卒業 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 23649
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  • Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061844407

感想・レビュー・書評

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  • かなり珍しいと思うのですが!茶道のトリックなんて!
    難しかったけど、斬新だなと思いました。

    しかし、皆さん本当に大学生?すごく大人っぽいなーと…。
    自分が馬鹿なだけですけどね。

    加賀恭一郎さんは絶対男前ですよね。面白かったです。

    最後のシーンはなんか切なかった。

  • 加賀シリーズを最初から読んでみようと思いたち、さっそく読んでみた。
    んー。自分には今いち合わないのかな。

  • 悲しい物語ですね。加賀恭一郎シリーズ、この後どう展開するのか楽しみです。
    この作者さんの作品、いくつか読んでますがトリックに凝り過ぎて理解するのに疲れる・そもそも理解しないで読み飛ばしても物語の本質に影響しないと感じる事あります。この作品も本質は同級生の人間関係と学生生活最後の、それぞれが過ごした学生生活の総まとめが事件を通して明るみになっていく所ではないかと。トリック好きな方はそれでもいいのだけど。
     この作品、途中までつまらなく積んでおこうと思ったくらい。第二の事件が発生してから俄然面白くなった。そこから一気読み。流石は東野圭吾、ハンパな作品などつくりませんね。

  • これは3年前ぐらいに読んだけど今でもストーリーを覚えているぐらい面白かった。これ読んだら僕みたいに3年は確実に東野圭吾沼にハマる

  • 加賀恭一郎シリーズ1作目。
    加賀の高校時代からの仲間 牧村祥子が自室で死んだ。次に恩師の誕生を祝う茶会で金井波香が服毒死する。
    2人の死は一見自殺に見えるが…?
    我欲の前には情は儚いものだ、と感じた。
    本作は「卒業」の別れという側面が強く意識された作品だと思う。


  • 「まるで何かいいことでもあるみたいに思っているんだな。卒業したら過去が消えるとでも考えているのかい?」

    卒業を控えた大学四年の秋に一人の女子大生が亡くなり、親友の沙都子は仲間とともにその真相を探す。
    .
    『嘘をもうひとつだけ』の加賀刑事が大学生時代の話という所も見所。
    .
    一行目から彼らの青春に引き込まれた。事件と事件の関連性も、そう繋がるのかと物語終盤にようやく分かる精巧さ。自殺か他殺か分からない中で仲間と顔を合わせないといけなかったり、自殺だったとしても、自分には何も教えてくれてなかったと思ってしまう寂しさが切ない。
    .
    家の事や世間体や、色々考えてしまう大学生時代。卒業したらそれにとらわれなくて済むのか否か。それぞれの葛藤も描かれている。
    .

  • 最近本屋さんで「東野圭吾公式ガイド」という本をみつけた。その中に私の大好きな(正確に言うと、阿部寛が演じた)加賀恭一郎のことも詳しく書いてあり、久しぶりに読んでみる気になり、第一作を買ってみた。

    一度読んだことがあったが、トリックの茶道の「雪月花之式」がとてもわかりづらかった記憶があり、もう一度ちゃんと読もうと思って読んだがやっぱり良くわからなかった(笑)

    大学の7人のグループの中で、2人が亡くなり、2人が死に関わり、そしてみんなが別々の道を歩む、という寂しい終わり方だったが、卒業というものは多かれ少なかれ別れがあるものだよな、としみじみ思いました。

    この本は昭和61年に書かれていて、若生くんの引っ越し荷物にファンシーケースがあったのが、とってもツボで、あった、あった!!と、一人でつぶやき、思わず検索して確認してしまいました。実家から通っている沙都子のお家には固定電話があり、家族から取り次いでもらう、というこれもめちゃくちゃ懐かしいシーンもあり、
    その他いろいろ昭和な背景に懐かしく思いました。

    どんどん読みたいシリーズが増えていくので、
    飽和状態ではありますが、これもまたシリーズ読破
    頑張ってみたいと思います。

  • 雪月花之式の巧みななぞかけは素晴らしいと思いました。そして、この作品の中心人物である7人の大学生は何らかの形で、「卒業」したというのは綺麗な終わり方で良かったです。
    加賀恭一郎シリーズは「新参者」「悪意」を読みましたが、本当に面白い。このまま、シリーズ読破を目指します。

  • とうとう手を出してしまった加賀恭一郎シリーズ一作目。加賀さんが大学時代に起きた最初の事件。仲間の謎を追う青春ミステリー。茶道の『雪月花』ルールに自分の理解力がついていけてなかった…。死ななくても良い人たちが死んでしまい、最初6人いた仲間も最後はバラバラになりやるせない“卒業”だった。

  • 東野圭吾が描く青春小説はあまり好きではない。シンプルに時代錯誤というのもあるし、何より登場人物がキザすぎる。トリックもしっかり考えて読まないと理解できない。あまり自分には向いていない本だったかな。

    • GOTOさん
      確かにちょっと気持ち悪い感じがしました
      確かにちょっと気持ち悪い感じがしました
      2021/02/03
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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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