- Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062155489
感想・レビュー・書評
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諏訪さんの作品はどれも着眼点や発想が興味深い。
そして、テーマを効果的に表現するために構成や手法に拘っているところも凄いと思う。
かなり変わってはいるけれど、もっと評価されても良い作家さんだと思う。
今回は「皮膚と心」
同じテーマの他の作家の文章なども出てくる。
人を目に見える形に成す肉体というものについて、外面と内面について。
それから夥しさが齎す気持ち悪さについて。
気持ちの悪い漢字についての記述。
まず「田」があって、それよりも気持ち悪いのが「回」さらに「凡」「丹」最終的に「母」という文字に行き着く。母との関係という側面もありつつ、文字としても影響を与える。
一文字ではなんてことないけど1ページにぎっしり「母」が埋め尽くされると、確かに気持ち悪い。1ページに同じ漢字を並べるという酔狂なところが諏訪さんらしくていい。
他の作品もそうだけど、ちょっとおかしいところ(哲学絡みのこじれ感とかヤバいというか気狂い感というか)が唯一無二で、私は結構好き。
'' そもそも、内面なんて、外面の裏側でしかないのではなかろうか。本当は、種や仕掛けなんてどこにもありはしない。でも人は、隠すことで自分の本性を美しくほのめかす。たとえ隠すものがなくても、ほのめかすことならできる。ほのめかし方次第で、人は自分をどんなカリスマに仕立てることさえも不可能でなはない。
日本という国の、あらゆる美徳が、この操作によってかたちづくられていることを、僕は知っている。'' (p261より抜粋)
エグい性器や性癖についての部分は流し読みしました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この感想を書くのは難しいなあ。
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うーん・・・
不思議な感じに陥った。
アツシはなんか好きなんだけどなー -
諏訪さんの授業で感想文を書かされたのは良い思い出^^読む人を選ぶ内容。言葉の並べ方等にこだわりが見えて、尊敬の念を抱かずにいられない。けど、本当、読む人を選ぶ内容。
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装丁に惹かれて借りた。結構好きな感じの設定ではあるけれども、なんだかうっとおしそうなので、そういう気分の時に、縁があったら読もうと思う。とりあえず、装丁だけ写真に撮った。
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諏訪さんの作品は
作中の人物と一緒に心の闇まで落ちて行き
苦しさを共感しないと理解できない気がする。
今回は、中盤に心離れてしまった為、
篤がどう云う人物か伝わってこなかった。
諏訪さんの文体は好きなので
次回作も読みたいと思います。 -
孤高の詩人による、秘められし愛の詩 「世界の果て」を目指して、若き詩人・月原篤は旅立った。彼が異国で出会ったものとは――。私は篤の道行きを小説という体裁で語ろう。
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重層の重力について考える。
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「これ何てエロゲ?」と素で思ってしまってサーセン
ラストがトラウマで眠れる気がしません。
全体的にとっても気持ち悪い作品ですが嫌いじゃないです。不思議。
ついでに舞台にイタリア多め。