政府は必ず嘘をつく アメリカの「失われた10年」が私たちに警告すること 角川SSC新書

著者 :
  • 角川マガジンズ(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047315709

感想・レビュー・書評

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  • 期待外れ。信用できない内容が多い。
    センセーショナルな書き出しで始まっており、
    本を売りたいだけ?と思ってしまう。
    日本人は、国連をはじめ国際機関にたいし信用しすぎる部分がある。
    この指摘には賛成。
    あと、海外の人のインタビューでの発言をそのまま?引用している部分が多い。
    何か言われたら私の意見ではありませんというつもりか?
    気に入らない点は多々あるが、特に3点。
    p79に
     2011年1月20日付で政府がまとめた『TPPに関する各国との協議』と題する報告書の中には、「TPPに参加するには全交渉国の同意が必要であるが、米国については議会の同意が必要だ」と明記されている。
     つまり、全加盟国の中でアメリカ政府だけが、自国の国内法と異なるルールが<TPP>の検討事項に挙がった際、議会の承認が得られないことを理由に拒否できるのだ。・・・・・

    引用部分を間違っているのか、論点のすり替えか、こういう間違いがある時点でジャーナリストとして信用ならない。
    ほかに、アメリカの教育問題についてアメリカの教師の発言を載せているが
    アメリカの新しい法律の問題はあるだろう
    しかし、生徒を切り捨てる学校、教師に問題があるのではと思ってしまう。
    さらに、アメリカの教育改革によって、点数主義、従順な人間を作り出すことが問題で、
    大阪の教育基本条例について、同様の問題を指摘している。
    しかしながら、点数主義は、日本では何十年も昔から議論されているし
    従順な人間も多数作り出しているだろう。今更何を言っているのか。
    最後は第3章に、東京都の瓦礫処理に関して、
    東京電力の子会社が全面的に請け負っているという点は、
    事実であるなら、大問題だ。
    しかしながら、Twitterには、その問題について触れた様子もなく
    ブログは、ほとんどが自分の宣伝なので論外。
    大手マスコミが報道しないなら、取材で事実をえた
    ジャーナリスト自身がもっと、情報発信をするべきではないのか?
    著作のネタでしかないのか?

  • 私個人がこの十数年、モヤモヤと感じていたこの世界の違和感、疑問、苦痛。それらを感じさせる原因となった個々の事象の裏には、どんな原理法則があるのか。
    自分でも個別には感じ取り、調べたりし、少しずつその正体が見えてきてはいましたが、この本がかなりすっきりと整理して見せてくれました。

    1%の資本家層が99%の庶民を搾取する、それも国境を越えて地球規模でそういう構造を張り巡らせようとしています。世界一の経済大国であるはずの米国の99%の庶民ですらその餌食となり、貧困化が進んでおり、その波は東南アジア、韓国、日本にも押し寄せてきています。
    官僚・政治家・経済界・マスコミ・御用学者が作り上げる癒着=コーポラティズムが、9.11後のアメリカ市民の生活をメチャクチャにしたのと同じ構図が、3.11後の日本でも繰り返されていると著者は警告します。

    市民の無知・無関心がコーポラティズムにとって非常に都合が良いものですから、このコーポラティズムの枠外にいる(お金の奴隷になっていない)独立系のフリージャーナリスト、ネット上の有志市民などが、国境を越えてお金以外の価値観で結びつくことで搾取・支配・隠蔽に対抗し、人間らしく心豊かに安心して暮らせる社会を作り出していく必要があると著者は述べています。

    きわめて困難な闘いになりますが、諦めたら終わりです。
    まずは情報の洪水から真実を見つけ出す努力をすること、自分の頭で考えることからです。
    もうちょっとマシな世界を子供達に渡して死にたい、と思う私には大変共感できる本でした。

  • 堤さんの本はいつも考えさせられる。

    政治でどのように国が動こうとも、その責任は国民の無知と無関心にあるのだと思い知らされる。

    全てを知る事は難しい。

    ただ、報道はいつも真実を伝えているわけじゃない。
    国民を動かしたい方向へ誘導している可能性も多々あるというコトを知っておかなければならない。

    最近、腑に落ちないニュースが多すぎる。

  • ポカラ移住化計画の 
    ざざサンがブログでおススメしてた本です。



    時間の許す限り、飽きるまで引用、やってみました。
    ・・・しかし引用したいところばかりで、はっきりいって無理です。
    早々に諦めました。
    丸々一冊引用したいくらいです。

  • マスコミから充分な判断材料は出てこない。政治から目をそらしては国の将来を見誤る。"それを見る私たち自身の目を変えるのだ"との言葉が印象的。

  • ナオミ・クラインのショック・ドクトリンを、日本という視点で咀嚼して警鐘するものだった。
    自分で何でも確かめる事の大切さは共感する。

  • 日々、メディア鵜呑みだなぁ。東京都のがれき処理の話はびっくり。なんというか何を信じたらいいのかわからん。

  • 非常に読む価値の高いと感じた本でした。

    ここには自分の知らない、普段考えたり、思いをはせたりすることが全くないような世界の話がたくさん出ています。

    社会人としての一般教養に近いレベルで、すべてのビジネスパーソンが触れておくべき書と感じました。

    著者/ジャーナリスト堤未果さんの本、もっと読まねばいけませんね。


    ただし、問題なのは、いったいどれだけの人が問題意識を持ってこのような情報収集をしようとするか(本を読もうとするか)ということではないかと感じるのです。

    1冊読んで、理解できて、行動を変えることができるか、
    残念ながらNOです。

    しかしながら、このような情報に触れているかどうかで、普段耳にする情報の真偽に対する感度は間違いなく上がるでしょう。

    関連書籍をチェックしていかねばなりませんね。

  • 情報が反乱する中で、情報を見抜く力というのが大切だと思いますが、その前に大事な情報が隠蔽されているというのは何時の時代も変わらない、そこをどう乗り越えていけるのか、を考える必要があるなあと思いました。
    また、日本のメディアの権力の監視機能としての機能不全状態はなんとかならないものかと思ったりします。

  • とても面白くない?やはり と思うことが多かった。9.11についてもう少し踏み込んで欲しかった。

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著者プロフィール

堤 未果(つつみ・みか)/国際ジャーナリスト。ニューヨーク州立大学国際関係論学科卒業。ニューヨーク市立大学院国際関係論学科修士号。国連、米国野村證券を経て現職。米国の政治、経済、医療、福祉、教育、エネルギー、農政など、徹底した現場取材と公文書分析による調査報道を続ける。

「2021年 『格差の自動化』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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