- Amazon.co.jp ・本 (684ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061818125
感想・レビュー・書評
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【223】
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長い道のりをのりこえて、ようやく読破。
おどろおどろしい妖怪の描写に引き込まれる事は無かったが、殺人事件の情景と結びついたラストが印象的。
このシリーズをなめてみたい気はするが、一冊読むのにかなりのパワーをかけなければならないのが、考えどころ。 -
京極堂のうんちくにも慣れてきた。脇役の人達の存在感も凄いし、登場人物全員が主役みたいな感じがする。ほんま凄い!
つか、『あのこと』について引っ張り過ぎ!分かってた事やん! -
2015年1月再読(分冊文庫版)。時代設定が現代でないし、登場人物の価値観がニュートラルなので、いつ読んでも内容が古びないのがいい。パズル的にいろんな要素が複雑に絡み合っているのが楽しい。映画では、青木が頼子の死体を発見するところが一番印象に残っていたな。
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圧倒的としか言えません
京極堂や榎木津のキャラクターもいいですし何より謎の解決が凄すぎます
ホラーともSFともミステリーとも言えるこの小説は文学史に刻まれてしかるべき逸品だと思います -
お遍路後半から大阪にかけて、さらに家のお風呂で細々と読んでた。
先に女郎蜘蛛読んじゃったから前後しちゃったんだけど、やっぱり知的に面白いなー!
木場さんが自分は箱にすぎないって思い悩むところとか、魔が差す瞬間とか、きっと誰でも考えたことがあるようなことなんだろうなってすごく思った。 -
再々読でようやく、なんとなく解ってきた。
複数の事件が気味の悪い符合を見せ、それでいて異なる様相を見せているのがまるで「魍魎」のようである――「百鬼夜行」シリーズの中で一番、事件と妖怪が上手くリンクしている。
そして、京極先生は素敵な文章をお書きになるなあと思いました。
しっとりした雰囲気、寂しげな雰囲気、切羽詰ったスピード感……物語の中に没入できる感じ。
このお話のテーマ(?)の一つは「気味の悪い符合」だと思うのですが、
全員が美馬坂近代医学研究所に集まるまでの文章表現は素敵でした。
緊張感もあってどきどきした。
加菜子にしろ頼子にしろ、久保にしろ、痛々しいのが最高。
一番は陽子かなあ……
何度読んでも新しい発見があるから、今後も愛読していきたい -
薀蓄が難しかった。メイントリックだけ取り出すと、荒唐無稽なファンタジーである。現代医学でも不可能なことが、当時可能だったとは思えない。