カリフォルニアの炎 (角川文庫)

制作 : 若野 桂  Don Winslow  東江 一紀 
  • 角川書店
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本棚登録 : 134
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (564ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784042823032

感想・レビュー・書評

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  • カリフォルニア火災生命の火災査定人ジャック。
    富豪の妻が死んだ豪邸の火災現場を放火と看破し調査を進めるが…。

    読書会の課題図書にて久しぶりに再読。
    やっぱり面白い!
    どんな端役にもきちんと人生を与え、そのくせ容赦無く切り捨てていく。
    重いドラマのはずなのに独特なリズムと東江訳の語り口でむしろ軽快さを感じさせてしまう。
    ニール・ケアリーを経て、犬の力へと続く道筋がこの作品にくっきりと現れている。
    ウィンズロウは本当に貧乏くじを握り締めて生きていく男を描くのが上手い。堪能。

  • ウィンズロウ一気読みのラスト一冊はこれ。

    思えば「火災保険」や「調査・査定」という言葉に馴染みはあるが、その中身や仕組みについてはなんにも知らないことに今さらながら気付いた。
    自宅もなんとなくそれなりに加入はしているものの、あまり深く考えたことなかったなあ。

    それはともかく。
    読み応えたっぷりのジャック・ウェイドの活躍(苦難?)を堪能させてもらいました。
    先が読めずにドキドキさせられる展開と、単純に善悪にふりわけにくい人物造詣、そしてかっこいい言葉のシャワーを満喫しました。

    今は亡き たなぞう では数々の未知の作家・作品にであったけれど、そのなかでもドン・ウィンズロウと出会えたのは宝です。
    教えてくれたみなさん、ありがとう。

    新作はまだか!

    • diver0620さん
      こんにちは。
      「夜明けのパトロール」があまりに面白かったので、勢いでこれも買ってしまいました。楽しみにとってあります。
      こんにちは。
      「夜明けのパトロール」があまりに面白かったので、勢いでこれも買ってしまいました。楽しみにとってあります。
      2011/11/09
  • ウィンズロウ節炸裂!うまいなぁ。サーファーにして火災保険会社の査定人の主人公。
    著者の経験が活かされているようで、面白い設定です。苦いラストにもぐっときます。

  • ウィンズロウ節とも呼べば、いいのだろうか。
    簡潔なセンテンスで、短いエピソードをテンポ良く積み重ねていく。中盤辺りでは既に分厚い物語が構築されており、どう転んでいくのか全く予想が出来ない。ロシア人ギャングの抗争を軸に金と欲にまみれた人間の業を描くが、物語全体を象徴する炎が冒頭から最後までその行く先を決定することとなる。
    街を焼き尽くす炎の中で、己を裏切った男さえも救出しようとする主人公の姿勢に、作者自身の投影を視る。

    とにかく、独特の熱ぽっさを伝えるリズム感に溢れた故東江氏の翻訳が見事というほかない。

  • 軽快なテンポが心地いい。

  • 被害者が、実は元恋人の義理の妹だったという絡みの設定がちょっと強引すぎた。
    その他の部分がよくできていれば、完全なフィクションとして楽しめるのだけど
    中途半端なので結局最後まで心のどこかで「ありえねー。」と思いながら
    読むことになってしまう。

  • いや〜ウィンズロウ、またやってくれました!っていう感じ。(笑)
    この人、詩の才能もあるんだろうなぁ〜と思う、余談だけど。保険調査のことや火についてなど判り易く説明しているので、違和感なく前から知っていたがごとく、読むことを進めれる。今までの作品を通して、ウィンズロウってめちゃ優しい人なんだろうなぁ〜と確信しちゃいます。保険金詐欺のように見える放火を調査しだすと、裏に張り巡らされた巧妙な罠が見えてきます。文体もウィットに富み、飽きることなく読めます、っていつものことなんですけどね。あ〜次の作品が楽しみ!

  • 間違いなくウィンズロウの最高傑作です。何が何でも読むべし。

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