クジラの彼 (角川文庫 あ 48-4)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043898046

感想・レビュー・書評

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  • 有川浩さんの、わたしの一番好きなジャンル(笑)ラブコメ。
    しかも、スピンオフが多く、あーあのあとこうなったのね、みたいなのが見れて、すごく楽しい。
    みんながまっすぐに生きれていて、それがうらやましくも、まぶしい。

  • 本のタイトルにもなっているクジラの彼がとても素敵でした
    それからロールアウトも!

    さすがは有川さんですね
    甘々すぎるほどに甘々で王道的だけれどどこか外してくる――そんなところがこの作家さんの良さであり好まれる理由ですよね

    なかなかいませんよ、王子様的登場だというのにお姫様に“臭い”と言われるなんて(笑)

  • 自衛隊三部作のスピンオフ作品を含む6編の短編集。
    著者の「いい歳した大人が活字でベタ甘ラブロマ好きで何が悪い!」という開き直り(?)にあるように、ベタ甘なお話。でも短編なので、くどすぎない。
    「クジラの彼」「有能な彼女」は『海の中』の冬原の恋愛話と夏木&望のその後。「ファイターパイロットの君」は『空の中』の高巳&光稀のその後。
    自衛隊に関わる強くてかわいい彼女達の恋愛は胸キュン必至。

  • -潜水艦乗りの彼女は辛い-
    『空の中』、『海の底』の番外編を含む六編を収録した制服ラブコメシリーズ第一弾。


    始めにはっきりと言いたい!
    「私と仕事、どっちが大事なの?」
    なんて言う女(男)は大嫌いだ。並び比べる対象ではないと思うし、何よりそんなことを言う女にかぎって、彼女を選んだ結果出世コースから外れるような夫には不平不満の嵐じゃないかと思っているんで。
    でもでも、そんな私だろうと、ここに出てくる彼女(彼)なら「言ってもいいよ」と言ってあげたくなる。そのくらい切なくてキュンキュンなのである。
    なまじ体験しているので『脱柵エレジー』に一番グッときたかな。分かるよ、酔いたくなるその気持ちも、思い出して恥ずかしくなる気持ちも・・・。他の話もそれぞれ良かったけど、『国防レンアイ』はちょっと生々しかったかな。
    本編で核となる大災害は、ここでは「あのとある事件」で片付けられてしまっているので、最初から最後までどストレートのラブストーリー(コメディー)。でも短編だし有川氏の作品なので、恋愛小説が苦手な私でも大丈夫、むしろハートを掴まれちゃってます。さらに本編を読んでおくと、ニヤニヤできること間違いなし。

  • いい年した大人が活字でベタ甘ラブロマ好きで何が悪い!

    と半ばこの作品のキャッチコピーのような発言が取りだたされています。まさしくその通りで、これぞ有川浩のライトノベルだなあーな作品です。
    どのお話もよかったですか、私はクジラの彼が一番気に入りました。海の底のスピンオフ的な話です。夏木目線で語られていた海の底の冬原像とは違った魅力がありました。空の中からの高巳と光稀の話も好きです。とにかく全部よかった!ラブロマ好きな人にはオススメです。

  • 素敵な恋がしたくなりました。
    「空の中」「海の底」はまだ読んだ事ないけど必ず読みます。

  • 2013.10.30
    キュンキュンする❤︎
    涙あり、笑いありって感じ。
    それぞれ話が途中でおわっているから、その後どうなったのかな〜てすごい気になる。
    彼氏に会いたくなる。

  • すごくホッコリしていた様で、すごく緊張した様で、なんだか一緒になって恋愛した気分になっちゃいました。人を好きになると色んな感情が絡み合います、それを本でここまで直に感じたのは初めてです。

  •  『海の底』と『空の中』をすっ飛ばして、ラブコメパートから
    入っちゃいました。もちろん、順番は逆になったけれど、どちらも
    読むつもりです。

     「国防レンアイ」「クジラの彼」「ロールアウト」「有能な彼女」
    が特に好き。この順番に好きです。
    「脱柵エレジー」は、切ない。外にいるパートナーたちが不甲斐なくて。
    「ファイターパイロットの君」は、『空の中』を読んでから読むと
    ぐっとくるのかも。

     とにかく会えない、家にいない、有事の際は何より国防最優先。
    そういう人のパートナーになるには、ちょっとした適性が必要
    なのかもしれない、と架空のラブコメ話を読んで再確認した。

