狼と香辛料XIIISide ColorsIII (電撃文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 59
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048681407

感想・レビュー・書評

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  •  短編三本。
     ホロ目線の短編に爆笑。

     コメディの要諦は、様々なギャップを如何に上手く見せるかだが、これをよく認識している作家さんだと伝わる佳品。
     ここでは、好意を持ち合っているのに素直になれない男女の意識と認知の違いだ。
     合理的と言いつつ、ロレンス一杯のホロの頭の中。ロレンスしか見えていない、いや見ていないホロ。あそこまで凝視出来るから気づきが多い。そんなホロ。
     一方のロレンス。仕事など他のことも考えていることが多い上、ホロの笑顔や姿態など外見に意識が向きがち。
     こんな2人には認識に差が出て当然だ。だからこそ、ホロは激怒し、ロレンスはあたふたする。それが恋愛初期の可笑しみを倍加されるのだ。


     そして「我輩は犬である」を地で行く短編もなかなか楽しい。

  • 短編集
    ロレンス視点二つ
    ホロ視点一つ
    エネク視点一つ

    一つ目話は、ほっとかれたホロが機嫌悪くなる話
    ロレンスは愚図
    二つ目は、なんてこと無い日常の話。ホロ甘い
    三つ目、ホロ視点、甘ったるい。本編の三割り増し
    四つ目、ノーラのその後のお話。前途多難、なかなか落ち着きそうにない。

  • 夢を諦め人を助けることを選んだノーラ、健気です。

  • 久々に狼と香辛料の続き読んだ。13巻目。

    「狼と桃のはちみつ漬け」「狼と夕暮れ色の贈り物」「狼と銀色のため息」「羊飼いと黒い騎士」の短編4話です。

    最初の3話は相変わらずホロとロレンスのいちゃいちゃが堪能できます。爆発しろ。

    そして4話は久しぶりの羊飼いノーラと、それを牧羊犬エネクから見た視点のおなはし。

    主を殺され命からがら逃げてきたエネクに寄り添ったのがノーラだった。その日からノーラが新しい主になった。

    リュビンハイゲンの一件が終わり、羊飼いから服の仕立て職人を目指そうと、疫病が流行り人口が減ってしまい立て直し中の街クスコフを目指す。

    その道中、廃屋で休んでいるところを山賊に襲われている一団をノーラとエネクが助ける。

    その一団は、クスコフの教会の新たな司祭たちだった。


    ノーラのその後やいかに。

    そんなわけで次が14巻。そろそろホロとロレンスの旅も終りが見えてくるころだ。

  • 羊飼いをやめたノーラのその後・・・他、短編集。

  • 購入して読み。

    羊飼いノーラの短編が面白かった。人から嫌われる羊飼いではなく、自分がなりたかった仕立て屋でもなく(親方のアルスから教えてもらえるかもしんないけど)、人から必要とされたから、助司祭になるのね…。

    エネクもふもふしたい。

  • 番外編。ロレンスたちと別れた後のノーラの話もある。
    人生って何が起こるか分からない。

  • 「心外である。」
    短編集なりに面白かった。
    4編中、2編の一人称ということが珍しかった。
    ホロの一人称というのは、心が何が見えないことこそがホロなのではないか?と思ったりしているのが、ホロ一人称だと、ロレンスの心が逆に読めなくなり、それはそれで読んでいて面白かった。
    最後のノーラの番外編は面白かった。まさ、犬のエネクの一人称で話が進むとは、自分のことを「我輩」や「騎士」と呼ぶ古風さには意外さと愛嬌があった。

    一人称とか普段と違う書き方とすると、作者にとっても気分転換になったりするのだろうか?

  • 前回からあまり間を空けずのサイドストーリー
    ホロとロレンスの短編3篇と羊飼いのノーラのその後を描く中編。
    ノーラのその後は作者も書きたがっていた内容なので面白かった。

  • 短篇集の第3段。
    結局桃のはちみつ漬けは食べられたのか気になるー。
    そしてノーラが職人ではなくああなるとは、、、全く予想外。

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著者プロフィール

第12回電撃小説大賞《銀賞》を受賞し、電撃文庫『狼と香辛料』にて2006年にデビュー。

「2023年 『新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙IX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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