日暮らし(下) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 2155
感想 : 136
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062762052

感想・レビュー・書評

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  • 衝撃っていうほどの結末ではないですが、きれいにまとめて後味すっきり。「ぼんくら」の方が爽快でしたので少し物足りない感じも。上巻で感じた期待感を上回ることはなかったのは、弓之助が聡すぎで、ややバランスを欠いたからだろうか?でもまあ、それぞれのキャラが確立し安定感は抜群。お徳さんの料理がひたすら美味そうだ。。時代小説として読みやすさと安心できる面白さという点では郡を抜いており、ぼんくらとセットで時代小説入門者の方にぜひ読んでいただきたい。[BOOKデータベースより] 「ねぇ叔父上、ここはひとつ、白紙に戻してみてはいかがでしょう」。元鉄瓶長屋差配人の久兵衛からもたらされた築地の大店。湊屋が長い間抱えてきた「ある事情」。葵を殺した本当の下手人は誰なのか。過去の嘘や隠し事のめくらましの中で、弓之助の推理が冴える。進化する“宮部ワールド”衝撃の結末へ。

  • おもしろかった!!その一言です。
    ぼんくらに比べて終わり方もすっごく気持ちいいし。
    葵を殺した下手人はまさかの人でしたが、その理由がさらにまさかでした。
    でも、うん。納得。
    匂いって大事なんだねぇ。
    おとよ姉さまが幸せになってよかった。
    ネタバレになるけど、ラストの葵のセリフも好きです。
    ああ。そうだったんだなーって思えた。
    うん。文句無しでおもしろかったです。

  • 09.3.15

  • 「ぼんくら」の続編。少し前に読んだ「狐宿の人」があまりにも暗い話だったので、宮部さんの時代小説を避けていました。でも「ぼんくら」の続編ってことで読み始めました。暗いところもありましたが、重くなり過ぎないのは子供たちの明るさのおかげでしょうか。宮部さんの書く子供たちは明るくて可愛くて大好きです。

  • 読みました。

  • レビューは上巻を参照。
    時代劇を読む感じ。

  • 結構悲しい、惜しいところがあったけどなんだかんだ納得いく結果だったんで飽きないで読めました。

  • 感想は<上>に記載

  • 「ぼんくら」の続編な、本所深川のぼんくら同心・平四郎と超絶美形で頭の切れる甥・弓之助が活躍する江戸時代ミステリー。
    上巻は懐かしい面々に出会える中編4輪。
    中・下巻が上巻に散らされた伏線を含みつつ「ぼんくら」から引き続く築地の大店・湊屋の事情を絡めた殺人事件、となってます。
    ―佐吉が人を殺めた…しかも相手が理由あって生き別れになり、行方を知らなかった筈の実の母・葵。
    今頃になって誰が佐吉に十八年前の真相を教えたのか?
    佐吉を下手人とし、内々に事を済ませようとする湊屋総右衛門。
    その実直な人柄を知り、佐吉が犯人ではありえないと信じる平四郎、弓之助。
    真実は―

    犯人が思った通りで…もうひとひねり欲しいような。
    でも時代ミステリーとしては、ああやっぱりね!な、このオチが良いような。
    他人よりも身内、身近なほうが難しいことも多いよね…★
    しかし憎い恋敵の息子にも、自分の息子にも、同じ様に疑惑を持たせるような言い回しをするおふじってどうなの?
    もう本当にお人好しな佐吉とお徳がね~特に佐吉には汚名を着ずにまっとうにいって欲しいと!
    平四郎の奥方が可愛らしくて、弓之助とおでこコンビと共に和ませてくれました
    年末頃には時代ミステリーってぴったりだョね、て感じです

    20081208

  • 相変わらず、結末は上手く丸め込まれた感は否めないが、
    さすがは宮部作品であると言わざるを得ない。
    読めば読むほどこの人の時代小説は面白い。

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。87年『我らが隣人の犯罪』で、「オール讀物推理小説新人賞」を受賞し、デビュー。92年『龍は眠る』で「日本推理作家協会賞」、『本所深川ふしぎ草紙』で「吉川英治文学新人賞」を受賞。93年『火車』で「山本周五郎賞」、99年『理由』で「直木賞」を受賞する。その他著書に、『おそろし』『あんじゅう』『泣き童子』『三鬼』『あやかし草紙』『黒武御神火御殿』「三島屋」シリーズ等がある。

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