- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043432028
作品紹介・あらすじ
ペンネームは覆面作家-本名・新妻千秋。天国的美貌でミステリー界にデビューした新人作家の正体は、大富豪の御令嬢。しかも彼女は現実に起こる事件の謎までも鮮やかに解き明かす、もう一つの顔を持っていた!春のお菓子、梅雨入り時のスナップ写真、そして新年のシェークスピア…。三つの季節の、三つの事件に挑む、お嬢様探偵の名推理。人気絶頂の北村薫ワールド、「覆面作家」シリーズ、第二弾登場。
感想・レビュー・書評
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前作の「覆面作家は二人いる」で、千秋お嬢様のキュートさに
メロメロになってしまった。
そんな御嬢様の担当編集者岡部良介は、保護者状態。
そこにライバル登場。
小説ワルツ。略して小ワルの歌って踊れる編集者。
彼女を巻き込んでの事件なんかもあって
良介は心配を通り越して恋心が芽生える?
住む世界の違う二人の進展も楽しみながら、事件では
予想外に危険な事もあったりでハラハラしちゃったりで
とっても楽しめました。
そして解説がこれまた面白い。著者との関係が以外でビックリ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
覆面作家シリーズ2作目
1作目がとても面白かったのでその勢いで読み進めました。
本作初登場のライバル出版社の担当 静さんがレギュラー入りし、千秋と良介の関係に変化をもたらす。
それまで覆面作家の素性を独占していた良介の心情の変化に思わずニンマリ。
また、準レギュラーだった左近先輩が海外転勤という形で脱退。
この脱退エピソードはメインストーリーとは無関係にもかかわらず、1話の内容の内、4割近いページが割かれている。
が、実はこちらの話が本作品の一番大事な、作者が書きたかった話(真意は解説に書かれているのでそちらを参照されたし)
本を手にしたら、いつだってあの人に会える。
この一節はずっと覚えておきたい。
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4
再読。 -
あらすじ
ペンネームは覆面作家-本名・新妻千秋。天国的美貌でミステリー界にデビューした新人作家の正体は、大富豪の御令嬢。しかも彼女は現実に起こる事件の謎までも鮮やかに解き明かす、もう一つの顔を持っていた!春のお菓子、梅雨入り時のスナップ写真、そして新年のシェークスピア…。三つの季節の、三つの事件に挑む、お嬢様探偵の名推理。人気絶頂の北村薫ワールド、「覆面作家」シリーズ、第二弾登場。 -
今回も面白かった☆相変わらずの二重人格っぷりがまたいい!今回はあらたなキャラも出てきて、岡部兄弟ともになんだか進展な予感☆ただ、最後の章のトリックがイマイチわかりにくかったf^_^;でも好きな世界観ですよ☆続編も積んであるので楽しみです☆誘拐の話、演劇をやっている若い女性が殺される話は最近の現実社会でも起こっている事件とちょっと似ている気がしてある意味、怖い気持ちになりましたが。
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1作目を読んだ勢いで2冊目も。
中編より短編が合う軽さかな。
解説が一番印象に残ってます。
本作がダメという訳ではなく、
むしろそれくらいの軽さが良く、
そして解説で語られるエピソードがとても良いのです。 -
本作は北村氏の魅力である表現の美しさや落ち着いたトーンが少し影を潜め、バタバタしたコメディタッチになりかけているところがやや残念です。他の作家さんの作品なら普通に楽しめるレベルだと思いますが、北村作品には私の期待値が高いので辛めの評価となりました。
覆面作家のはずなのに少しずつ露出が増えてきている千秋さん。あまり交友関係を広げ過ぎずに謎の存在のままでいて欲しいな。 -
本作品の内容以上に、著者の覆面作家発足当時の担当編集者であった大多和伴彦さんの文庫解説に胸を打たれた。
シリーズ二作目となるとこの文庫の第1話「覆面作家のお茶の会」に秘められた著者の思いやりが披露されています。とても良いお話です。ぜひお読みになる事をお勧めいたします。 -
野性時代1994年5月号:覆面作家のお茶の会、8月号:覆面作家と溶ける男、1995年2、3月号:覆面作家の愛の歌をの3編の連作短編を1995年9月角川書店から刊行。1998年5月角川文庫化。2002年10月中央公論新社C★NOVELS化。シリーズ2作目。お嬢様のホームズばりの推理が秀逸で、面白く、楽しめる。
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最後の話、結局どういうトリックなのかよくわからんかった。
そして犯人のキャラも意味不明。