シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と青の公爵 (角川ビーンズ文庫 73-2)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044550165

感想・レビュー・書評

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  • 2011.Oct.5.Wed.読破

  • シリーズ二作目。優しい文章と裏腹にジョナスの嫌な奴感+小物感が増していて、悪意が際立って見えるようでした。
    アンの職人としてのプライドとか「作りたい」という気持ちがアルバーンの最後の台詞に繋がってるんだと思うと感無量でした。
    きっと、何かが宿っている。
    そんな風に思わせてくれる砂糖菓子、自分も欲しい限りです。
    それにしてもシャルかっこいい!ちゃんとアン(というか人間?)を理解しようとしている姿にときめきました。
    ヒューの振る舞いに「人間だなぁ」としみじみ。

  • アンのひたむきさと真摯さには頭が下がります。こういう生き方が人として理想的なんではないだろうか。心の底から意地の悪い悪人が居ない所も、この作品の良所だと思います。面白かった!

  • 誇りもった職人ってかっこいいなあ!アン良い子だようん。でもって可愛い。そして天然なシャルがなんつーかお前…苦労しそうだなアンw

  • 大好きなシュガーアップルシリーズ第二巻。
    再読後に感想を書きました。

    一巻に引き続き、馬車操業をしながら職人生活を続けるアン。
    一巻で雇った戦士妖精のシャルと、たまたま助けた恩を返させろと勝手についてくる水の妖精ミスリル。
    食べていくのがやっとの極貧生活を送りながらも、それなりに仲良く暮らしていた人間一人と妖精二人。
    尊敬すべき銀砂糖師の称号を得た職人であった、亡き母親エマの魂を送るためにも、年末はどこかの宿でゆっくり砂糖菓子を作って過ごしたいと願うアンたち。
    そんな折、フィラックスを治めるアルバーン公爵が、報酬を破格の千クレスとして砂糖菓子職人を募っていることを知るのですが…。

    アンがいかにして一年を過ごしているか、なんとなくわかる回でした。
    一巻で大嫌いになった彼がもっともっと嫌いになり、最後には哀れになるような、読み手の感情の起伏を激しくさせるストーリー展開(笑)
    ひたむきに「恩返しさせろ!」とくっついてくるミスリルが可愛くて仕方なかったです。
    そしてシャル。相変わらず毒舌ながらも、いざとなればちゃんとアンを守ってくれるあたり、さすが百年以上生きたじいさ…妖精さんです…。
    今回は銀砂糖師の資格を取るためではなく、砂糖菓子職人として依頼者からの難題に立ち向かっていく姿が見れましたが、さすが、アンの職人魂に惚れました。
    心を病んだアルバーン公へ送った、アン渾身の砂糖菓子…。
    心が温かくなり、切なくなり、最後にはほんのりと甘い砂糖菓子の香りと銀砂糖生成に失敗した時の苦さをちょっぴり残してくれたような、そんなお話でした。

    本当に、このシリーズは読み手に沢山の感情を味あわせてくれます。
    喜びも怒りも悲しみも、アンの作る砂糖菓子の甘さがちょうど良く「シュガーアップルシリーズ」の味として、私たちに届けてくれる。
    これほど好きになった少女小説は今までにありません。

  • 偏屈な公爵のために、砂糖菓子を作ることになったアン。
    そこで、妖精と人間とのあいだに起った戦争の話を知り……。

    人間の幸せのために、妖精のために、砂糖菓子を作る。
    3巻の伏線にもなってます。

    アン&シャルの教会でのシーンが好き。

  • 面白かった!前作よりも世界感に浸ることができました。アンが砂糖菓子に込める思いは勿論のこと、この世界において砂糖菓子が人に与える力を感じることができます。その神秘さに、読了後、うっとりしました。
    美しい世界観だけでなく、アンとシャル、ミスリルの微笑ましい関係も大好きなので、色々とおいしい作品でした。
    今回もジョナスがやらかしてくれましたが、彼はこんなポジションなんだろうか……?

  • 設定的にはありがちな話だったが、アンの職人としての姿勢や、シャルの心の変化などが盛り込まれていて、最後まで楽しく読むことが出来た。

    あと、前巻で出番は終わったと思っていたジョナスが再登場したのにはちと驚いたが、彼は今回もヘタレな事をやらかしてくれたw
    これは、展開的に定番になるのだろうか?
    ラストに登場したラドクリフ工房のキースも、今後の展開に何やら絡んで来そうな予感!

