正しい本の読み方 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062884471

感想・レビュー・書評

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  • 著名な社会学者による読書論です。

    趣味としての読書の手引きというよりも、とくに人文・社会学系の本を読むための方法について、著者自身の考えが述べられています。独創的な読書論ではなく、オーソドックスな考え方だといえるように思います。おそらくは意欲的な高校生など、若い読者を想定して書かれた本なのではないでしょうか。

    とはいえ、著者の教育論、教養論をうかがうことのできるような議論も見られて、あまり退屈することなく読むことができました。

  • 本の読み方、というと速読法とか技術の話なのかと思っていた。そうではなくて、本との長い付き合い方、本の楽しい読み進め方を教えてくれる本でした。特に新書を読む際は活かしやすいかもしれない。文体が柔らかく、久方の活字!という私でも楽しく読み進められました。読書をもう一度趣味にしよう!と思っている私のような人にぴったりの本。

  • さすが哲学者という感じで、説得力のある論理で本を読むことの大切さを語っている。語り口調も優しい。

  •  読書の方法について筆者の意見をまとめたもの。かなりラフな作りになっており、読者のターゲットも章ごとに揺れている感が否めない。正論ではあるが、どこか強引に持っていかれている感がしてならない。
     どの本から読むべきかというような具体的な提案がなされているのはよいと思う。そのまとめ方も独特でおもしろい。ただある程度読書ができる人でないと本書の趣旨を汲み取ることは難しいのではないだろうか。
     何をもって正しいとするのかこの種の本には常にそういう疑問が生じる。あくまで筆者の視線に寄り添って考えてみたいという人には読むべき一書だろう。

  • 教養を獲得するための読書の手引き。


    トピック・センテンス(主題文)・メソッドの重要性。

  • ランダムに選んで読んだ本だったが思いのほか印象に残った。当たり前のようで、意識しながらできてないことを再認識することができた。また、これを読んで読みたい本が増えた。

  • 読書は「頭の栄養」。
    この一言につきるんだけど。
    読みやすい文体で、スラスラ読めて面白かった。

    本についての内容よりも、学校教育についての意見の方が印象に残った。
    教科書には当たり前のことが書いてある、とか。
    あまのじゃくを忘れない、とか。
    フムフム・・・って感じ。

    トピック・センテンス・メソッド、についての記述も面白かったな。

  • 真似できるかな。でも勉強したいなら実践しないと

  • 著者としての本に対する付き合い方というものについて書かれています。本との付き合い方は、もっと私的なもので良いということなのかもしれません。本書を読んでそれを感じました。読んで勉強することや覚えることよりも、どう考えるかが大事。そんな当たり前のことを忘れて今まで読んでいたのだと反省させられました。
    本を書くということはどういうことで、それに対してどういう読み方をするのか。考え方を持つべきなのか。古典を読む重要性と、そのための方法。いきなりは古典は読めないからどうするのか。そのために本を読む。あんまり本を読んでいない人も、結構乱読じてきた人にもオススメな内容が入っています。

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著者プロフィール

橋爪大三郎(はしづめ・だいさぶろう):1948年生まれ。社会学者。大学院大学至善館教授。東京大学大学院社会学部究科博士課程単位取得退学。1989-2013年、東京工業大学で勤務。著書に『はじめての構造主義』(講談社現代新書)、『教養としての聖書』(光文社新書)、『死の講義』(ダイヤモンド社)、『中国 vs アメリカ』(河出新書)、『人間にとって教養とはなにか』(SB新書)、『世界がわかる宗教社会学入門』(ちくま文庫)など、共著に『ふしぎなキリスト教』『おどろきの中国』『おどろきのウクライナ』(以上、講談社現代新書)、『中国共産党帝国とウイグル』(集英社新書)などがある。

「2023年 『核戦争、どうする日本?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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