- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062762052
感想・レビュー・書評
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人の情って…、としみじみする読了感。この期に及んで総右衛門が表向きには何の制裁も受けていないのが、何とも言えない含みになっている。最後、佐吉に最高の幸せが訪れてくれて安心?、満足して読み終えることは出来た。
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この本から、宮部みゆきさワールドにはまりました。
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お六やお徳や彦一やおみねやいろいろな人を丹念に描いたあとの最後に、急転直下、展開して犯人は、たぶんあるかなと思っていた2-3人の中の一人へ。
読後感よく終えられる。 -
解決編となる「日暮らし」の続きと
エピローグである「鬼は外、福は内」の2編。
お徳の商売が上手くいっていたり、
葵殺しの下手人が判明するのは良いのだけれど、
沢山のことを描いてやっとたどり着いたわりには
いまいちスッキリしない真相でした。
辻褄が合わないわけではなく、「え、犯人そいつなの?」的な。
匂いに言及した辺りから怪しかったですが、まさかなーと思っていたので。
それに、弓之助は賢いし愛くるしいキャラクターだけれども、
謎解きは全部弓之助というのもなんとなく微妙な気分です。
とはいえ、登場人物たちがそれぞれしっかり描かれているので
全体としてはやっぱり面白いのです。
下手人が誰かということより、そちらの方が読んでいてすごく興味深かったです。
おでこの踊りは想像するだけで楽しくなってくるし、
それぞれが主人公の物語も書いてほしいぐらいの気分です。
「ぼんくら」「日暮らし」ともにチラリと茂七が話の端に上がって嬉しくなったのだけれど、
お初がどうなっているのかがものすごく気になってしまいました。 -
再読。
くどいようだけど、宮部みゆきの時代物は何度も読みかえしたくなる良さが溢れてる。 -
弓の助とおでこさんに癒される。
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犯人とその動機が……
人のおろかさみたいのがちょいちょい出てくる割には、重たい感じになってないのがさすが。 -
多少、失礼な言い方だが内容的にはもう少しかなと言うのが正直な感想だ。でもこのシリーズはこれ位でいいのかもしれない。
何とも言えない居心地のよさが、とても良い。
言葉、文章も良い。 -
ぼんくら」の続き。「ぼんくら」で事件の当事者であった湊屋が今回もぐるぐる絡まっている。どう仕様も無い悪人も出てくるが、皆少しだけ人間味を匂わせていて、人というのは面白いと思った。