スロウハイツの神様(下) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 18006
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  • Amazon.co.jp ・本 (488ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062765572

作品紹介・あらすじ

莉々亜が新たな居住者として加わり、コーキに急接近を始める。少しずつ変わっていく「スロウハイツ」の人間関係。そんな中、あの事件の直後に百二十八通もの手紙で、潰れそうだったコーキを救った一人の少女に注目が集まる。彼女は誰なのか。そして環が受け取った一つの荷物が彼らの時間を動かし始める。

感想・レビュー・書評

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  • 惹き込まれました。
    303頁のチヨダ・コーキの言葉、心うたれました。
    この本を読むために生きたいと思える本に巡り会えるって素敵な事ですよね。
    さまざまな環境に置かれている子供達の為にもっと図書館増えて欲しいなぁ…

  • 誰かを愛するってこんなに素敵なことだったかなと、ぼろぼろ泣けました。

    いつかまたもう一度上巻から読み直したい。

  • 上巻ののんびりしていたところから登場人物たちが動き出して面白みが増した。
    「あのときのアレはこういうことだったのか!」がたくさんあって楽しかった。
    一つ言えることはチヨダ・コーキは最高ってこと。

  • 正直、最終章までこの話の展開がまだ読めなくて、あんまりだったな、、と思っていた。が、最終章でひっくり返った!泣きそうになった。コウちゃんと環、2人の純粋過ぎるお互いへの想いがすごく切なくて、とても綺麗で。伏線回収もしっかりされてすごく読み応えがあった。最終章を読み終えた上で、もう一回読みたいと思った。やっぱり辻村深月は裏切らないなぁー!めちゃくちゃ良い作品だった。

  • 読破して初めて湧き出る感情がある。その都度共感できる箇所があり心地良し。

  • 下巻からの盛り上がりが最高でした!
    人間関係表現がとてもリアル。
    チヨダブランドめっちゃ読みたい。

  • 下巻読み進めるも、これつまらない。。。
    途中離脱、お許しを

  • 317ページ
    940円
    9月20日〜9月22日

    人気作家チヨダ・コーキが暮らすスロウハイツの住人たちは、平和な日々を送っていた。新たな入居者、加々美莉々亜がくるまでは。コーキに急接近する莉々亜の存在が不穏な空気を漂わせる中、突如判明した驚愕の事実。赤羽環のプライドを脅かすこの事件がどんな結末を迎えるのか。そして皆、スロウハイツを旅立つ時が来る。

    ラスト50ページが、かなりおもしろかった。それまでのフリが長すぎた。幹永舞、鼓動チカラがどっちがどっちか、どういう設定だったかわからなくなって混乱した。辻村深月さんの若い頃の話は、こんなんだったのかと感慨深かった。

  • 期待していたものが大きすぎたせいか少し物足りなさもあったけど、辻村深月さんの物語は最初から最後まで巡り巡っているようで好き。
    終盤、天使ちゃんは環じゃないかと予想はできてしまったし、図書館にコウキが本を寄付したこと、駅にテレビをつけたことも予想出来てしまった。
    ただサンタさんがオズのケーキをくれたところはそれでも感動し、姉妹愛がとてもよかった。
    そしてコウキと環が初めて会い握手を交わしたシーンは、あぁそういうとこだったのかと感動。最後のニューヨークでの「久しぶり」にも繋がった。
    個人的には環の書いたSF〝サッカとガカ〟の話がよかった。この作中作を読むためだけでも価値があった。

  • 様々なクリエイターが住む「スロウハイツ」。ここに一人の少女がやってくる。
    登場人物の前後関係が少々分かりづらい点があるが、これはあえて補完してくれ、ということなのだろう。
    創作者の苦悩などが描かれていて興味は惹かれるのだが、なかなかに入り込めなかった。題材は魅力的なだけに残念、自分には合わなかった。

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著者プロフィール

1980年山梨県生まれ。2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。11年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、12年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、18年『かがみの孤城』で第15回本屋大賞を受賞。『ふちなしのかがみ』『きのうの影ふみ』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『本日は大安なり』『オーダーメイド殺人クラブ』『噛みあわない会話と、ある過去について』『傲慢と善良』『琥珀の夏』『闇祓』『レジェンドアニメ!』など著書多数。

「2023年 『この夏の星を見る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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