- Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065244562
感想・レビュー・書評
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集う名探偵たちのプロフィール代わりの章がどれもとても面白かった。各国の探偵ぽく、如何にものキャラクターが立っていてとても楽しい。これだけの探偵を造形して、この小説だけで終わりなんてもったいない。ぜひ彼らが帰国してからまた活躍するお話を読んでみたいと思う。もしくは、せっかく皆が知り合いになったのだから、今度は力を合わせて敵(?)と戦うとか。
肝心の推理決戦のほうもどんでん返しの連続は流石ですが、なんとなく想像していたのとはニュアンスの違う終わり方がちょっと物足りなかった。
でも、北海道ならではの地の利を活かしたトリックの数々はどれも外連味たっぷりで、とても面白く読めました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2021年11月7日読了
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登場する探偵個々のキャラクター立てはしっかりしており、話自体魅力ある作りとなっている
私個人の問題かもしれないが、最終的な意外性を感じにくかった -
資産家であった祖父が主催した『聖遺物争奪ゲーム』
世界的に貴重なそのものを懸けて、世界中のカトリックおよび正教会から『知恵者の聖職者』が北海道に集まった。
はたして、どの国の代表が『聖遺物』をものにするのか?
とにかく、前半の各国『異能な名探偵』エピソードが面白い ぐいぐい読ませます。
紹介エピソードで半分も使っちゃって大丈夫?と思っていたら 北海道での『聖遺物争奪ゲーム』は思いの外小さくまとまっちゃってます。
なんか『DCコミックス』の『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』みたいな?
この際だから各国の『名探偵』をスピンオフしたらいいのでは? と思ってしまった。
(アオジマイコの表紙は好き) -
そこそこの資産家であった祖父の生前所有していた不動産から相当に貴重な聖遺物らしきものが見つかったらしい。祖父は亡くなる前にそれを賭けたゲームを企画していて、その為にヴァチカンを始めとした各国のカトリック・正教会組織から代表が集まることになっていた。孫である僕も、いとこの大和くんとともにスタッフとして参加することにした。実は大和くんはちょっとした“名探偵”なのだ。しかしそのゲームには、信じられない異能を有した“名探偵”たちが各国から集結しており、そして一人、死亡者が出たことでゲームは始まった。
贅沢ぅ!名探偵大集合系のミステリはちょいちょいあるし、大抵は結局小物だったり途中退場してったりして結局メインの探偵の話になるけど、今回の名探偵たちは全員主役。だからこそなのか回想とか説明でどんな探偵か明かされるのではなく一人ずつ短編で紹介編が入った上での大集合なつくりなのも納得。本編も中編くらいの長さだけど情報量がすごい。似鳥さんだしと思って警戒はしてたけど真相は辿り着けなかったなあ。面白かった。マテウス君が好きだけど、最終的にみんな好きだな。それぞれでまた一冊ずつ書けそう。 -
2021.10.19読了。
探偵がいっぱい出てくるとワクワクしますね。 -
『娯楽』★★★★★ 10
【詩情】★★★☆☆ 9
【整合】★★★★☆ 12
『意外』★★★★☆ 8
「人物」★★★★★ 5
「可読」★★★☆☆ 3
「作家」★★★★☆ 4
【尖鋭】★★★★★ 15
『奥行』★★★☆☆ 6
『印象』★★★★☆ 8
《総合》80 A- -
あとがき面白い
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2021.09.18