妖怪アパートの幽雅な日常 5 (講談社文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062768566

感想・レビュー・書評

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  • 新学期に入り、新任の先生が二人、そして転校生が
    夕士の所属する英会話クラブに入部してきた。

    新任教師の一人は、一見軽そうに見える千晶先生(男性)
    もう一人はまじめでまっすぐな青木先生(女性)
    この二人の先生の特徴がよくわかるエピソードが

    両親を亡くした夕士は妖怪の住むアパートで独り暮らしをしているが、
    そのことで、
    青木先生は、両親がいないから辞書を買うお金もないだろうからと、
    使い古しの辞書を夕士にわたす、さらに
    親がいないかいら、さみしくて繁華街にでてぐれる前に話をしに来てと
    親切を”おしつけてくる”

    そんな、青木先生に
    千晶先生は、夕士のシャツのえりそでが綺麗で服装がキッチリしていて、
    体も筋肉がついてツヤがあるのはきちんと食事もしている証拠、
    基本ができてるから大丈夫だと、反論してくれるシーンがある。

    自分の価値観で善悪を決める先生と、個人をきちんと見てくれる先生、
    小説なのでかなり極端ではあるが、
    たしかに、そういう先生がいたな~と、思いながら読んでいた。

    転校生も、コンプレックスを隠すために
    自分が頭がいいということをアピールする
    認めてもらおうとすればするほど、回りから浮いて行くという

    今回はこの三人の話になっている。

    人には”別の顏”がある。
    それを無視するか、拒絶するか、それとも受け入れるかで
    見える物が変わってくる。

  • ドタバタ劇は読んでて楽しかった。

    底流には高橋留美子が感じられる。

  • 個性がかなり強い、千晶先生と青木先生が登場する巻。
    学生時代、青木先生みたいな先生はいたけれど、千晶先生の様な素敵な先生とは巡り会えなかったなぁ・・・
    巻末付録の「スペシャル・ヴァレンタイン・デー」も面白かったです。

  • 千晶先生の格好良さとクールな生徒会長に免じて限りなく星4に近い星3ということで。

  • 表紙の絵はもしやフール?表紙が毎回中身と合ってないのが気になる。

    今回は学校の話メインで、夕士の普通の高校生活の中に少し不思議が入るところが面白い。
    山本は今までみたいにさっぱり解決という感じでもないし、青木のとこも宗教じみてきたのでこれから何かあるのか期待。
    1巻から名前だけはでてきた藤之医師と月之木病院の表事情等が分かってすっきりした。

  • 2012年4月9日読了

    相変わらず読みやすいのですぐ終わってしまうなぁ。
    とはいえ、今回は新たな展開に。夕士の周りに事件は尽きないな。

    しかし、千晶はかっこいいね~!画家が好きな私としては惹かれるなぁ。
    これから夕士とどんな絆を築いていくのか興味深々だなぁ。というか、画家と仲良くならないかなとか、妖怪アパートのことバレないかなとか思ってしまう(笑)
    打って変って、青木&山本ペア。これは読んでて気持ち悪いどころの話じゃなかった。こういう人って絶対にいるからね。私などは職業的な面からメンタル疑ってしまうので、夕士の感覚はちょっと新鮮だった。

    相変わらず、現代社会の痛いところをついてくる話だなぁと思う。反面、いいところもきちんと表現しているところがいいね。
    書き下ろしのヴァレンタインなんかすごく可愛かった\(^o^)/

  • あああああああああああざとい!!!!!!千晶ちゃんかっこいい!!!!!!!!!!

  • 文化祭の青春真っ盛りな巻!

  • おもしろいです。が、何かBLっぽいネタがちょいちょい。

  • この巻から登場した2人の先生の存在感と対比がすごい。
    青木先生は最近見られる親子関係や女性観の権現のようでイライライライラしてしまいます。
    こういった人は極一部なんでしょうけど、自分がかかわるとなるとかなり疲れるし、虚しくなる。
    対して、千晶先生は自然体でいて人間臭い魅力にあふれた人物。
    こんな先生いたら学校生活は本当に素晴らしいものになるでしょうな。青木先生はノーサンキュー。

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著者プロフィール

和歌山県生まれ。本シリーズの第1作目で産経児童出版文化賞フジテレビ賞受賞。「ファンム・アレース」シリーズ(講談社)「大江戸妖怪かわら版」シリーズ(理論社)など、YA(ヤングアダルト)小説の作家。

「2023年 『妖怪アパートの幽雅な日常(26)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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