- Amazon.co.jp ・マンガ (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063143577
感想・レビュー・書評
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蟲師の出来る前って感じ
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この人の、表現者としての今が確立されていったのがなんとなくわかった。
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蟲師の原点がここにあります。個人的には「岬でバスを降りたひと」「化石の家」がじんわりきました。もともと軍艦島に興味があったので、もし同じような人がいたら「迷宮猫」もいいと思います。
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古い伝承、銀河鉄道の夜、軍艦島、姉弟!私の好きなモチーフてんこ盛りで、もうそれだけでうれしい!
どの作品も胸がチクっとするような切なくて優しい物語。 -
小景雑帳のお話の数々が、とりとめのない画面と内容とが相まっていていい。
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冒頭から恐い話が載っていてビビった。漁師と人魚の話が面白かった。あと虫師。
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“ばあちゃんの始めた この店で 私は育った
岬の端 バスの終点そばの 一軒家
遊ぶ相手も 近くにおらず たいてい店で過ごした
二時間に一本 岬を巡る バスが来る
やる事のない 休日には バスの客を 数えて 退屈をしのいだ
他に 交通機関も なかったから バスで来た人は バスで戻るのが ふつうだった
けれど 時折 降りた数より 乗った数が 少ない日があった”
ショートストーリの詰め合わせ。
個人的に少し内容が読み取りにくいのもあった。
虫師良かったなー。
漆原さんの作品の空気が素敵。
“「それで虫師に なったんだろうが 普通の昆虫じゃ 食ってけんだろ」
「ん ......うん」
「つーわけでな これやるよ 俺は全部 暗記したから」
「何ですか?」
「図鑑だ 俺も昔 先輩虫師から ゆずり受けた
虫を友達に育った お前でも 知らない虫ばかり のはずだ」
「...... これ これが 「三戸の虫」?
おれに 何これ 「疳の虫」に 「本の虫」に 「浮気の虫」 .........?
どこまで 本気なの この本」
「それは 自分で 調べる
捕獲法から 処方から 書いてある だろ」
「本当かなぁ......」
「さてな でも
「不思議な事」 には 大抵 つまらないからくりが あったりするが
普段 当たり前と 思ってる事には 面白いからくりが あるもんだ」” -
世にも奇妙な、というか。不思議な気分になる短編集です。時々うすらさむくなりますが。
「バイオ・ルミネッセンス」が好きです。蟲師を先に読んで「光脈」にとても惹かれたのもあって。
近代っぽいというか現代っぽいというか、そんな「虫師」もお気に入り。
蟲師一巻の「瞼の光」と、21世紀の間みたいな。