フランキー・マシーンの冬 上 (角川文庫 ウ 16-6)
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010年9月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
- / ISBN・EAN: 9784042823063
感想・レビュー・書評
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いやー、やはりドン・ウィンズロウは面白いですね~
(ミステリと言われるものの中で)出来ばえのよさは圧倒的です。
何なんでしょう、この人は。
作り物っぽさが感じられないところがよいです。
エンディングも、あまりに心ニクイ!
また一つ一つの語り・話題もさりげなく気が利いていて、
くすっとさせられたりでgoodです。
いや~、面白い話って、こうやって語るのですね!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最初の方は足を洗って久しいフランクの一日から始まりますが、フランクの日常部分だけでも面白かったです。
フランクが狙われてからは、過去の回想と現在の切り替えが少しめまぐるしいですが、あっという間に読まされてしまいました。
私に当時のアメリカの知識がもう少しあれば、もっと面白かったろうに・・・と思うと残念です。 -
――自分流に生きるのは骨が折れる。
この書き出しのかっこいいこと!
ムダのないルーティンで自分流にコーヒーを入れ、自分流に朝食を用意して、餌屋として生きるフランク・マシアーノが、望まないまま、過去から追いかけてきたトラブルに巻きこまれていく。年とともに枯れ、余分なものを捨て去ったがゆえに、磨きこまれた味わいのあるマシアーノがすてき。 -
ウィンズロウの真骨頂ともいうべき本。
この人の書く男性はいつもどうしてこんなにかっこいいのか。
もてたい男子はフランクの真似をしなさい。 -
ドン・ウインズロウお得意の、西海岸を舞台にしたクライムノヴェル。主人公は62歳の元凄腕ヒットマン。今は引退して桟橋で釣り餌屋やリネンのクリーニング、不動産管理などを営み、静かに暮らしている。そんな彼に、手を切ったはずのマフィア組織からの罠が迫る。何故自分が狙われるのか分からぬまま、反撃が始まる。
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犬の力よりもボリュームは少ないですが、充実の内容。過去マフィアだったフランクは、様々な実績からフランキー・マシーンと呼ばれ、今じゃ釣り餌を売りながら波に乗る毎日。そこに刺客が訪れ、過去を紐解く必要に迫られる。最後もスッキリ。楽しかった。
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これは面白い。
ゆっくり繊細に始まり、ことが展開していく感じが好き。
まだウィンズロウ節が少ないのが気になるが、同じマフィアものでも『犬の力』よりかなり「らしさ」が伺える。
これはいい予感。
■このミス2011海外4位 -
しびれるよ!
フランキー・マシーンかっこいいよ!
さて下巻を読もう。