  • アンの砂糖菓子への情熱が可愛い。
    がんばり屋な女の子可愛いよ!

    ジョナスのせいで出ていったシャルが苛立ってるのも可愛いし…色々心が温かくなる話

  • なんか全てが可愛くてしかたないので、丸ごと抱きしめちゃっても良いですか。アンの健気さや真っ直ぐさも、シャルのまさかの鈍感っぷりも、ジョナスのへたれっぷりにもキュンキュンしてます。話の展開が結構骨太で、爽やか甘さテイストなのもやっぱり好き。

  • 前回からそれほど経っていない時期。
    一体どうやって生活をしているのかが分かる巻(笑)
    思った通り苦労してるけど楽しそうだな…と思いきや
    まだ出てくるのか、という吾人登場。
    もしかしなくても、毎度出てくる予定なんでしょうか…?w

    大切なものを失って、支えがなくてどうしていいのか分からない。
    それをどうにかしたい、と思い、それを実行できる何かがあるなら
    自分のすべてを使って支えを作る。
    仕事に対する姿勢も考えもすごい、と敬服しますが
    そこは逃げた方がいいのでは…と、とりあえず思います。
    けれどここで逃げたら、彼女が彼女たる事はないのでしょう。

    仕上げようとした時、作り上げると決めた時。
    そしてその時間を確保しようと彼が動いた時。
    間に合うのか間に合わないのか、ちょっとした緊張の後の
    ほっとした瞬間。
    良かった、と思わず呟いてしまいました。

    ラストの女将さんの宿屋に出てくる、先輩らしき人。
    彼は一体どういう地位にいるのでしょうか?
    またちょっと気になる所です。

  • アンの成長もみれるしシャルにも気持ちの変化がみられていいですね
    多少のお金と名声も得られてこの先どうなっていくのか楽しみです

  • とても好みなツンデレです。
    デビュー作から失速せず、おもしろいと思う。この先、二人が少しずつ歩み寄っていけばいいなぁ、と。

    とりあえず、この先は楽しみだと思います。

  • 今回も例のアレがビッチで主人公が映えてよかったですね。そして、主人公の銀砂糖師としての誇りが描き出されていてよかったです。

  • デビュー作の続編。面白かったー。安定して読めるかんじだなぁ3巻目も楽しみ。
    アンの職人根性がそのままであってほしい。

  • デビュー作の続編。勢いの滞りがちな最近の新人の中ではかなり突出した感あり。 主人公よりもシャルの微妙な心境の変化にぐっと来る(笑)珍しいパターン。(この感想は多分大人だからだと思うけど)するする読めて面白いのでおすすめ。

  •  アンの職人根性は天晴れだと思いました。シャルとアンの仲は温かく見守りたいです。ミスリル頑張れ。

     あとジョナス、悪いことは言わないからもう郷里に帰れ。

  • 2010/08/04:花の形のキャンデーをお供に読了。
    砂糖菓子もキャンデーのように甘いのかしらとか想像(妄想?)が膨らむような気がします(照笑)
    今回も奇麗で素敵なお話でした。 読むたびに砂糖菓子の実物が見たくなります。
    相変わらず真っ直ぐで一生懸命なアンの成長する姿が眩しかったです。 シャルたちとの関係がこれからどうなるのかなど次巻も楽しみです♪

  • 3巻が12月に出るそうです。待ち遠しいですね。

    私のお気に入りはミスリルです。読んでて、かわいいなぁ〜と思いません?

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著者プロフィール

広島県出身。第7回角川ビーンズ小説大賞審査員特別賞受賞。『シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と黒の妖精』にてデビュー。温かく優しい読後感が持ち味で、登場人物の繊細な心理描写も高く評価されている。他著に「封鬼花伝」シリーズ、「箱入り王女の災難」シリーズ、「一華後宮料理帖」シリーズ、『ここは神楽坂西洋館』『仙文閣の稀書目録』などがある。

「2021年 『転生佳人伝 寵姫は二度皇帝と出会う』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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