夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫 も 19-2)

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  • / ISBN・EAN: 9784043878024

感想・レビュー・書評

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  • リアルな日常と幻想が入り混じっているかのような作品でした。
    それと難しい漢字が多いので勉強になりました。
    ストーリー展開が遅いので、読んでいて辛くなりますが、言い回しとか登場人物は魅力的だと思います。

  • 自分には難しいかと思いながら読み進めるも、
    森見登美彦さんの世界観にハマった。
    心温まるお話。違う作品も読んでみようと思う。

  • こりゃだめです!
    全く合わない。何度も途中で読むのをやめようと思いましたが、山本周五郎賞を受賞し、本屋大賞2位にも選ばれた好評な小説という事で、我慢しつつ、なんとか最後まで読み切りました。
    でも、ダメ!
    自分には全く合いません。

    何が合わないか?
    その一
    この文体。大正ロマン?を意識した台詞、語り口ですが、こういうの嫌い。
    その二
    内容。恋愛ファンタジーという点は理解していましたが、別に何も楽しくも盛り上がりもない。

    「黒髪の乙女」に思いをよせる「先輩」と彼女の微妙なすれ違いストーリ。
    大きく4つの章から構成されていますが、
    第一章では、「黒髪の乙女」がすごいお酒を飲むこと
    第二章では、古本屋での我慢大会
    第三章では、学園祭でのドタバタ
    最終章では、風邪退治?からの二人の距離
    といったところです。
    様々な登場人物が出て来ますが、誰にも思い入れできない。
    結局、主題が何なのか理解できませんでした。
    っていうか何が面白いのか、評価が高いのかが理解できません。

    オジサンにはついていけない物語のようです。
    ということで、オジサンはやめた方がよいと思います!

  • 最近はしんみりと考えさせられる本が多かったので、これは久々に・楽しい・面白い・奇想天外と読んでて笑いが込み上げてきて面白かったです。

    後で知ったのですが、こちらはコミックにも映画にもなってたんですね。いゃー見てみたいです。

    舞台はおそらく京都大学らしき所で、うら若き少女 「黒髪の乙女」 と、その乙女を射止めようとする本名不明の大学生 「先輩」 が、彼女の城の外堀を埋めようと必死にストーカー(もとい気を惹くw)為に痕跡を追うのです。そこで彼女に関わって起こる奇天烈な出来事や奇抜ではちゃめちゃな人達との出会いが、もう笑えて笑えてw

    お話は「先輩」と無邪気な 「黒髪の乙女」の恋物語を2人の視点から交互に描く展開ですが、小説から入った私としては頭の中で高橋留美子先生の『うる星やつら』や『めぞん一刻』の世界観を描きながら読んでいましたが、 映画のイントロムービーを見て『四畳半神話大系』の・・ああなるほどーって さらに興味をそそられました。

    小説中に出てくる偽電気ブランの李白さんや、天狗を自称する樋口さん、それに古本市の神様やパンツ総番長も見てみたいし、学園祭の(象の尻)や(偏屈王)にも興味をそそられ、これは映画も見るしかないなぁ。

  • 森見登美彦さんが好きになるきっかけとなった一冊。
    なにより登場人物がとても魅力的で愛らしい。この世界に飛び込むことができたらと考えると、ウキウキしてくる。不思議で、突飛で、面白い。
    まさに愛すべき阿呆たちだ。

  • アニメ映画を観る前に原作を。
    夜の先斗町から下鴨神社の古本市、学園祭、恋風邪、どのエピソードも印象に残った。何ヶ月も跨いで長い期間を掛けて読んだけど登場人物を一人も忘れなかった。濃い。
    京都に行って偽電気ブランを飲みたいし古本市にも行きたい。同じ町を一晩中歩いてみたい。
    四畳半神話大系の登場人物が出てくるのも良かった。
    黒髪の乙女の言葉が好きで真似したくなった。かわいい。
    濃密でファンタジーでオモチロかった!なむなむ!

  • 読み進めればますます昏迷に襲われるが、そこを乗り越えた時に気付く。 この不可思議がとてつ もなく巧知に描かれ、ノスタルジックな世界に深く誘われて行くではないか。李白翁にいたっては紛う方なき妖怪である。空中に浮遊する樋口、ジジ臭い語りで神出鬼没の少年ほか、いずれも李白翁に劣らぬ魑魅魍魎の一味なのだが、奔放極まる乙女の前では無力なり 。遅疑逡巡に浸りつつ彼女を追い求める先輩あり。お よそ結ばれないと想定した二人に施された結末に乾杯。 百鬼夜行の世界にすっかりはまった。実にオモチロイ

  • 何とも分類しがたい「奇怪な」小説(^ ^;

    別に妖怪変化が出てくる訳ではないが、
    奇妙な登場人物たちが繰り返す怪しい言動の数々(^ ^;
    「んな、アホな」と突っ込みたくなる荒唐無稽な話だが、
    変な細かいところがこれまた妙なリアリティで、
    何とも摩訶不思議な世界観を醸し出している。

    この世界観に、登場人物たちの
    妙に「大正浪漫」を感じさせる言動・発想・ダンディズムが
    絶妙にマッチして、不思議さに輪をかけている(^ ^;

    もちろん設定事態は現代なので、コンビニもメールも
    普通に出てくるのですが(^ ^;

    主人公の「先輩(かわいそうに最後まで名前を与えられない)」の
    あこがれの君である「黒髪の乙女(こちらも名前がないな)」への
    一途な想いと姑息な策略と逡巡と懊悩が微笑ましい(^ ^
    それにまったく気づかぬ黒髪の乙女の天然大物ぶりも良い(^ ^

    それでも、奇々怪々なる登場人物たちと交わり、
    夢と現を行き来しながら、彼女の心境にも少しずつ変化が。
    ラストのほのぼのとした高揚感は、読むものを幸福へと誘う。

    「これは何だろう」と思っても最後まで説明されなかったり、
    一度も登場しないが大きな影響を及ぼす黒髪の乙女の姉とか、
    謎をナゾのままほったらかしているところもまた良い(^ ^

    この本の魅力を言葉で伝えるのは無理だ(^ ^;
    ただ「一読の価値はある」「絶対に損はさせん」
    とだけ伝えておく(^ ^;

    思わず一気読みしてしまった(^ ^

    • 夢で逢えたら...さん
      読後は何ともいえない多幸感がありますよね♪
      読後は何ともいえない多幸感がありますよね♪
      2014/01/17
  • 魔術的学生生活の始まり。
    それは『ハリー・ポッター』のような系統だった魔法ではなく、青春という名の若さによって生まれた魔法だった。憧れの黒髪の乙女を追いかける先輩と、そんな先輩の熱い視線並びに熱い思いに全く気が付くことなく天衣無縫に京都の町を駆け抜ける乙女のお話。これを読むと自分の学生生活を思い返すと共に、学生時代特有の「なんでもできそう感」を思い出してしまうよね。

  • 読書家の友人に勧められて読みました。

    言葉の使い方がとても上手いなと感じました。
    電車で読んでいてもにやりとしてしまいます。

    ストーリーも一度出てきた要素が思わぬところで再登場し物語を進めるなど意表をつかれることが多くとても楽しめます。

    軽い気持ちで楽しく読める本。

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著者プロフィール

1979年、奈良県生まれ。京都大学大学院農学研究科修士課程修了。2003年『太陽の塔』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。07年『夜は短し歩けよ乙女』で山本周五郎賞を受賞。同作品は、本屋大賞2位にも選ばれる。著書に『きつねのはなし』『有頂天家族』など。

「2022年 『四畳半タイムマシンブルース』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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