装幀室のおしごと。 ~本の表情つくりませんか?~ (メディアワークス文庫)
- KADOKAWA (2017年2月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048927512
感想・レビュー・書評
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ジャケ買いすることも多いので、装幀の重要さはよくわかる。人によって意見は異なると思うが、個人的には本の内容とジャケットが必ずしも合っていなくてもいい。むしろ帯の記載事項が本と合っていない場合のほうがイラっとする。
さて本書ですが、楽しく読めましたが、主人公の女性がウザすぎる。本が好きで情熱をもって仕事をしてるんだろうけど、空回りしっぱなしでうるさい。あとは、せっかく作られた本が書店に置かれているシーンが一つもないのは、ちょっと残念かな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【カバーや表紙のデザインから使用する紙の種類まで。“本の表情”を創りだす職業『装幀家』をご存知ですか?】
この本にはどんな表紙が似合うだろう? イラスト? 写真? それともロゴだけ? 紙の種類は、帯の有無は、中身の文字組みはどうしよう?
こうして試行錯誤を繰り返して、時には編集や作家と熾烈に火花を散らせながらも、その本だけのぴったりなデザイン“本の表情”を生み出すのが『装幀家』の役割だ。
それを信条に出版社の装幀室で働く本河わらべは、その男の言葉が信じられなかった。
巻島宗也。手がけた本がことごとく売れる気鋭の装幀家。
「本の内容には目を通さない主義だ。中身を読もうが読むまいが、売り上げが変わるとでも思っているのか?」 -
装幀家さんのお仕事小説
出版社の合併で装幀室も二社の担当同士が協力するかと思いきや水と油で、と楽しい物語
装幀の意味や効果を改めて堪能できました
ラスト付近では衝撃の事実も
元々、本を購入する時は装幀や帯も堪能するし(故に帯無しは買わない)、装画や装幀家さんの名前も必ずチェックするので、そのお仕事をされてる方たちの一幕を垣間見れた気がして、とても楽しかったです -
あまり表舞台には出てこない装幀家というお仕事にスポットをあてた小説。主要キャラ二人のコンビネーションが読んでいて好感がもてる本でもありますね。二人のやり取りでクスッと笑える所もあって気軽に読み進めていくことができます。
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本の装幀を扱ったお仕事小説。「装幀は本の表情」だからちゃんと作品と向かい合うべきだと主張するわらべと「装幀家はデザイナー」与えられた条件で最大限の成果を出すのが仕事だと主張する巻島。どちらの言い分もわかるし、どちらが間違ってるとも言えない。
そんな主義主張の違う二人が出版社の合併を機に、共に仕事をすることに…。
どうなることかと思ったけれど、さわやかな読後感だった。 -
終盤まで雰囲気は良いけど佳作な感じーと思ってたら、最後、ご都合主義とは思うけど感動まで持って行った。
その余韻で読み終わるのでこの本は良かった印象。
でもこの本自体の装幀は微妙だと思う。主人公の女の子のイラストはかわいいけれど。
続巻もあるが、続くのかなこれ。 -
2017.10.16読了