シャノンの情報理論入門 (ブルーバックス)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062577953

感想・レビュー・書評

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  • 情報は、なぜディジタル化できるのか?情報をどのように表現し、情報の価値をどう表すのか?シャノンの築いた情報理論を分かりやすく解説。

  • 【推薦文】
    情報って何?価値ある情報ってどんなもの?と改めて考えるとよくわからない
    「情報とは何か」というシンプルな疑問に答えてくれるシャノンの情報理論です
    情報系の授業で必ず扱う内容ですが、簡単に読めるので情報系以外の方にも手にとってもらいたい一冊です
    (推薦者:集積システム専攻 M2)

    【配架場所】
    大岡山: B1F-文庫・新書 408/B/1795

  • 情報をうけとる人間も数値で表せるのか。

  • 難しい概念がわかりやすく説かれていた。

    情報源符号化まではすいすい読めたが、相互エントロピー、通信路符号化の話は難しく、読み進めるのに時間がかかった。

    情報理論の基礎を理解するのには最善の本ではないかと思う。

  • 標本定理はなるほどと思った。
    それ以外は説明分がわかりにくく、どうも掴みにくい感じがした。
    惜しい感じ。

  • さほど情報理論に興味があるわけではない。私が求めているのは、例えば「システィーナ礼拝堂天井画」のエントロピーであり、「マタイ受難曲」のエントロピーである。更に詩歌のエントロピーやマンダラ&マントラに至るエントロピーなのだ。

    http://sessendo.blogspot.jp/2013/06/blog-post_23.html

  • 情報理論の先導者であり、
    今日の情報技術超普及時代の立役者の1人、
    クロード・シャノン。
    彼の多岐に渡る業績の中で、
    その情報理論の基礎的な考え方と、
    主に通信にまつわる点に関して
    わかりやすく解説してくれている。

    副題の
    「価値ある情報を高速に、正確に送る」
    というフレーズに、大事なことが凝縮されている。

    p.23の要約から抜粋。

    「まず1つめは、情報というものの持つ価値を測る
     尺度について、情報量、情報エントロピー、情報源などに
     ついて紹介します。ここまでの話で、シャノンの情報理論の
     世界と、情報が持つ価値(人間の思惑が入らない範囲での)、
     データ圧縮、符号化という概念が結びつくでしょう。
     次に、情報を高速に、正確に送るという角度から、
     通信ということに焦点を当てます。現代における通信技術の
     基盤となっている定理である、「情報源符号化定理」
     「通信路符号化定理」「誤りの検出と訂正」について紹介します。
     後半部分では、前半部分のデータの圧縮や符号化が通信にとって
     重要な役割を傍割いていること、そして通信分野でも
     シャノンの情報理論が生きていることが実感できることでしょう。」

    いやまさに、このとおりだと思った。

    私たちは、情報ということばをあまりにも自明のものとして
    使っている。
    おそらくその理由には色々あると思うけれど、私が思うには、
    「言語」を私達が使いこなす能力を生得的に持ち合わせており、
    とりわけ母語について何不自由なく「送受信可能」という
    概念的把握ができるがゆえに、そのアナロジーとして、
    情報ということをすべてに適用しているような気がする。

    だが、そもそも情報とは何かということを考えるツールが
    与えられているわけではない。
    そのツールを作り出したのが、この数百年間のほんの幾人かの
    慧眼の研究者や思想家たちであり、
    その決定的なツールの発案者が、シャノンであった。
    生物学的には、情報理論成立前後でヒトが何も変わったわけではないが、
    概念、そしてそれの上に基づく強力な技術とそれが普及した環境という
    意味で、恐ろしいほどの変化が起こっていると言える。

    今日、たとえどんなに数学や自然科学が嫌いで見向きもしないという人で
    あっても、
    スマートフォンを持ち、デジタル世界での情報の受発信を繰り返しているが、
    そこで起きていることは、まさしく数学、科学、技術の成し遂げた
    驚異の産物以外なにものでもない。

    とりわけ、情報へのアクセスが普及し、簡単になればなるほど、
    概念としての情報理論は遠ざけられ、シャノンの名も埋もれていく。
    そんな印象である。

  • 情報についての教養の初歩にあたる内容.その「触り」を知ることができる.この分野を切り拓いたシャノンの業績とその筋の良さが光る.

  • 高校で文科省検定の教科書を教えるよりも、この本を読ませたほうがよっぽどいい。大学の情報処理の授業でへたにコンピューターをいじらせるよりもこうした理論をしっかりやったほうがいい。

  • 大学の時以来、久しぶりに眺めてみたくなって読んでみました。

    大学の講義という下地があるのと、入門編ということであまり数式が出てこないことにより、
    理解できた部分が多かったです。

    今でも基本の理論ですので、入門編として読むには本当にちょうど良い本だと思います。

    (以上、ブログ全文です。)

    ブログはこちら。
    http://blog.livedoor.jp/oda1979/archives/4424292.html

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