神様ゲーム (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062930819

感想・レビュー・書評

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  • 準コナン的な
    面白かった

  • なんじゃこらぁ〜!っていう読後。

    自分は神様だと名乗る鈴木くん。
    読み進めるも、え?なにこれ着地点がぜんっぜん見えないぞ。この話は一体どっち方面へ進もうとしているのだ…?

    疑問視しながら「神様ゲーム」にお付き合いしているうちに、まんまと神様ありきになっていたようだ。。。

    ある事実が見えてきた時にはたと気づいた。これはもしかして、メモをとりながら読んだ方がいいやつじゃないの?
    それで何度も遡って時系列を整理したりヒントをメモしたりしてある程度考えてから、準備万端で結末まで読んだはずだったけど…

    え?嘘なにこれどういうこと?ww
    …の衝撃で終わったww

    で、この本の書評やらネタバレ感想やらをいろいろ探して読んでみたものの…
    未だにわからないw

    でも、この、なんというか…
    「こう仮定するとこの筋道しかない」
    「ではこういう仮定ではどうか?」
    みたいな推理(?)がなかなか面白いなと思った。
    自分の思考ロックに気がついたし、まぁ答え合わせする術はないんだけどね(ネタバレ探し回っても納得の答えはなかったしねww)

    このモヤモヤした感じが癖になるというかいつまでも考えていたくなるというか。

    「さよなら神様」が続編になるらしいので、そっちもよんでみたい。



  • 初麻耶作品。

    ミチルと父親のくだりまでは、結構あからさまな誘導があったので、ああやっぱりかという感じ。

    しかしラストで大いにかき乱してくれて大満足!

    個人的には父親と母親2人とも共犯者だと考えるのがしっくり来ていたけど、『「天罰」は本人の肉体に直接降るものとは限らないのではないか』というコメントを見て、なるほどな〜と。

    神の言葉を事実として受け止めて、それを中心に推理することもできるし、神が適当な嘘を吹き込んで人間で暇潰ししてるだけと考えることもできる。(ってかそもそも鈴木は神なのか?猫殺しの犯人も結局正しかったか判明してないよね?)


    まさに不条理!続編も読んでみようっと

  • 子供向けなのでとても読みやすいが
    子供目線の話が逆に気味悪い感覚があった。
    最後の終わり方には最初納得がいかず、
    急に逆方向へハンドルを切られた感じだったが、
    天誅=犯人の死ではないという考察を見てまぁ納得。

  • 軽い気持ちで読む本じゃなかった、、、、
    子ども向けとは思えない、、、、
    解説読んでもすっきりしません!怖い!

  • スラスラ読めるので、漫画読んでる感じで読了。神様こと鈴木との、やりとりが結構好き。内容的に児童向け探偵団物の様相であるが、とんでもない。トラウマクラスの内容なので、子供には見せたくない。

  • モヤモヤ

  • 後味すっきりしない感じ。
    ヒーローものが好きな小学生にしては会話のレベルが高いなあと思う所が多々あった。
    鈴木くんと話したあと、自分にも非があったといえるみたいなことを考える主人公をうわあ大人びてるなあと思った。
    出てくる子達みんな小学4年生とは思えない行動力(むしろ小学生だからこその無鉄砲な行動ってことなのかな??)
    後半につれてどんどん報われない主人公。やっと終わりかあと思ったら最後の最後でもびっくり。
    ぐろいおもい。と思ったら小学生向けレーベルで出されたと他の方の感想でみてまたまたびっくり。

  • とにかく絶望的に嫌ぁな読後感が後を引く、大変好みな一冊。

    親友/想い人/両親/ヒーロー/未来、心の支えと呼べるものが次々と消え去っていく二次性徴前の主人公がとにかく痛ましい。里親とか、ダビ(荼毘=火葬)レンジャーとか、伏線らしきものもいちいち嫌ぁな感じで配置され、後味の悪さを後押しする。

    天誅の下った母が殺害の共犯者で、父は隠蔽の共犯者だったと考えるのが妥当なのだろうか。はたまた全ては単なる偶然と不幸が連鎖した事故か。

    鈴木=神様(創造主)なのだとすれば、小説にとってそれは何者か。天誅やら犯人当てやらやりたい放題な神様とは、著作者その人ではないのか。
    これは、書き手が物語に対してその「上下関係」を、極めて残酷に振りかざしてみせたメタメタに凄まじい一冊なのかも。
    シリーズ次作も読まねば。

  • こわ!ぐろ!おもろ!後味悪ぅ!

    児童書の体裁で書かれてるけど、子供は読んじゃダメ。胸糞ナニコレミステリーの傑作だと思う。

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著者プロフィール

1969年三重県生まれ。京都大学工学部卒業。大学では推理小説研究会に所属。在学中の91年に『翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件』でデビューを果たす。2011年『隻眼の少女』で第64回日本推理作家協会賞と第11回本格ミステリ大賞をダブル受賞。15年『さよなら神様』で第15回本格ミステリ大賞を受賞。

「2023年 『化石少女と七つの冒険』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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