夢で会いましょう (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061836853

感想・レビュー・書評

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  • 村上春樹と糸井重里が大体交互に入れ替わり、カタカナ語を一種の「お題」にしてショートショートを紡いでいく、まさしく夢の短編集。

    いやあ意味不明な話ばっかりで楽しかったです! 糸井さんの文章は初めて読んだんですけど、こういう趣向だからって言うのもあるけどわかりやすいし親しみやすいしなんか気軽に喋ってる感じでしたね。春樹は大体ギャグとしか思えない文章ばかりで最高でしたww ヤクルトスワローズ詩集でページ稼いでるとしか思えないww あと「パン」はパン屋再襲撃に繋がる「パン屋」でいいのかな? こういうのもっともっと読みたい! 次は象工場のハッピーエンドにするかもです。

  • 30ページ辺りで断念。まとまりのない夢に出てくるようなあやふやなお話の短編集。夢みたいに特にオチもなく、現実味がないぐだぐだな感じ。妄想力が豊かな人なら楽しめると思うが、はっきりとした結末やオチをお話ごとに求める人には向かない。人の現実味のない夢の話を聞かされてるみたい。

  • もう何度も読んでるのに、時々取り出して読みたくなる。「ブルースエードシューズ」の話がお気に入り。

  • たまたま、まえがきの直後にあとがきを読んですごくびっくりした。

  • 「パン屋再襲撃」の前身を読もうと思って。う~ん、糸井氏の下ネタ・・・私はダメです。コピーライターが、文章を膨らませるって大変なのかな。 村上作品は他の作品と同様、その前後に繋がるお話が入っていて楽しい。 村上春樹だけで読みたかったと思う。

  • これまた不思議な一冊に出逢いました。

    言葉のプロのお2人がカタカナの公園で
    おもいっきり遊びまくっている一冊です。

    村上 春樹 と 糸井 重里 の共書でありながら、
    100語近いカタカナの単語(お題)にひたすら
    2人で文章をくっつけていくというハチャメチャな本。

    それも「ソフトボール」とか「ドッグ・フード」とか
    まったく関連性のない単語ばかりに、次々とまったく
    無意味とも言える文章が添えられいくのです。

    それは不思議の国のアリスを読んでいるような感覚で
    ストーリーの脈絡の無さと言葉遊びのユーモアに翻弄されている
    うちに1冊読み終わってしまいました。

    1つ1つの話が“よくできた夢”くらいのクオリティーなので、
    色々な人の夢でも覗いているような感覚でもありました。

    個人的には「コーヒー」「コーヒー・カップ」「パン」
    「ブルーベリー・アイスクリーム」が好みでした。
    (ってこれ全部村上さんですけど...笑)

    それにしても初版がぼくの生まれた1986年なのに
    今なお古びることなく読めるというのは大変素晴しいこと
    だと思いました。

    ぜひ寝る前のお供にどうぞ。

  • 村上春樹と糸井重里のショートショート対決、というか競演というか。
    カタカナ語をテーマに、それぞれが2〜3ページ前後の超短編を書いていくという、遊び心に満ちた本。
    村上春樹のショートショートが大好きなので、高校生の頃鞄に入れて持ち歩いていました。
    懐かしいなぁ。
    イーストボーイの紺の鞄に、紀伊國屋のぼろぼろになったブックカバー。

    アスパラガスの話と象がハイヒール履いて電車に乗る話と真夜中にブルーベリー・アイスクリームを買いに行く話がお気に入り。
    シュールで荒唐無稽なのが楽しい。
    今読み返したらマッチを折る女の話もぐっときました。どーしよーもなくマッチを折りたくなること、あるある。

    きっと貴方の気に入る話がひとつやふたつはあるはず。だって50本以上収録されてるんだから。
    くすっと笑いたい人、非現実的なお話を楽しみたい人、ちょっとシニカルな目線で世界を眺めたい人……日々のお供に、是非。

  • 遊び上手なふたりの、夢であり得る一風景。

  • 村上春樹と糸井重里の短編集というかエッセイというか文章の寄せ集めみたいなもの。

    短編もエッセイも好きじゃないのに手にとったのが間違いでした。
    ごめんなさい。

  • 1980年代に時代の寵児となった村上春樹と糸井重里の二人がいくつかのカタカナ語に対して、一つの物語を作るという形式のショートショート集。
    めいめいの文章にはキレがあり、言葉遊びがいい感じにドライヴしていた。糸井重里の文体が昭和軽薄体調だったことを初めて知りました。昭和軽薄体と云えば、椎名誠と嵐山光三郎と思っていたけど、もしかすると、80年代に同時多発的に起こった一つのムーブメントだったのではないか、とこの本を読んで思った次第です。

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著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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