を描いたものであるらしいが、なかなか理解しがたかった。

    禁欲的な学校生活はきついとは思うが、実際の高校時代は禁欲とはかけ離れたものだったから、作者のような精神病になるといったことがよくわからなかった。

    また、これだけの期待・「村」を背負っての学校生活とか今の時代にはないことであろうと思うから、想像しがたい生活だったのだろうと思った。


    絶対に、生活したくない学校生活である。

  • 学校へ入るまでは順当に物事を進めていって、友人と呼べる友人の影響を受け、結果同じ学校への意欲を無くしてやめていく。続いて戻ってきた地元の町もどこか浮遊したまま時間を過ごし、ふとしたきっかけでそのまま命を絶つ。
    人間性を育む上での悪いパターンにかっちりと嵌ってしまったようなストーリー。特に軽くエンマという存在で救いがありそうな期待をさせつつ僅かな期間で帰省していったあたりで割りとどうしようも無い雰囲気が漂っていたのが効果的で、自分だけの意志でなく周りの関係がきっかけになって最後を迎える時がリアルに感じていた。
    モヤモヤした心理描写と田舎・学校の風景が叙情的で妙に幼いような心苦しい表現。

  • 車輪の下になってしまった神童の物語。考えさせられる。

  • 文章がとっても美しい♪
    ただ残1章辺りで退屈になってきたなーって思ってたら、急展開で終了してビックリした。(笑)
    若かりし頃に読んだハズなのに、信じられヘンくらい記憶にナイ事にも驚いた!!(T_T) 

  • 今まで避けていたが、新潮・岩波と挫折し続け、
    やっと角川文庫で読めてよかった。

    情景描写がとても美しかった。

    ヘッセの代表作と呼ばれるだけあり、完成度は高かった。

  • 脇目もふらず知性を追い求めていた少年が、神学校で出会った友人の影響で感性の萌芽を体験し、その二つの衝突に悩み抜く物語。
    ヘッセの自伝的要素が強く、痛ましいほどに繊細な作品です。

    社会や学校という体系的なシステムの中で自分の感性を守り発展させていくことの苦しみに、強い共感を抱きました。

  • 主人公の懊悩や境遇にとても共感できた作品。大人が子どもに対して盲目になりがちな所や、子が受験や集団行動、規律、周囲の期待などに苦しむ所はいつの時代にもある普遍的なものなんですね。

  • 共感できる箇所がたくさんあった。

    人生って一筋縄ではいかず、辛いものなんだと思う。
    皆何かしら悩みを抱えて、何かと葛藤しながら生きている。
    ハンスの様に、完璧な人生を歩もうと力むのではなく、気楽に構えて楽観的に生きていくことが大切なのではないだろうかと感じた。

    少年から大人に成長する、繊細で敏感な心のありように、自らの過去を重ねてしまった。

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著者プロフィール

ドイツ生まれのスイスの作家。主に詩と小説によって知られる20世紀前半のドイツ文学を代表する文学者。南ドイツの風物のなかで、穏やかな人間の生き方を描いた作品が多い。また、風景や蝶々などの水彩画もよくしたため、自身の絵を添えた詩文集も刊行している。1946年に『ガラス玉演戯』などの作品が評価され、ノーベル文学賞を受賞した。

「2022年 『無伴奏男声合唱組曲 蒼穹の星』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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