     この物語に出てくる国防を担っている人たちは、それはもう
    男気に溢れていて、とても魅力的に描かれている。
    頼もしくて、優しい。ちょっと世間ずれしているところもあるけれど。
    ちょっとかっこよすぎるかもしれないけれど、作中の彼・彼女らの
    抱える問題は、リアル感満載。
    国防系恋愛あるあるが詰まっていて、「あるある~!」と
    思いながら読めて、面白かった。

  • 久しぶりにこんなにベタ甘ラブストーリーを活字で読みました(笑)
    でも女子はみんなときめきたいから好きだと思う。
    キュンキュンしたいけど、実生活ではなかなかできないし!

    自分にとって仕事もパートナーも大事だけれど、
    どっちか一つには絞れないのも現実。
    仕事や立場上いろんな障害があるけれど、
    それを乗り越えていくカップルたちにキュンキュンでした。

  • この人の恋愛物好きだなって思った!
    何だか自分の好きな人に会いたくなります。

    『海の底』『空の中』を読んだ後に、読んだから良かったかも♪♪

  • 自衛隊三部作の登場人物の恋愛エピソード集。「海の底」もう一度読み返そう。

  • 乙女(爆)のユメとキボウが詰まった、ベタ甘短編恋愛小説集。
    どのお話もキュン死しそうな上に、自衛隊事情を知ることができる
    というお得な本。

    有川さんの小説を読むまで、自衛隊について興味も知識も
    なかったので、(これはあくまで小説だけども)こういうお仕事もあるのか
    と、自分の世界が少し広がった気がします。

    有川さんのベタ甘恋愛小説は、いわゆる「少女マンガ」的だと
    勝手に思っているんだけれど。
    (助けて~!と言えば、イケメンが必ず助けてくれる、みたいな。
    現実は誰も助けてくれない事の方が多い。圧倒的に。多分。)

    憧れを糧に生きるヲトメ時代なんて15年以上前に卒業したあたしが、
    興ざめせずに夢中になって読んで、読み終えてうっとりできるのは、
    「少女マンガ」的な恋愛が全女性の憧れだからというだけではなく、
    著者の恋愛に関する心の描写がリアルだからかなと思っています。

    恋愛している時の女は、確かにこういう事考える、わかるわかる、
    とか、
    恋愛している時の男の子って、女から見ると確かに、こういう事を考えて
    いるように見えるよね、
    とか、
    彼氏にこういう態度とられたり、似たような事を言われた事が
    あるわ~
    とか。

    人間の心の動きを、よく感じて、観察している人なんだなあと
    思います。

    そんな有川さんのベタ甘本は、「これは小説だし」とか、
    「現実の恋愛は、こんなに甘くないし」とか、そういう言葉を
    向けるのはナンセンスで、どっぷりとひたって楽しむのが、
    正しい読み方!・・・なのかも(笑)

    ああ、それにしてもうっとりした。

    特に表題作は、実際にありそうな感じがキュンキュンして、
    何度も読み返しちゃった。

    何だか明日が幸せな一日になりそうな、そんな読了感です。

  • 有川浩が描く最強の自衛隊恋愛小説集。

    作者があとがきで「いい年した大人が活字でベタ甘ラブロマ好きで何が悪い」と開き直ってるだけあって、活字ならではの胸キュンを堪能できるスペシャルスイートな作品集に仕上がってます。

    一番楽しめたのは、有川浩作品でも一番好きなカップルのその後の話が描かれた「ファイターパイロットの君」、『空の中』のラブコメっぷりが最高だっただけに感無量というか。

    外伝以外では「同期」と「脱柵えれじー」が甲乙つけがたいというか、キャラの好みとしては前者、お話の完成度としては後者かなと。

    特に後者は賞の候補になってもおかしくないと個人的には思ってたりするのだった。

    とまれ読むとほんの少しだけ幸せになれるそんな一冊。おすすめです。

  • ベタ甘代表有川さん。本当ニヤニヤしちゃう。劇的なシチュエーションとか、理想への憧れというより日常に溢れる「あ、そんなに好きなのね(ニヤニヤ)」「うんうん、分かるよ好きなんでしょう?」っていう類だと思うのです。男性陣がツボを確実に押さえる台詞を言ってくれるのはあるけど。その辺はやはり、さすが女性作家さん。
    男性陣が素敵なのは勿論、女性陣も強くて可愛くて!表題作の「クジラの彼」と「有能な彼女」が特に好きです。リンクしてるのもまた美味しい。冬原と夏木の「すげえかわいいけどたまんないね」「そうだろやみくもにかわいいだろ、これを疑った俺は一体とか思うだろ」って会話がツボです。

