推理大戦

著者 :
  • 講談社
3.47
  • (33)
  • (95)
  • (111)
  • (20)
  • (8)
本棚登録 : 1117
感想 : 108
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065244562

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 祖父が立ち上げた「聖遺物争奪ゲーム」。世界中の「名探偵」たちを集めて、祖父が考えた「問題」にいち早く正解すると、聖遺物がもらえるという。
    そうして、集められた「特殊能力」を持った「名探偵」たち。舞台は北海道のある村。そんな時、予想だにしない事件が起きる。


    集められた特殊能力を持った「名探偵」たちでしたが、錚々たる顔ぶれにどう解決していくのか楽しめました。
    殺人がきっかけで、全員推理合戦していきますが、展開が裏の裏、そのまた裏と予想もつかない展開ばかりで面白かったです。

    北海道でのシーンは中盤から始まり、それまでは、名探偵たちがいかにして集められたのか、それぞれのエピソードが描かれています。とにかくみんな特殊すぎて、現実離れしていました。でも、それぞれのキャラクター性が濃く、その人だけでも一つの作品が作れるのではと思うくらい、魅力が高かったです。今後スピンオフとして、それぞれをメインにした長編小説でもアリだなと思いました。

    ただ、一部読みづらいパートもありました。ウクライナでは、フォントの大きさを巧みに変えていましたが、個人的には分かりづらかったです。文字も小さく、意味を理解するのに大変でした。

    そして始まった推理合戦。推理としては面白かったですが、「それってアリ?」と何度も思いましたし、ちょっと反則なのでは?とも思ってしまいました。

    最強のメンバーでどう化学反応を起こしていくのか。
    それぞれが、それぞれの能力で論理的に披露していきますが、欠点はあるものの、鮮やかに繰り広げられていて面白かったです。

  • それぞれの名探偵達の紹介にあたる部分、そこが特に面白い。マテウスの話はワクワクしながら読んだ。好みなのはボグダンだけれど。
    でも、結末にはちょっと拍子抜け。それってミステリ小説的には反則じゃない??とか思ったり。でも嫌な気はしなかったので、もう一回読み直します。

  • すごい能力を持った探偵(?)たち。
    日本の北海道で見つかった聖遺物をめぐっての推理バトル!

    前半部分がすごかっただけに、後半のオチがちょっと物足りなかった。
    もっとみんなで推理バトルしまくってほしかったなー

  • かなり面白くて、それぞれの名探偵たちを主役にしたスピンオフ的物語が読みたいなぁと思いました^ ^

  • あとがきの面白さ!!

  • 探偵が挑む推理ゲーム、とは言ったものの、参加する探偵の個々の能力の説明で約200p。
    キャラがぶつからずに済むも、肝心のゲームに呆気なさを感じた。
    講談社ノベルスではないけど、ぽさが強い作品だった。

  • 最後の最後で肩透かしを喰らった感じではあるけど概ね面白かった。

  • 今まで読んできた推理小説とは違っていてSFというのでしょうか、ファンタジー要素が強く新鮮でした。
    世界各地から集まってきた天才達は、それぞれ結構なぶっ飛び能力を持っており、能力を駆使して推理するのですが、こういう推理小説も面白いなと思いました。異能バトルもののアニメの雰囲気を感じました。

  • 日本で見つかった聖遺物の所有権を決する”推理ゲーム”。絶対負けられない知恵比べに世界各国の名探偵たちが参戦し火花を散らす、少年漫画のような小説。実際、作者は漫画にアイデアをもらったそう(youtubeの「ほんタメ」で仰ってました)。

    似鳥さんの本は以前読んだことがあり、そのエンタメ性、サービス精神の高さに驚きましたが、本作も”名探偵”のかっこよさが詰まったかなりライトで楽しいお話でした。
    ガチガチの推理小説ファンには反感を買いそうなほど、探偵たちの特殊能力が凄すぎる。もはや反則過ぎて清々しい笑。(当然、それこみのロジカルな推理が展開されます)
    その分キャラクターの魅力が際立っていて、前半の各々の紹介(アピール)パートがワクワクと心躍ります。私は特にボグダンのフォント芸?と強面なわりに平穏な時を求める性格に惹かれました。ほかにもとにかく濃いキャラばかりなので、だれか一人は推しができそう。
    反面、後半の全員揃っての対決が少し物足りない気も。。それぞれの見せ場の為に致し方ないかもですが。(あとシスターリンはさすがにぶっ飛び過ぎでは笑)
    後出しジャンケンのような決着も若干、こんなのありぃ??感がありますが、とにかくキャラが魅力的なので是非また、それぞれが活躍する続編が出てほしいです!

  • 読みやすい文体で、この一冊で何冊もの小説を読んだかのような満足感…!
    やや分厚めかと身構えていましたが、最初から最後までテンポ良く話が展開していき、気がつくと読み終わっていました!
    すごく面白かったです!

全108件中 31 - 40件を表示

著者プロフィール

1981年千葉県生まれ。2006年『理由あって冬に出る』で第16回鮎川哲也賞に佳作入選しデビュー。「市立高校」シリーズ、「戦力外捜査官」シリーズ、「楓ヶ丘動物園」シリーズなどの人気シリーズの他に『難事件カフェ』『迫りくる自分』『きみのために青く光る』『シャーロック・ホームズの不均衡』『レジまでの推理~本屋さんの名探偵~』『101教室』『彼女の色に届くまで』『100億人のヨリコさん』『名探偵誕生』『叙述トリック短編集』『そこにいるのに』『目を見て話せない』『生まれつきの花 警視庁花人犯罪対策班』などがある。

「2023年 『育休刑事 (諸事情により育休延長中)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

似鳥鶏の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×