- Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062930840
感想・レビュー・書評
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やはりミステリって面白い。
そう改めて教えてくれる館シリーズの現時点での最新刊。
じりじりと詰め寄る鹿谷(この詰め寄る感じが最高でした!!!)とそれを見つめるメイドさんの瞳子(とうこ)、そして内心怯えている犯人……色んな視点があるのはこのシリーズでは珍しい気がします。
真相は取り敢えず語彙力なくしました。
登場人物一覧がないけれど、そこがまたミステリの面白さを教えるためのエッセンスの様に思えます。
そんなに内容も重くなく、サクサク読めました。
よく思い付くなぁ……綾辻先生。
本当尊敬致します。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
館シリーズもついに9作目。最初はお決まりのパターンね。と思っていたが、真相を知って、やられた!の一言。綾辻行人ワールドに取り込まれた。
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早く次の館に出会いたい。
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どっちかというと死体の入れ替わりとかそういうお決まりのやつを期待してたので最後のオチはなんか強引な気がしたしエピローグはメタ的に色々言い訳をしているような感じだった。
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作中の推理でも殺され方と行方不明の首と指で主人の犯人説が登場しましたが、アッサリ否定されました。物語は、推理出来ない様な動機と真犯人、更にはパーティ参加者達の驚くべき共通点に新鮮さを感じます。
1987年刊行の館シリーズ初作''十角館''からこの9作目迄に25年を費やして居り息の長い人気ミステリーだと改めて感じ入りました。
今回の作品は、館の主人が殺されるという被害者1人でストーリーの殆どは鹿谷が主体の犯人探しでした。次作がシリーズ最終なので鹿谷門実の相棒河南(通称コナン)も是非登場して欲しいと思います。 -
コロナ情勢のなか、目下のところほとんどの国民がマスクをして生活をしているが、もともとマスクは顔や表情を隠す仮面を語源とする外来語であると言われている。
言い方を変えれば少なくとも現在の日本人はそのほとんどが仮面を被って生活をしているということになり、それはまさしく本作の奇面館における登場人物たちの境遇と同じということになる。
奇面館で発生した不可解な殺人事件。当主が首のない死体となって発見され、館で宿泊していた者は皆、鍵のかかった仮面を被らされるという異様な状況。そして電話線は遮断され、外は大吹雪で外界に往来する手段は一切閉ざされてしまうというお約束の展開。こうした状況を少しでも打破すべく事件についての検討を提案する名探偵というお膳立て。いくつもの謎が一気に収束していく爽快さ。
こうした初期の綾辻作品を彷彿とさせるような展開構成は読んでて本当に楽しかった。前回のびっくり館や暗黒館を批判するわけではないが、ここ最近の館シリーズはどちらかと言えばホラー色が強かったため、いよいよ「その時」に備えて原点回帰の館シリーズが戻ってきたなという印象を受けた。
「その時」とはもちろん次作10作目の館のことである。綾辻さんは館シリーズは全部で10作。次が最後。と公言している。
奇面館の発刊から早9年の歳月が経ち、まだまだその姿を表さない最後の館。Twitterでは着手開始ならぬツイートがあったようだが、私はいつまでも待ちますよ。 -
入れ替わり殺人のテンプレとかそういう風に思わせておいての気持ちいい推理でした。なぜ頭を放置したのか、なぜ指をフードプロセッサーにかけたのか、そもそもなぜそんな殺人を犯したのか…なるほどなあ。今回も楽しませていただきました。
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発生する事件数も少なく、インパクトという面ではやや弱いかもしれない。それでもきれいにミスリードに引っかかってしまったので、読了後の満足感は高かった。
館シリーズもあと一冊で完結なのかと思うと、寂しい気持ちがつのる。 -
雪で閉ざされた館。
関係者の大半が、鍵のかけられた仮面を被らされているという緊迫状態の中、鹿谷が館のからくりと事件の謎を解いていく......!
2016年7月15日読了。
結局、思い出せたのは館のからくりのみ、でした。
やっぱり綾辻さんの館シリーズは面白いですね。
なんというか、子供の頃に、図書館でジョブナイル化された怪盗ルパンや少年探偵団を読んでいた頃のような、スリルとワクワク感があります。
ホラーの要素があるものは苦手ですが、ミステリーはやっぱり好きです。