  • にやにやしてしまう短編集。

    トイレの話いいですよ。
    クジラは潜る。

  • 塩の街、海の底、空の中のシリーズの番外編短編が収まっていて、
    この3部を知らなくても十分楽しめる。
    知ったらもっといい。

    この本で初めて有川作品に出会い、はまりました。
    もっと続きが読みたいな。
    出ないかな。

    クジラの彼が一番好き。

  • 後日談とかいいよね。
    相変わらず、有川さんの描く女の人って殺人的にかわいい。

  • 今月の16冊目。今年の61冊目。

    久しぶりの有川氏。自衛隊の恋愛を題材にした短編集。いやー、良いですね。本当に。そして女性とは思えないほど、男性視点からの描写に共感できますね。すごい。もっと積極的に有川氏の作品は読んでいこうと思いました。個人的には、タイトルの「クジラの彼」が好きかな。

  • 読了して久しぶりにラブコメ読んだ事に気がついた。

  • 有川浩さんの恋愛短編集。まだタイトルの短編しか読んでないけど、すげー楽しく読める。どうやら、他の作品の続編ぽいので、元を辿らないと。。。

  • 何処にでもありそうなリアルなラブコメ。やり取りに納得感があるから、みんな楽しく読むんだな。ましてや自衛隊をこんな角度で書く人はいなかった。だけど、みんな恋愛に真剣だし、誠実です。日常に流されると、こんな感覚薄れるから、有川ラブコメは必要なんだよな。

  • 出てくる女の子がかわいい。

    遠距離って難しそう・・・だなぁ。

  • 個人的には「ロールアウト」が面白かったです。
    有川作品は初めてでしたが読みやすかったです。

  • 自衛隊三部作の番外編もありの短編集。ベタ甘だけど、一話一話が短いからサラッと読める。

  • 高巳&光稀のカップルはやっぱりいいな(*´∀`*)
    子供ネタには号泣。

  • ベタ甘の国防ラブコメ短編集。自衛隊三部作からのサイドストーリーも入っています。

    有川浩が考える、男前ってのはブレない。が、男ってこんなに格好いいものだろうか。無い物ねだりだからラノベが成立するのだろう。完全な予定調和であるが、これが一般社会では情報が少ない自衛隊を舞台にしているあたりが、ヒットする理由であろう。普段知り得ない空間の中で、男がとことん男くさくても許されるという一縷の望みみたいなものであろうか。

    逆の例で言えば、AKB48に一途なファンの関係にも近いものがあるかもしれない。
    特定の空間には想像をし得ないような価値観が存在し、一途に思いを捧げ、時には一緒に涙を流し、どんなことがあっても応援しつづける。ベタ甘な世界を実体験として体感しているのかもしれない。小説とは異なり、最近は若干の予定調和からのずれもあるようであるが、そのずれすらも予定調和の中に組み込んでしまうのだろう。

    有川浩が男だったら、AKB48を題材にしたラノベを書いて欲しかった。

  • 「クジラの彼」表題作のこれが1番好き。私も潜るって言おうと決意。主人公の忍耐に感心した。私なら馬鹿ボン投げてる。

  • 自衛隊員の恋愛短編集1作目。
    表題作「クジラの彼」と「国防レンアイ」がお気に入り。

  • 軍に勤める人との恋愛の短編集。特にクジラの彼に出てくるヒロインの言葉のセンスが本当に素敵で、こういう人になりたいなと思いました。思わずイケメンが一目ぼれしてしまうのがわかるぐらい。読んでてたまにむずがゆいというか、恥ずかしくなってしまったりにやけてしまいます。

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著者プロフィール

高知県生まれ。2004年『塩の街』で「電撃小説大賞」大賞を受賞し、デビュー。同作と『空の中』『海の底』の「自衛隊』3部作、その他、「図書館戦争」シリーズをはじめ、『阪急電車』『旅猫リポート』『明日の子供たち』『アンマーとぼくら』等がある。

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