- Amazon.co.jp ・本 (624ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062772525
作品紹介・あらすじ
あの殺人ゲームが帰ってきた。ネット上で繰り広げられる奇妙な推理合戦。その凝りに凝った殺人トリックは全て、五人のゲーマーによって実際に行われたものだった。トリック重視の殺人、被害者なんて誰でもいい。名探偵でありながら殺人鬼でもある五人を襲う、驚愕の結末とは。第10回(2010年)本格ミステリ大賞受賞作、2010本格ミステリ★ベストテン第1位。
感想・レビュー・書評
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例のハンドルネームの5人が、またもや殺人推理ゲームを決行。王手飛車取に続く密室殺人ゲームシリーズの第2弾。
各推理ゲームは前作よりも品質が高く、本格ミステリー好きにはたまらないっ 作者はよくもまあこんなトリックをいくつも考えますよね。前作とのつながりも上手で、次回作への期待も膨らみます。ただ、メイントリックは前作のほうが好きかな。
本シリーズはとにかく殺人なんて何とも思わないキャラクターの描き方がスゴイ。一見、人間身があふれているけど実は冷血漢で極悪。できれば前作のように、各人物像の背景や価値観などを詳しく描いてほしかったです。ただ、最後の一章は怖い…
ミステリ―としてのバランスは抜群なので、本格ミステリー好きには前作、大手飛車取りに続けておすすめしたいシリーズ。 -
シリーズ2作目 文書長い‥
途中で読むのを諦めたくなる
個人的に1作目でお腹いっぱい -
シリーズの1作目の終わり方が、続きが気になるじゃん!だったので、続きとされるこの「2.0」をすぐに読んだ訳だけれども、あれ?どうなったの?というスタートの仕方で、全員助かったの?それともこれは、1作目の以前の話しなのか?それともパラレルワールドなのか?と悩む。
しばらく進むと、そういう事か。とあっさり種明かしがあるわけだけれども、こんな形でこのゲームが続いているとは。
相変わらず人の殺し方があっさりで、人の命を何だと考えているのだ!と思う訳だけど、叙述に疲れている私にはトリックだけに集中する事ができるのでこれはこれで良い。
しかし、そのトリックがこりすぎているのでそりゃ当てれんわ!と思う訳である。
キャラクター的には前作の方が良く描けていたと思われる。今回はコミカルさは増してる気がするけど、現実味が薄れている気がした。
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ミステリーを将棋の駒に置き換えたとき、アリバイと密室がそれぞれ飛車と角、そして犯人当てが王様になると言われている。
前作のタイトル「王手飛車取り」では、ネットで繋がった4人が、出題者と探偵役に分かれて、出題者は、アリバイや密室といった「ミステリー界の飛車と角」を使ったトリックを実際に実行し、探偵役がそのトリックを推理していた。
上記の通り、犯人イコール出題者なので、将棋で言うところの常に王手状態となり、出題者はそこからどんな奇抜なトリックで飛車を責めていくかというところに主眼は置かれる。
今作でも登場人物は変わらず。けれど、前作と趣が違うのは、「飽き」をテーマにしていることである。殺人当てゲームに興じてきた4人であったが、何度もやっていくにつれてマンネリ化が進む。そんな彼らが行き着く先とは、あまりに滑稽であまりに現実離れしたものだった。
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前作が面白かったので迷わず購入。
前作のラストと今作の始まりが繋がらず、やや疑問も持ちつつも、やっぱり登場人物のキャラやトリックは好きだった。
ラストで『あぁ…なるほどね』と納得(笑)
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続編なりの楽しさは前作との絡みやキャラクターへの愛着が面白さを増す要素でミステリー的には落ちると思っていたがその逆。それぞれのミステリーは前作よりクオリティ高く楽しめるが、関連性が大したことなく残念。続編として読まず先にこれを読んだ方がまだ面白いかもしれない。
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前作と関連があるのかと思いましたが、そこまで繋がりはありませんでした。最後のトリックには驚きです。