神様ゲーム (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.48
  • (137)
  • (339)
  • (374)
  • (101)
  • (24)
本棚登録 : 3662
感想 : 379
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062930819

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 小学生の主人公が、町で発生している連続猫殺害事件を少年探偵団と共に追う。
    そんな中、神様を自称する転校生が犯人も分かると言い出す。
    この本最初子供向けレーベルで発売されたって聞いてビックリした、絶対子供トラウマなるでしょこんなん...

  • ほんタメであかりんが紹介していて気になり、
    図書館で借りました。

    するーっと読める、小学生が探偵役のミステリー。
    ……凄かった。"天誅"やラストの"誕生日"のところは「え?!」ってなって、ただただびっくりしました。油断していたのか、ラストの衝撃は大きかったです(笑)
    児童書とは思えないし、そうだとしたら更に気持ち悪いな〜。

  • ミステリーランドの一つですね。
    本当に子供向けなのかと恐ろしくなりましたよ。
    次作があるようで機会があれば読みたいです。

  • とても子供向けではないという前評判だけ聞いて挑みましたが、まさにその通り。
    到底さばき切れないドでかいモヤモヤが読後に残る。
    文体は確かに子供向けレーベルで易しいけど、内容自体にはずっとべたべたとした不穏さがつきまとう。その最たるものが鈴木君の存在。
    彼は自身を神だと言い、主人公の近所を騒がす猫殺し事件の犯人をいとも簡単に言ってのける。
    その子供らしからぬ不気味さに思わずほんとに神かも、とこちらまで思わされるのだから、小学生である主人公・芳雄が信じ込むのも無理からぬ話。
    そして、芳雄含め探偵団を巻き込んだ殺人事件まで発生してしまう。
    最終的に芳雄はショッキングな真実にたどり着く。。かと思いきや最後の最後で全部ひっくり返すような驚きが。
    このオチが本作の一番の見どころであり、好みが分かれるとこでもあるのでしょう。
    私はこの「お母さんが燃えた(天誅)」を踏まえても、鈴木君は神であり父親が犯人であったと解釈しました。
    彼が神である理由は、目の前で女の子が串刺しになるのを平然と眺める子供なんていて欲しくない!という完璧個人の願望で、母親が燃やされたのは「神の悪戯」で無理やり解釈しました。家族を実は大切に思っていた父親への罰、とでもいうのでしょうか、正直あまりしっくりは来ていませんが。。
    ミステリーの楽しさはありつつ、オチを少しこちらに投げすぎではないか、と思ってしまい消化しきれない物語でした。

  • これ、子供向けのレーベルで配本されたんだよね?
    麻耶雄嵩やらかしたなあ〜。
    刺激強すぎない???

  • 最後の展開、「え、そんな伏線あった?これいる?」って思って納得出来なかったけど、「なるほど…これは私たち読者も神様ゲームに参加させられているのか…」と気づいて、とんでもないタイトル回収本だと思った。

  • 後味の悪さが面白かった

  •  神様の存在が面白かった。淡々と真実のみを話す神様(鈴木太郎)は不気味でもあり癖になる。最初は、神様な訳ねぇだろ、と思ってた。しかし、未来視&天誅とかいうチート級の能力を目の当たりにして、鈴木太郎が神様という事実を受け入れ読み進めた。
     受け答えあっさりしてる割に、ショッキングなことを平気で言うから怖い。自分の寿命とか実の両親でないとか、聞かされた芳雄は辛かったろうな。36歳で死ぬとか短すぎて可哀想...俺だったらいつまで生きるかなんて聞きたくないわ。
     天誅がエグい。時計の針で串刺しにしたり、焼き殺したり。ミチルちゃんに天誅下した後の、芳雄にウインクする鈴木太郎はサイコパスで笑った。
     白髭生やした爺さんでもなく、天使の輪っかや翼もない。見た目は芳雄と変わらない少年ってのが妙にリアル。もし神様が居たら人間と変わらない見た目なのかもしれないね。

     気になったのは、最後の終わり方がモヤモヤしたこと。
     英樹殺しの共犯者が芳雄の母ってのがよく分からなかった。芳雄の父が共犯者が思ってたから、たしかにビックリはしたよ。でも母だとしたら、ミチルちゃんとエッチなことしてる理由が納得いかない。レズだったんかね。どんでん返しが斜め上だったので、最後のページでぽか〜んとしちゃった。変に一捻り加えずに、共犯者は父でした、エンドの方がしっくりきたのに。

     高校生の頃、隣のクラスに超絶美人が居た。ガッキーに激似だったその子は、当然男子の間で話題に。その人の名前が山添だったから、ミチルちゃんのビジュアルがずっとガッキーで再生された。串刺しになるシーンは悲しかったなぁ...。山添ちゃん、元気にしてるだろうか。

  • 児童書向けなのが信じられない。

  • とある書店での、児童向けのミステリーとの紹介があったので、あっさり読めそう、と思い購入。が、しかし…読み応えのあるしっかりした内容とトリック!それに、最後の最後で大どんでん返し!背筋が凍るようだ。

全379件中 31 - 40件を表示

著者プロフィール

1969年三重県生まれ。京都大学工学部卒業。大学では推理小説研究会に所属。在学中の91年に『翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件』でデビューを果たす。2011年『隻眼の少女』で第64回日本推理作家協会賞と第11回本格ミステリ大賞をダブル受賞。15年『さよなら神様』で第15回本格ミステリ大賞を受賞。

「2023年 『化石少女と七つの冒険』 で使われていた紹介文から引用しています。」

麻耶雄嵩の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×