カリフォルニアの炎 (角川文庫)

  • 角川書店
3.53
  • (10)
  • (16)
  • (39)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 150
レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (564ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784042823032

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • カリフォルニア火災生命の火災査定人ジャック。
    富豪の妻が死んだ豪邸の火災現場を放火と看破し調査を進めるが…。

    読書会の課題図書にて久しぶりに再読。
    やっぱり面白い!
    どんな端役にもきちんと人生を与え、そのくせ容赦無く切り捨てていく。
    重いドラマのはずなのに独特なリズムと東江訳の語り口でむしろ軽快さを感じさせてしまう。
    ニール・ケアリーを経て、犬の力へと続く道筋がこの作品にくっきりと現れている。
    ウィンズロウは本当に貧乏くじを握り締めて生きていく男を描くのが上手い。堪能。

  •  面白かった。保険業界や火事の詳細がこと細かく描写されており、また、ロシアとの絡みなど、引き込まれる内容でした。エンディングまでたどり着いたときは、ちょっとしんみり、涙がにじみそうになりました。なんとも言えない読後感です。

     本編とはまったく関係ないのですが、登場人物に、ジャック、レティ、パメラといった名前が見え、また、舞台が舞台なので、裁判とかもちらついてきたりするものだから、わたしの脳内では、すっかり三原順さんの絵柄(後期の)で展開されておりました。たぶん、とこかに同意してくださる方がいらっしゃるはずだと信じています。

  • 面白かった。ちょっと切ないね。

  • ウィンズロウ節炸裂!うまいなぁ。サーファーにして火災保険会社の査定人の主人公。
    著者の経験が活かされているようで、面白い設定です。苦いラストにもぐっときます。

  • ウィンズロウ節とも呼べば、いいのだろうか。
    簡潔なセンテンスで、短いエピソードをテンポ良く積み重ねていく。中盤辺りでは既に分厚い物語が構築されており、どう転んでいくのか全く予想が出来ない。ロシア人ギャングの抗争を軸に金と欲にまみれた人間の業を描くが、物語全体を象徴する炎が冒頭から最後までその行く先を決定することとなる。
    街を焼き尽くす炎の中で、己を裏切った男さえも救出しようとする主人公の姿勢に、作者自身の投影を視る。

    とにかく、独特の熱ぽっさを伝えるリズム感に溢れた故東江氏の翻訳が見事というほかない。

  • 軽快なテンポが心地いい。

  • いや〜ウィンズロウ、またやってくれました!っていう感じ。(笑)
    この人、詩の才能もあるんだろうなぁ〜と思う、余談だけど。保険調査のことや火についてなど判り易く説明しているので、違和感なく前から知っていたがごとく、読むことを進めれる。今までの作品を通して、ウィンズロウってめちゃ優しい人なんだろうなぁ〜と確信しちゃいます。保険金詐欺のように見える放火を調査しだすと、裏に張り巡らされた巧妙な罠が見えてきます。文体もウィットに富み、飽きることなく読めます、っていつものことなんですけどね。あ〜次の作品が楽しみ!

  • 間違いなくウィンズロウの最高傑作です。何が何でも読むべし。

全10件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

ニューヨークをはじめとする全米各地やロンドンで私立探偵として働き、法律事務所や保険会社のコンサルタントとして15年以上の経験を持つ。

「2016年 『ザ・カルテル 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ドン・ウィンズロウの作品

カリフォルニアの炎 (角川文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする